はじめに
受験勉強をしていると、「第一志望校に行きたい」という気持ちが強くなるあまり、つい第一志望の大学に受かった場合だけを考えてしまう、という人も多いと思います。
一方で「万が一、第一志望ではない大学に進学することになったら……」と考えたことはあるでしょうか。
第一志望の大学に不合格となり滑り止め校に入学した場合、不合格の悔しさや不本意な結果に落ち込む余り、その後の大学生活で失敗することも……。
この記事では、自身も第一志望である東大に不合格となり、滑り止め校に進学した筆者が、「第一志望ではない」入学先での大学生活についてのアドバイスを紹介します。
「第一志望の大学に不合格になってしまった……」という人はもちろん、「滑り止め校での大学生活ってどんな感じ?」と気になった人も是非読んでみて下さい。
目次
滑り止め校での大学生活アドバイス5選
アドバイス①:無駄なプライドは捨てよう
「第一志望にあと一歩届かなかった」という人に多いのが、大学入学後も無駄なプライドを持ち続けてしまい、周囲から孤立して失敗するケースです。
特に入学直後だと「本当はこの大学に行きたくなかったんだ」という気持ちを強く持ったり、その気持ちを態度に出してしまう人もいるかもしれません。
しかし自分の入学先の大学や学生を見下すような言動は、その大学が第一志望だった人にとってはもちろん、自分にとっても良くありません。
自分では隠しているつもりでも、相手を馬鹿にしている気持ちは、知らず知らずのうちにその人に伝わってしまう上、見ていてとても醜いものです。
相手に「嫌な奴」という印象を与え、大学内で孤立しないためにも、「自分は周りより優秀なんだ」となどといった無駄なプライドは捨てましょう。
また大学は様々な人と出会えるチャンスでもありますが、中には受験勉強の成績では量ることのできない才能や個性を持つ人も多くいます。
大学進学を機に、「学校の勉強の成績」という評価軸だけでなく、様々な視点からものごとを捉えることができるようになると良いですね。
アドバイス②:大学内での人間関係を大事にしよう
滑り止め校に進学した人から時々聞かれるのが、「もう大学内では友達を作らないでいいや」という声です。
確かにその大学が第一志望だった人と比べると、愛校心や大学生活への期待度に温度差があり、最初は周りと馴染みにくく感じるかもしれません。
しかし実は滑り止め校に入学した人ほど、大学内での人間関係が重要です。
滑り止め校に入学した人は、周りの学生に比べて大学の授業へのモチベーションが低かったり、その大学についての知識が乏しかったりします。
そんな時頼りになるのが、大学の同級生や先輩といった存在です。
友達と切磋琢磨することでやる気をもらえたりするのはもちろん、先輩やクラスの同級生が試験や学内イベントについての情報をくれることもありますよ。
筆者自身、同じクラスの友人がいなければ、大学での最初の1年間を乗り切れなかったのではと思っていますね。
アドバイス③:受験結果について考える時間を減らそう
進学先が第一志望か滑り止めかに関係なく、大学に入学してからの数か月間は、大きな環境の変化についていくのがとても大変です。
実際に大学生活を経験してみると、膨大な課題や人間関係での問題など、「入学前には想像していなかった……」という出来事もあると思います。
そんな時、入学先が滑り止め校だと「第一志望校に行っていたら違ったかも」など、つい受験結果について考えてしまい、余計に落ち込むかもしれません。
実際筆者も大学へ向かう電車の中で、「東大に受かっていたら今頃……」などと考え続けた結果、朝からひどく落ち込んでしまったことがあります。
このような落ち込みから立ち直るには、受験結果について考える時間を極力減らすことが重要です。
筆者の場合は、長い通学時間にネガティブなことを考えやすかったので、通学時間は授業の課題に集中して取り組むようにする、と決めました。
また家でダラダラ過ごしている時も、あれこれ考えてしまうことが多かったのでアルバイトを始め、暇な時間はできるだけシフトを入れるようにしました。
結果として受験結果について考える時間が減り、落ち込みにくくなったのはもちろん、日々の効率性と生産性も上がったので一石二鳥でしたね(笑)
学業やアルバイトはもちろん、サークル活動や部活など、何か自分が打ち込めるものを見つけて集中してみると良いと思います。
アドバイス④:新たに長期的な目標を設定しよう
受験が終わった直後は、いわゆる「燃え尽き症候群」のような状態になり、「しばらくは新しい目標を考えるなんて無理……」と思うかもしれません。
まして第一志望への入学が叶わなかった場合、「失敗した」という記憶が先行して、新しく大きな目標を立てることをためらってしまう人もいると思います。
しかし人生を長い視点で捉えると、大学受験に関わっている時間というのはほんの一瞬に過ぎません。
そんな「一瞬」の失敗に囚われて落ち込み、いつまでも新しい目標を立てることができずにいたら、非常にもったいないですよね。
そこで第一志望に落ちてしまった人にこそおすすめしたいのが、「長期的かつ大きめの目標を立てる」ということです。
「弁護士の資格を取りたい」「IT業界で働きたい」など、大学卒業後の進路についても早い時期から考えてみましょう。
最終的なゴールを定めれば、資格試験の勉強や企業研究、留学準備など、自ずと「今やるべきこと」が見えてきます。
やるべきことまで定まったら、あとは計画通りに実行・努力するのみです。
様々なことを経験するうちに大学受験の失敗を小さく感じられたり、成功体験を通して「自分はダメじゃない」と自己肯定感を上げられるかもしれません。
特に、第一志望に合格したことに満足してだらけてしまう人も多い1年生の前期は、何かを始めて周りに差をつけられる絶好のチャンスですよ!
アドバイス⑤:どうしても大学に馴染めない時の手段
ここまで4つのアドバイスを紹介しましたが、「全部試してみたけど上手くいかない……」「やっぱりこの大学が合わない」という人もいるかもしれません。
そんな人は「もう自分の大学生活は終わりだ……」と諦める前に、ここで紹介する手段も検討してみてください。
一つ目は、再受験や編入試験を受験することで、別の大学に入りなおすという手段です。
新たに勉強しなおさなくてはならないという点や、別途費用がかかるという点を考えると、負担は大きいかもしれません。
しかし別の大学に入りなおしたことで、毎日が見違えるように楽しくなれば、きっとその負担も報われますよね。
合格サプリには、再受験や仮面浪人、編入試験について詳しく書かれた記事もあるので、是非参考にしてください。
また留学するのも手段の1つです。
普段とは違った慣れない環境に身を置くことで、それまでの価値観が大きく変わったり、新たに夢中になれることを見つけられるかもしれません。
とはいえ「外国語の勉強には興味がない」「英語は苦手」という人もいますよね。
そんな人には「語学留学」ではなく、「大学留学」がおすすめです。
「大学留学って何?」と興味が沸いた人は、こちらの記事も読んでみてください!
おわりに
いかがでしたか?
もちろん第一志望の大学に合格できれば、これ以上嬉しいことはありません。
しかし「第一志望に合格できなかった」という失敗を通して学べることや、進学することになった大学だからこそできる経験もたくさんあるはずです。
もし第一志望に不合格になってしまっても、この記事のアドバイスも参考に「自分ならではの大学生活」を切り開いていってくださいね。