目次
生物 標準問題精講の特長
【生物 標準問題精講】①大手予備校のベテラン人気講師陣が執筆
本書の著者は、いずれも駿台や代ゼミなどの大手有名予備校で、長年にわたり教鞭をとってきた人気講師です。
大手予備校で長年大学入試対策に携わってこられた先生方は、情報も経験も豊富であり、「入試でどこが問われやすいか」「一般的に受験生がどこで躓きやすいか」を知り尽くしているといえます。
本書はこうしたベテラン人気講師陣の経験と知識を集約してつくられているため、一切無駄のない学習を可能にします。
【生物 標準問題精講】②難関大入試で合否の分かれ目となる問題を厳選
生物は一般的に「差がつきにくい科目」といわれています。
というのも、物理や化学、数学などの他の理系科目ほど苦手・得意がはっきり分かれず、受験生全体で点差が開きにくいからです。
よって生物受験者が入試で合格点を狙うためには、「他の受験生が確実に得点してくる標準問題を落とさないこと」に加え、「合否の分かれ目となる問題も落とさないこと」が重要となります。
合否の分かれ目となる問題とは、「正解者も不正解者も一定数発生する問題」を指します。こうした問題で得点できると、一定数の受験生に一気に点差をつけることが可能になります。
本書は長年受験指導に携わってきたベテラン講師陣が、数多くの国公立大および私立大の入試問題を徹底的に研究・分析したうえで厳選した、「合否を分ける」問題のみを掲載しています。
そのため本書を使えば、効率よく合格点を狙うことができるのです。
【生物 標準問題精講】③充実した解説
個人的に本書をおすすめしたい一番の理由が、親切で丁寧な解説です。
本書は、問題編208ページ/解説編264ページ構成と、なんと解説編のほうが56ページも多いのが特長です。個人的に、解説編だけで販売されていてもおかしくないボリュームだと思います。(笑)
解説編は主に以下の4つの要素で構成されています。
解答:設問の解答
精講:知識整理、その知識を使うための実戦的手段
POINT:重要事項、必須事項
標問の解説:設問の詳しい解説
特筆すべきは精講です。精講では、設問を解くために必要な知識及び関連知識について詳しく解説してあります。
さらにそれだけではなく、
「その知識が実際の入試でどのように問われるか」
「知識をどのように利用すれば頻出問題を解くことができるか」
に関してまでも言及しているので、本格的に入試を意識した学習を始めるための1冊としておすすめです。
また標問の解説も大変丁寧に書かれているため、一通り基本事項の学習を終えている人であれば、「自分が不正解の問題だけ解説が無い」「自分が理解していないところだけ言及されていない」といった、自習の際に陥りがちなトラブルに悩まされることなく解き進めることができます。
生物 標準問題精講のおすすめの勉強法・使い方
【生物 標準問題精講】①本格的な過去問演習への橋渡し役として使用
本書使用のおススメの時期は、高3の11月頃です。
大体このくらいの時期になると、基本事項の学習も一通り終わり、いよいよ目前に迫ってきた入試本番に向けて、過去問などを解き始める人も増えてくるのではないかと思います。
しかし過去問演習を始める前に、一度本書に取り組んでみてほしいのです。
というのも、インプット中心の基本事項の学習と、完全なアウトプット作業である過去問演習の間には、大きな隔たりがあるからです。
たとえそれまでの学校のテストや模試で安定して高得点を取ってきた人であっても、いきなり過去問をスラスラ解くのは難しいかもしれません。
本書は「難関大合格を目指す人が基本的な学習を終えた後に利用すること」を意図して作られているので、本格的な過去問演習に取り組む前の腕試しにふさわしいレベルとなっています。
一通りの知識を身につけた後、「身につけた知識をきちんと演習で使えるようになっているか」を意識しながら解くようにしましょう。
【生物 標準問題精講】②演習自体より復習に時間をかける
さて、ここまで読んだ人のなかには、実際に書店等で本書を目にして「結構問題量もあるし、時間がかかってしまって、他教科や過去問対策に遅れが出そう……」と不安に感じる人もいるかもしれません。
たしかに本書は、10テーマ・105題構成と、そこそこのボリュームがあります。
もし全ての問題の答えが出せるまで悩み、毎回きちんとした記述回答を書いていたら、間違いなく入試本番に間に合いません。
そこでおすすめしたいのが、「演習よりも復習に重点をおく」という方法です。
本書を使う目的は、あくまで「入試に合格すること」であって「本書を完全に解ききること」ではありません。
本書は解説編がメインと言っても過言ではないほど解説編が優れているため、わからない問題はすぐに解説編を見ましょう。そこでもう一度知識を体系的に整理できれば問題ありません。
また演習の時間を効率的に短縮化するため、回答の際に少し工夫してみましょう。
例えば記述問題の場合、簡単だと感じた時は、きちんとした文章で回答を作らずに、回答に必要な要素だけ書き出すといった方法を取るだけでも、かなりの時間を節約することができます。
【生物 標準問題精講】③過去問演習で躓いた際に解説編を確認
一通り本書で「知識の抜けや漏れがないか」「知識がきちんと身について使えるようになっているか」が確認できたら、本格的な過去問演習に取り掛かることになります。
「過去問演習を始めたら、もうこの問題集は使わないでしょう?」
なんて思ったら大間違いです!過去問演習を始めてからこそ実感できる本書のメリットがあります。
一般的に過去問演習は、赤本や青本、もしくは大手予備校が運営している過去問データサイト等で問題・解答を入手して取り組む、という人が多いと思います。
しかしこうした情報リソースから得られる解答は、一般的にひどく不親切というケースがほとんどです。場合によっては、問題の略解のみで一切解説が無い、ということもあります。
そこで本書の出番です。
本書は繰り返し述べているように、解説が圧倒的に充実しています。過去問演習で躓いたら、もう一度本書の解説編で同じ単元を扱っているページを探し、知識を整理しましょう。
更に「それらの知識がどのような形で問われることが多いか」までチェックすることができれば、つい目の前の問題を解くことだけで満足しがちな過去問演習が、ずっと充実したものとなります。