【十干十二支】歴史上の事件や戦争を効率よく暗記できる!十干十二支とは?ーその使い方まで

はじめに

皆さんは十干十二支を知っていますか?

言葉自体は聞きなれないかもしれませんが、実は身の回りには十干十二支を使っているものやことはたくさんあるのです。

そして、それは歴史上の出来事についてもしかりです。

この十干十二支を使えば、効率よく暗記ができる歴史上の事件や戦争は多く、これだけで問題を解けることだってあります。

今回は、その十干十二支とは何か、どんな使い方ができるのかについてお話ししていきたいと思います!

十干十二支とは?

十干十二支(じっかんじゅうにし)は、年賀状などでよく見かける十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)に、「十干」と呼ばれるものを合わせた年代の表し方です。

十干とは、甲(こう)・乙(おつ)・丙(へい)・丁(てい)・戊(ぼ)・己(き)・庚(こう)・辛(しん)・壬(じん)・癸(き)のことです。

「甲午農民戦争」「壬申の乱」など、世界史や日本史で聞いたことのある人もいるでしょう。

実は、これの仕組みを覚えてしまえば、簡単に年号を暗記することができるのです!

早速見ていきましょう。

十干十二支を使った日本史/世界史年号暗記法

【十干十二支】十干から年号の下1桁が分かる!

実は上で挙げた「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」から、下のように年号の下1桁が分かります。

十干 年号の下1桁
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年号をド忘れしてしまっても、「壬申の乱」などのワードを見て「あ、672年だ!」と思い出す手がかりになりそうですね!

十干から分かるのが下1桁だけなのが難点です。

【十干十二支】組み合わせてさらに覚えやすく!

さらに、キリの良い年の十二支まで十干とセットで覚えておくと年号暗記に役立ちます。

特に1600年と1900年は子年、670年と1870年は午年と覚えておきましょう。

そうすると、用語から年号を導きやすくなります。

例えば、戊戌の政変は「十干が『戊』だから年号の下1桁は8、1900年が子年だから下1桁が8の戌年は1898年」という風に割り出します。
このように完全ではないにせよ、「この年号どうだったっけ?」となったときに確認する手段としてこの十干十二支が使えるというわけです。

完全じゃなければ意味がないと思っていませんか?実は問題を解く上では、それほど完全である必要ないのですよ。
次ではその例を実際にご覧に入れることにしましょう!

十干十二支を使った練習問題にチャレンジしてみよう

それでは、先ほど紹介した暗記法を使って、実際に問題を解いてみましょう。

Q1. 次の用語を年代順に配列せよ。(世界史)
甲申政変、甲午農民戦争、辛亥革命、壬午軍乱

Q2. 戊辰戦争は次のの中のどこに入るか選べ。(日本史)

1867年 パリ万博で日本が初の展示
1870年 樺太開拓使設立

解答と解説

  • Q1の解答
  • 壬午軍乱(1882年)→甲申政変(1884年)→甲午農民戦争(1894年)→辛亥革命(1911年)

  • Q1の解説
  • 甲申政変は十干が「甲」なので年号の下1桁が4
    そして、1900年が子年であることを考えると、申年で下1桁が4になる年は1884年と分かります。

    甲午農民戦争は十干が「甲」なので年号の下1桁が4
    そして、1900年が子年であることを考えると、午年で下1桁が4になる年は1894年と分かります。

    辛亥革命は十干が「辛」なので年号の下1桁が1
    そして、1900年が子年であることを考えると、亥年で下1桁が1になる年は1911年と分かります。

    壬午軍乱は十干が「壬」なので年号の下1桁が2
    そして、1900年が子年であることを考えると、亥年で下1桁が1になる年は1882年と分かります。

  • Q2の解答
  • Q2の解説
  • 戊辰戦争は十干が「戊」なので年号の下1桁が8

    1870年が午年であることを考えると、辰年で下1桁が8になる年は1868年と分かります。

    よって、戊辰戦争は1867年と1870年の間に入るので、答えは

日常のこんなところにも十干十二支!?

世界史や日本史の用語以外でも、十干十二支は多く使われています。

例えば、夏の高校野球が行われている「甲子園球場」がありますよね。

実は、球場が完成した1924年が十干十二支で言うと「甲子」の年だったため、「甲子園球場」と名付けられたのです。

また、十干は甲(きのえ)・乙(きのと)・丙(ひのえ)・丁(ひのと)・戊(つちのえ)・己(つちのと)・庚(かのえ)・辛(かのと)・壬(みずのえ)・癸(みずのと)とも呼ばれ、今でもカレンダーなどに十二支と合わせて書かれています。

ちなみに、2018年は戊戌(つちのえいぬ)、2019年は己亥(つちのとい)、2020年は庚子(かのえね)になります。

おわりに

いかがでしたか?

このように、十干十二支さえ覚えておけば、年号の暗記がグッと楽になります。

これを参考にして、世界史や日本史の勉強を進めていきましょう!




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