自分の部屋では勉強に集中できない?
スマートフォン、漫画、ゲーム……。
自分の部屋は、勉強の天敵とも言える誘惑がいっぱいですよね。
「このメッセージだけ返信しよう」と思っていたはずが、いつの間にか数時間が経過していたり、「1話だけ読み返そう」と思っていたはずが、気づけば読破していて夜が来ていたり。
そんな無駄な時間をこれ以上増やさないために、この記事では、今すぐに実践できる、自分の部屋で集中して勉強するための方法について紹介します。
目次
集中できる部屋づくり
集中して勉強するためには、まずは集中できる環境を整えることが必要です。
とは言っても、家具の色や配置を変えるのはお金も手間もかかって大変ですよね。
ここでは、お金も手間もかけることなく、簡単に部屋を集中できる空間に変える方法を紹介していきます。
集中できる部屋づくり①:余計なものは見えない場所に置く
誘惑は、目に入るから誘い惑わせてきます。
それを防ぐために、勉強に関係のないものは、可能な限り視界から追い出しましょう。
次のような方法がおすすめです。
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箱に入れて廊下に出す
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布や紙で覆う
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リビングに置いておく
本や漫画など、しばらく使わなくても良いものは、衣装ケースや段ボールにまとめて入れておいて、廊下に出してしまいましょう。
このようにしたものを使うためには、部屋から出る、そして箱から取り出すという2つの動作をしなければならず、手を出すハードルが高くなります。
手にするまでの動作を増やすことで、「本当にそれをしていいのか」と考え直す時間が生じるのもメリットです。
大きなゲーム機やDVDプレーヤーなど、動かすことが難しいものは、布や紙で覆って見えないようにしましょう。
紙を使うと、自分の夢や目標や、「使用禁止」などの文字を書くことができるのでおすすめです。
勉強中についベッドに潜り込んでお昼寝をしたくなってしまうという人は、ベッドに「惰眠を貪っても成績は伸びない!」などの張り紙をしておくのも良いかもしれません。
スマートフォンや小型ゲーム機など、簡単に動かすことができるけれど、必要な時にはすぐに使えないと困るというものは、リビングに置いておくと良いでしょう。
こうすることで、休憩のためにリビングに出た時にだけスマートフォンや小型ゲーム機を使用できるというメリハリが生まれます。
ここで注意しておきたいのが、あらかじめ「リビングにいるときだけスマートフォンやゲーム機を触って良いというルールを作った」ということを保護者の方と共有しておくことです。
保護者の方は、皆さんがリビングで機械をいじっている姿だけを見ることになるため、サボってばかりいて勉強をしていないのではないかと不安になってしまいます。
親子ゲンカを防ぐためにも、あらかじめ説明をして理解を得ておきましょう。
集中できる部屋づくり②:壁を活用する
自分の部屋で勉強している時にのみ活用できて大変学習に役立つもの、それは壁です。
部屋の壁に自分の夢や目標を書いた紙を貼っておくと、自然と何度もその言葉を見るようになるため、モチベーションのアップに繋がります。
危機感がなかなか持てないという人は、受験や試験までの残りの日数を書いておくのも良いですね。
また、その日にやることを書いた「ToDoリスト」を作成して壁に貼っておくと、自分が何をやるべきなのか、そして何をやったのかが明白になり、学習が進めやすくなります。
勉強机に座った時に目の前にくる位置に張り紙をしていると気が散ってしまうので、少し見上げた時に目に入るくらいの位置に貼っておくと良いでしょう。
集中できる部屋づくり③:頭寒足熱を意識する
頭寒足熱とは、読んで字の如く、「頭は涼しい状態にし、足は暖かい状態にする」という意味です。
快眠や、健康のための方法としてよく用いられる言葉ですが、実は勉強する上でも、とても大切です。
暑いからといって部屋の温度を下げすぎると、足が冷えて血流が悪くなり、さらに冷えを感じたり、体がだるくなったりする原因となります。
逆に、寒いからといって暖かくしすぎると、頭がぼーっとしてしまう原因となります。
部屋の温度を涼しいくらいの温度に設定し、厚めの靴下を履く、冬場は小型のヒーターを足元に置くなどの工夫をして、足元を極力冷やさないようにするのがおすすめです。
自分の部屋で勉強しているときは、部屋を自分好みの温度に設定することができるので、もっとも集中できる温度で勉強に臨みましょう。
自分の部屋の温度を調整するのが難しいという人は、以下の記事も参考にしてみてください。
部屋で集中力を保つ工夫
1人きりで部屋に篭って勉強をしていると、監視の目や、環境の変化がないため、すぐに勉強に飽きてしまいがちです。
ここでは、自分の部屋で勉強している時に、集中力を保つための工夫を紹介します。
部屋で集中力を保つ工夫①:時間割を作る
人間の集中力は、せいぜい50分程度しか続かないと言われています。
ちょうど、多くの高校の授業時間と同じくらいですね。
そこで、自宅で勉強するのに慣れていない人は、自分で学校のような「時間割」を作るのがおすすめです。
50分間勉強をして10分間は休憩、というようなリズムを作ることで、飽きが来なくなり、勉強に集中することができます。
また、あらかじめ時間を決めて様々な教科に順番に触れるようにすることで、「数学だけで1日が終わってしまった」というようなことが起こらなくなり、より計画的に学習を進めることができます。
部屋で集中力を保つ工夫②:勉強内容を「見える化」する
1人でずっと部屋にいると、自分が何を何時間やっていたのか分からなくなるということがよくあります。
こうなると、きちんと勉強していたとしても達成感を得ることが難しくなってしまうだけでなく、自分が問題を解くペースを知ることができないので、その後の予定を立てにくくなってしまいます。
それを防ぐために、自分が何時から何を何分間やり、どのくらい進んだのかということをメモしておきましょう。
もちろん、休憩時間もしっかりと書いておきます。
最初は面倒に感じるかもしれませんが、やったことをその都度書いていけば良いだけなので、大きな時間のロスにはなりません。
その日の勉強が終わった後に見返すと、頑張った日は大きな達成感が得られ、あまり頑張ることができなかった日は反省を得ることができます。
部屋で集中力を保つ工夫③:休憩は部屋以外の場所でとる
他の章でも何度も述べていますが、部屋で勉強する時には、とにかく「メリハリ」が重要です。
部屋は集中して勉強する場所で、その他の場所は休憩をする場所という認識を持つために、休憩は自分の部屋以外の場所でとることが望ましいです。
リビングに行って保護者の方と話すのも良いですし、少し散歩にでかけ、外の風を浴びるのも良いでしょう。
休憩を部屋以外の場所でとることにより、定期的に立ち上がって少し歩くことになるので、体への負担も軽減されます。
「自室学習」でライバルに差をつけよう
自分の部屋で集中して勉強できるようになると、自宅から出ることができない時に役立つのはもちろん、重い参考書を持ち歩く必要がなくなる、図書館や自習室の開放時間に翻弄される心配がなくなるなど、良いことがたくさんあります。
ぜひこの記事に書いてあることを実践して、自分の部屋を勉強に集中できる場所にしてください。
自分の部屋で学力を向上させて、ライバルに差をつけましょう。