「AO入試のいろは」AO入試とは何なのか?:入試内容&実施大学まとめ

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AO入試とは

 AO入試:意味

AOというのは”Admissions Office”、つまり入学管理局の略です。

AO入試に対して一般入試という言葉があります。

一般入試とは、各大学の入学試験を受けその得点で合否が決まる試験です。
普段受ける模試はこの入試形式を意識したものとなります。

一方AO入試というのは、試験の得点ではなく面接や小論文で合否が決まる入試形式です。

AO入試では、その大学で勉強したいという強い意志やアドミッションポリシーに合うかどうかが重視されます。

また、入試形式によっては学校での成績や活動などある一定の条件を満たさないと応募できないものが多くあります。

AO入試を実施している大学

AO入試は、ほとんどの私立大学で実施されていますが、すべての学部で実施されているわけではないので自分の志望学部のHPを見るのが一番です。

国立大学では、北海道大学・東北大学・筑波大学・千葉大学・お茶の水女子大学・東京工業大学・横浜国立大学・京都大学・大阪大学と、多くの有名大学がAO入試を行っています。

実施大学例からAO入試とは何かを具体的に知ろう

AO入試の概要ばかり言っていても、実感がわかない部分もあると思います。

実際の大学のOA入試を参考にして、理解を深めていきましょう!

今回参考にするのは、早稲田大学と慶応義塾大学です。

例1:慶応義塾大学

慶応義塾大学には10の学部がありますが、その中でもAO入試を実施しているのは法・理工・看護医療と、SFCの総合政策・環境医療学部の5つの学部だけです。

今回はその中でも、法学部のAO入試についてみていきたいと思います。

慶應法学部

法学部のAO入試には「従来型のFIT入試(A方式)」と「地域ブロック枠のB方式」の2つの受験方式が存在します。

A方式とB方式の一番大きな違いは「高等学校での学業成績」の有無です。

A方式つまりFIT入試とは、「「第一志望で慶應義塾大学法学部法律学科・政治学科で勉強したい」学生と、「この学生を教えたい」という私たち法学部教員との良好な相性(fit)を実現しようとするものとしてスタートした入試」(慶応義塾大学HP)とあるように、学ぶ意欲を見る入試形式です。

外部活動や実績を持つような学業成績以外で優秀な生徒を入学させるという、一般入試とは別の入試形態として、スタートしました。

そのため、評定平均(高校の5段階評価の平均値)による足切りは行っていませんでした。

一方、比較的新しい入試形式のB方式では、「様々な地域の個性ある学生の「慶應で学びたい」という意欲に応えたいと考えています。そしてそれらの学生が、卒業後にその才能と慶應義塾大学法学部で学んだ成果を、様々な形で自分の出身地域の活性化に活かしてくれることを期待しています。」(慶応義塾大学HP)

とあるように、首都圏だけでなく地方からも学生を集めることで多様化を進めることが目的となっています。

様々な地域から学生を集めるため、地域ごとのブロックを作りそこから~名まで合格させるという上限をかけています。

慶応義塾大学法学部の詳しい募集要項についてはコチラを参照してください。

例2:早稲田大学

次に早稲田大学のAO入試を見ていきましょう。

早稲田大学には現在、13の学部があります。

その中でAO入試が実施されているのは、政治経済・文化構想・想像理工・先進理工・スポーツ科学・国際教養学部の6つの学部です。

今回注目していくのは、政治経済学部のAO入試です。

政治経済学部

政治経済学部では、「グローバル入試」という形式でAO入試が実施されています。

「書類・英語能力・論文・面接の各審査を通じ、一般的な入学試験では量ることのできない、一人ひとりの資質や個性、経験、熱意などを総合的に評価する入学試験です。」(早稲田大学HP)

とあるように、特に英語能力を意識したものです。

試験内容は、書類審査・英語能力審査・論文審査・面接審査の4つです。

英語能力審査は、TOEFL(iBT・PBT)・TOEIC・IELTS(Academic)スコアで審査されるため、特に早稲田大学で試験を受ける、というものではありません。

