今回インタビューした方はこちら!

お名前 | 岡部 七子(おかべ ななこ) |
出身高校 | 埼玉県立浦和第一女子高等学校 |
大学・学部 | 東京大学理科二類 |
高校の部活 | アナウンス部 |
はじめに
今回は東京大学理科二類に入学後、2018年1月にミス日本ミス着物賞を受賞された、まさに才色兼備な岡部七子さんにインタビューしてきました!
高校時代は、研究に勉強にと多忙な毎日を過ごされていた岡部さん。大学受験勉強はどのようにして突破されたのでしょうか?
意外な「ある生物」の研究に熱中した高校時代
ーまず高校時代にされていた研究について教えてください!
高校時代はキイロショウジョウバエの研究をやっていました!
高校がSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定されていて、希望者は自主的に研究が出来るプログラムになっていたんです。
ハエの研究に熱中しすぎて、国際大会であるISEF(国際学生科学技術フェア)にまで出場させていただきました。
ーどうしてキイロショウジョウバエの研究をしようと思われたんですか?
私、幼い頃はハエどころか虫が嫌いだったんですよね。
なんとなく興味を持ったのが、高校生の時でした。
実は自分の部屋でキイロショウジョウバエの幼虫をわかせてしまったことがあって……。
その時は凄く嫌だったんですけど、高校に入ってから、ふとなんで腐ったトウモロコシに生物が発生するんだろうなと疑問を持ったことがきっかけで、キイロショウジョウバエを研究することにしました。
国際大会ISEF(国際学生科学技術フェア)への参加が新しい刺激に
ー実際に国際大会でプレゼンしてみてどうでしたか?
ISEFに参加するためには、まず日本で日本学生科学賞というコンクールで賞を取って、日本代表に選ばれないといけないんですが、国際大会の雰囲気は日本の大会のそれとはかなり違っていました。
まず、英語でプレゼンしないといけないですし。
英語に関しては、国際大会に行く前に埼玉県で行っていた英語のプログラムに参加したりしてスキルアップしたつもりだったのですが、やっぱり全然で……。
大会では英語が母国語じゃない人たちもみんな英語がペラペラなんですよ!
あと海外の参加者は自分の研究に自信を持ち、それをどうやったら人に魅力的に伝えられるかをよく理解していて、日本との違いを痛感しました。
自分にはそれが出来ていなかったので、そのような海外からの参加者にとても刺激を受けました。

ーISEFに参加すること自体、普通の高校生活ではなかなか体験できないことなので、すばらしい経験だなと思います。
忙しい研究の合間をぬって効率的に勉強
ー東大に行きたいと思ったきっかけはなんでしょう?
東大は高1の頃からずっと目指していたんですが、明確なきっかけは研究をしていたときに、東大の教授からアドバイスをいただける機会があって、その指摘が凄く的確でためになったことですね。
あと、東大は研究設備が整っていて、「研究するには一番良い大学だよ」と教えてもらったことです。研究をするなら進学する大学は東大しかないなと思っていました。
ー得意科目と不得意科目は?その対策はどのようにやっていましたか?
受験科目は英語、国語、数学、地理、化学、物理だったんですけど、その中でしたら、得意科目は英語でしたね。
反対に、数学と化学は苦手でした。
特に数学はとても苦手だったので、自分のレベルよりも少し上くらいの薄っぺらい教科書を買って、それを7回くらい繰り返して解きました。そうすると何回も解いているうちに、最初はわからなかった問題も問題を見ただけでパッと答えが浮かぶようになってました。
ー受験時代にやっていたおすすめの勉強法などありますか?
おすすめできる勉強法……。
勉強法ってやっぱり自分に合ったものを見つけるのが一番かなと思っているんですが、私の場合はバイオリンをやっていたので音を使って覚えることが自分に合っていました。
高三の5月くらいまで世界大会に向けて研究をしていて、受験勉強というまとまった時間を取ることがなかなか出来なかったので、なるべく研究の合間に勉強出来るように編み出した方法だと思います。
具体的には、英語の文章や覚えたいことを自分で音読したり、特に古典とか地理とかは自分で暗記事項を録音して、研究の合間に聞いていました。
向上心を持ち続けるためのポリシーとは?
ー改めて、2018年にミス日本着物賞を受賞おめでとうございます。応募のきっかけは何だったのですか?
ISEFの国際大会参加が直接の原因でした。海外の参加者と比べて、私はプレゼン能力がなかったんですね……。もともと人と話すのが凄い苦手で自分の研究を審査員に魅力的に伝えることが出来なくて……。
なので、自己PR力をこのコンテストで身につけたいなと思い、応募しました。また、このミス日本コンテストはファイナリストになると、30講座くらいの色々な勉強会を無料で受けることが出来るという特典があったのも応募の決め手となりましたね。
ちなみに、その30講座の中で特に印象的だったのは、「国際プロトコール」という世界共通の国際マナーを学ぶ講座でした!
ー今後大学ではどのようなことをやっていきたいなと思っていますか?
私は、将来は薬の研究開発をしたいと思っています。
しかし今は1つの専門分野に絞らずに幅広い研究を学んでいきたいなーと考えていて、というのも、世界大会で自分の知識のなさをすごく痛感したので……。大学1,2年生の内は専門に研究するのではなく、幅広くしっかりとした知識を身につけたいなと思っています。
ー目標を持ち続けるためのモチベーションって何かあるんですか?
うーん。難しい質問ですね。
やって無駄なことはないと思っていることですかね。失敗してもいいから、何でも挑戦してみようと思ってます。
ー最後に、東大受験生に向けて一言お願いします!
東大って本当にいい場所で、周りの友達たちも本当に頭が良くて、いろんな事をしている人がたくさんいて、教授も含め、普段生活していても出会えないような人たちに出会えるのがすごくいいなと思います。
受験勉強は大変なんですけど、大学に入れば普段会えないような人に会えるので、是非東大を目指して頑張ってください!
おわりに
常に向上心を持ち続けて何事にも挑戦している岡部さんの姿が印象的でした。そんな岡部さんに今後も目が離せませんね!!