はじめに
記述式の英語の試験には、自由英作文が出題されることが多いです。
学校や予備校では「文法に気をつけろ」「言いたいことを書こうとして無理するな」など非常に大事なことを教わりますよね?
しかし、先生たちがなかなか教えてくれないことがあります。
それは、語数調整です。
今回はなかなか授業では教わらない、「語数調整」の技術を紹介します!
目次
自由英作文の語数調整の3つのコツ
語数に過不足があると0点になる!?
僕がお世話になった英語の先生によると「自由英作文の採点では語数の過不足を厳しく評価する」そうです。
たとえば60~70語と指定されていたら、しっかりその間に納めなければいけません。
他にも、50語程度と指定されていたら50±5語に納めなければいけません。
大学入試は「要求されていることを言われた通りに実行できない人」を落とすためのものですから、当然ですね。
と言っても、書くべきことを書いて一発で指定語数の範囲に納めるのは至難の技です。
そこで語数を調整するのが重要になってくるわけですが、だいたい思いついたことは書ききっているので、「一文付け加えようにも除こうにもうまい方法がわからない」という事態に陥ります。
そんなときに役に立つ3つの方法をお教えします!
コツ1:短縮系・通常表記を変形してみる
(不足時)don’t → do not
(超過時)I am → I’m
自由英作文では、don’tやI’mなどの短縮系を1語として数えます。
ですから、短縮形→通常表記または通常表記→短縮形の変形で±1、2語の細かい語数調整ができます。
「あと1、2語あれば…」や「あと1、2語少なければ…」というときは自分が書いた文の中に短縮形があるかどうか、もしくは短縮形にできるものがあるかどうかを確認してみてください。
コツ2:副詞・形容詞を追加してみる
(不足時)I believe it’s wrong.(4語)
→ I believe it is not true at all.(8語)
「短縮形→通常表記の試行錯誤をしてもまだダメだ」、「一文を付け加えると語数オーバーしそうだけど、このままじゃ語数が足りない……。」というときには表現を盛るといいでしょう。
この方法は短縮形→通常表記よりも使い勝手がいいですが、適切な副詞・形容詞を使えなければいけません。
英作文で使える語彙を増やしておきましょう。
コツ3:言い換え表現を使う
(超過時) On the other hand, …(4語)
→Whereas, …(1語)
語数を減らしたいときは、まず自分が使っている表現を別の言葉に置き換えられないか確認してみましょう。
これは語数を増やしたいときにも同じことが言えますね。
語数が少ない表現を語数が多い表現で置き換えることができないか探してみてください。
最後に
いかがでしたか?
もちろんここで紹介した方法でも解決できない場合もあると思いますが、そのときは消しても最も差し支えない文を除いてみたり、同じ内容の文を繰り返して意見を強調してみたり、内容を変えずに表現を全く別のものにしてみたり(能動受動など)と、工夫してみてください。
今回紹介したのはあくまで手軽にできる「微調整」だということを忘れないでください。
この記事を読んだみなさんが、自由英作文でこうした技術を使って語数制限に苦労することがなくなるよう願っています。