【現役藝大生が教える】美術予備校の通う時期や選び方、講習など活用の仕方を徹底解説

はじめに

美大受験を考えているけど、「何から始めればいいのか分からない」という人は多いと思います。

ここでは美術大学にいく人の大半が通う、美術予備校についてご紹介します。

美術予備校はどんなところなのか、選び方のポイントや実際の体験談も交えながらお話します。

ぜひ最後まで読んでみてください!

美術予備校はどんなところ?

予備校の仕組み

まず、予備校には通称「基礎科」と呼ばれるコースがあります。

ここは、志望学部や学科がまだ決まっていない段階で、デッサンの基礎技術をひたすら磨き上げるコースです。

基礎科は通常は高校1年生が対象ですが、中学生向けのコースもあり、予備校によっては高校2年生まで基礎科があるところもあります。

高校2年生・3年生になると、受験したい学科ごとの専門コースに入り、より実践的な受験対策を始めます。

どの時期に入ると良いか

美大を目指したいと思ったタイミングで入るのが理想です。

絵の技術はすぐには上達しません。

週2(土日)か週3(平日)など、コツコツ描き続けることが必要です。

1年くらい続けると最低限の技術は身に付きます。

現役合格する人は、多くが高校3年になる前から予備校に入っています。

受験生になる前に基礎科でデッサンの知識を身につけておきましょう。

通う際は、休まず行くのが大切です。描いた分だけ上達します。

ですが、本当にしんどい時は無理せず休んで、少し距離を置くことも大事です。

予算と時間の関係で定期的に通えない場合は、講習だけいくのも一つの手です。

受験生はなるべく通年で通うことをおすすめします。

ちなみに、筆者は高校1年生の2学期から高校2年生まで週1で基礎科に通っていました。

あまり上手くならなかったため受験ではデッサンを使いませんでした。

しかしデッサン技術はとても役に立つので、受験に使わなくても無駄にはなりませんよ!


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2024.12.05

予備校の活用法

遠方の人向けにオンラインのコースもあります。

ただし、夏・冬の講習や直前期になると対面で受ける人が多い印象です。

また、多くの予備校では年に1〜2回、実際の受験に近い形式で点数と順位がつけられる「コンクール」が行われます。

緊張感を持って取り組める貴重な機会ですが、順位はあまり気にしなくて大丈夫です。

自分の立ち位置を知るために夏くらいの1回は、比べられるのが苦痛な人でも出た方がいいと思いますが、冬など入試前までの最後のコンクールは出なくていいかもしれません。

受験生になり志望校対策に特化した授業になってくると、複数の講師に違う意見を頂くことがあり、混乱することがあります。

講師の意見を丸呑みせずに、自分で噛み砕き、客観的にみて考えてから理解しましょう。

わからないまま進めていくのは大変危険です。

すぐにわかることでもないので時間をかけて理解していきましょう。

また受験生のとき、他の予備校の温度感を知るために夏の講習を別の予備校で通うという活用の仕方もあります。

この活用法は通っている予備校で上手くいっている方におすすめです。

まだまだ対策が足りないという人はコツコツ通い慣れている予備校で頑張りましょう。

美術予備校を決めるポイント

予備校の選び方

予備校選びに迷っている場合は、複数の予備校の無料体験講習や、説明会に参加することを強くおすすめします。

無料体験講習や説明会は、講師や教室の雰囲気をある程度感じられる良い機会です。

筆者は近くにある中小規模の予備校と大手の予備校を2校見学しました。

予備校を決めるときには「合格実績」も大切な判断材料になります。

そして行きたい学科の専門的コースが設置されているかどうか必ず確認しましょう。

もし、複数の学科が合同になったクラスであれば、志望している学科出身の講師がどのくらいいるかを確認し、指導力があるかを確認しましょう。

 

中小規模の予備校について

通いやすさから、中小規模の予備校が選択肢に入る場合は合格実績をしっかり見ましょう。

特に私立のデザイン系学科であれば、中小規模の予備校でも比較的実績が出やすい傾向があります。

その他の学科は、講師や生徒の人数が多い方が安心できるため大手の予備校の方がいいかもしれません。

中には、近隣の美術コースの高校の生徒が多く、馴染み辛いという意見もあります。

まずは、いくつかの予備校を比較し、中小規模・大手の両方を見てから決めるのが良いと思います。

大規模予備校について

合格実績の面で信頼されている大手予備校ですが、その分どこを選ぶか迷う人も多いでしょう。

大手予備校には、スパルタ系自主性重視系のところがあります。

前者は人数が多いところに見られがちです。

講師の講評時間の確保のために一定の競争意識が求められます。

仲間同士の切磋琢磨の中で力を伸ばしたい人や、計画を立てて欲しい人に向いています。

逆に競争心を煽られるのが苦手な人は大変かもしれません。

後者では自分で主体的に動く必要があります。

進んで面談を申し込んだり講評をお願いしなくてはいけない。講師陣は親身に接してくれる傾向にあるが、自ら行動しないとサポートが受けにくいです。

自分で計画できる人や、自分のペースで取り組みたい人におすすめです。

基本的には、一度入ったら同じ予備校に通い続けることをおすすめします。

浪人することになった場合は他の予備校にいくこともありです。

おわりに

いかがでしたか?

美術予備校について雰囲気や活用の仕方が分かったのではないでしょうか。

記事を参考に自分に合う美術予備校を探してみてください。

皆さんの受験対策がうまくいくことを願っています!






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ABOUTこの記事をかいた人

東京藝術大学美術学部先端芸術表現科在籍中。 進学校から現役合格しました!制作活動をしています。 中高はチアダンスをやっていて、今はお笑いサークルに入っています。