慶応義塾大学法学部と違い、評定平均による足切りはなく、出願資格の最初には「早稲田大学政治経済学部で学ぶことを強く希望する者。」とあるように、学ぶ意欲を重視しそれを面接審査で審査する形式です。

 AO入試:合格率

出願資格が厳しいほど、入試倍率は低くなる傾向にあります。

逆に言うと、評定平均の足きりがない、というように高校在学時の活動内容に重点を置いた入試は、出願資格がより多くの人に与えられるために志願者が多く倍率が高くなりやすいです。

具体的に言うと、上で参考にした慶応義塾大学法学部のAO入試では、評定平均の足切りのあるA方式の倍率は法学部法学科で6.0、政治学科で6.7.足切りのないB方式は法学科で倍率が2.4、政治学科で2.7と、4倍近くの差があります。

では、一般入試とAO入試、どちらの倍率のほうがより高いのでしょうか?

早稲田大学の場合ほとんどの学部で、AO入試よりも一般入試のほうが倍率が2倍ほど高いことがほとんどです。

AO入試では、その大学が第一志望の人しか受験しませんが、一般入試ではより高いレベルを目指す人が滑り止めとして受験するため難易度はかなり高まるといえます。

実際に慶応義塾大学に通う私の実感でも、慶應大学が第一志望で一般入試で合格人はほぼいません。(私の知り合いには一人もいません…)

一般入試で合格する人は、一橋大学または東京大学志望の人でした。

第一志望が慶應だった人は、推薦入試またはAO入試で入学する印象にあります。

それくらい、一般入試はレベルの高い戦いになっているのです。

AO入試内容

AO入試では基本的に、書類審査・面接審査・論文審査の3つが課せられます。

書類審査

AO入試は、学生の大学での学ぶ意欲や勉強以外の能力も評価対象になります。

そこで、志願者調書・志望理由書・調査書・評価書などの書類が必要になります。

調査書と評価書は学校側の記入する書類となるため、書類提出の期限ギリギリに学校の先生にAO入試を受ける趣旨を伝えても書類が間に合わなくなってしまうため、1か月前にはAO入試を受ける趣旨、そして提出書類について相談をしておくことをオススメします。

志願者調書

経歴や知的成長などの、今までの足跡を書きます。

志望理由書

AO入試はアドミッションポリシーに合う、その大学で学びたいという意欲のある学生を入学させることが目的であるため、志望理由書は最も重要な書類といえます。

各大学のアドミッションポリシーを把握し、自分がどうしてその大学を志望したのか、大学に入学したら、そして将来どのように活躍し大学に貢献していくかを意識して書きましょう。

調査書

高等学校入学以降の成績・卒業に関する証明書類などの、事務的な書類です。

評価書

在学している、もしくは卒業した高等学校に現在在籍している担当教員あるいは高等学校長が記入する書類です。

面接審査

 

面接では、自分が志望理由書に書いた内容をもとにその内容をより詳しく聞かれることが多いです。

志望理由書をもとにした質問は最低でも一つは聞かれるため、自分の志望理由書をコピーして事前に自分がどんな内容を書いたのかを把握しておきましょう。

また、時事問題に対する自分の意見を聞かれることもあります。

時事問題に対する意見をはっきり述べられるかどうかで、自分が普段から外の世界に対し関心をもって行動しているかどうかが測られているわけですね。

例えば私の友人は慶応義塾大学での面接で「最近の中国問題についてどう思うか」を聞かれていました。

論文審査

与えられたテーマに対して、時間制限や字数制限のもと論述するものもあれば、教授の実際の講義を聞いてその場で小論文を書く形式など、さまざまなパターンがあります。

小論文が出題される一般入試の形式をもつ大学は、主要大学では慶応義塾大学しかないため、ほかの大学を志望する人は小論文の対策が必要になります。

小論文の対策時間をAO入試のためだけに、受験期に割かなければならないため、他のライバルたちが受験勉強をしているのを考えると不安になることもしばしば…。