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早稲田大学文学部の「フランス語力を強化する4(文法)」とは?
「フランス語力を強化する4(文法)」とは?
早稲田大学文学部には、多数の外国語に関する講義が用意されています。「フランス語力を強化する4(文法)」もその一つです。
「フランス語力を強化する4(文法)」では、講義の名の通り、フランス語の文章の精読を通してフランス語の文法力を向上させていきます。
フランス語の文法は、みなさんが習っている英語の文法よりもかなり複雑なので、文法に特化した勉強が必要になります。
では、早稲田大学文学部の学生は、複雑怪奇なフランス語の文法をどのように学んでいるのでしょうか。
そこでこの記事では、早稲田大学文学部の「フランス語力を強化する4(文法)」の実態について筆者の実体験を基に紹介し、文学部でのフランス語学習をレポートします。
早稲田大学文学部で学べるフランス語に、少しでも興味を持っていただければ幸いです。
「フランス語力を強化する4(文法)」の授業はどんな感じ?
この記事では、2019年度秋学期に早稲田大学文学部で開講された「フランス語力を強化する4(文法)」について紹介します。
2020年現在開講している「フランス語力を強化する4(文法)」とは、授業形態・内容が異なっている可能性があります。予めご了承ください。
「フランス語力を強化する4(文法)」の授業形態
「フランス語力を強化する4(文法)」は、基本的に毎回フランス語の小説を和訳して、和訳した部分の文法を確認する、という形式で進められます。
毎回の講義冒頭で、文法に関する小テストが課されますが、この小テストの累積得点は全体の評点の10%分にしかなりません。
残り90%は、最終講義で行われる期末試験の得点で決まります。かなり一発勝負感が強い授業なので、テスト前は緊張しますね。
とはいえ出席点はありませんので、15回全て出席するのがめんどくさい人にとってはオススメの講義と言えますね。
「フランス語力を強化する4(文法)」の授業風景
授業形態の簡単な説明が終わったところで、具体的な授業風景の説明に入りましょう。
授業形態の部分で説明した通り、全15回のうち第1回から第14回はひたすらフランス語で書かれた小説(「プチ・ニコラ」という児童小説)を各学生が和訳して、和訳した部分の文法を先生が解説していきます。
和訳はすぐ終わるのですが、文法の解説がかなり長い時間をかけて行われるので、毎回の講義で大体5文〜6文しか進みません。
和訳は、学生1人につき1文の割り当てで、クラス全体で学生が12人いたので、自分の和訳担当が来るのは2週間に1回くらいでした。
しかも、和訳の割り当ては出席番号順なので、出席順を覚えてしまえばどの文が自分の担当になるかわかります。忙しくて講義の準備を最低限にしたい人にはもってこいの講義ですね。
そんな感じで、4ヶ月くらいかけて、ゆるくまったりフランス語のテキストを和訳していきます。
テキスト全体の和訳が完了したら、最後に待っているのが期末試験です。
評価点の90%がこの期末試験で決まるので、普段ぼーっとしている人も、この期末試験には真剣になります。
期末試験の内容は、半分が単純な文法問題で、残り半分が和訳問題になっています。
文法問題は、予め配布された演習プリントから出題されますし、和訳問題も授業で扱ったテキストから出題されるので、それほど心配は要りません。
しかも、先生はかなり優しいので、多少和訳が不適切でもマルをつけてくれます。
授業で作った和訳を読んで内容を理解し、配布されたプリントの文法問題を解いておけば、9割以上は得点できるでしょう。
「フランス語力を強化する4(文法)」を履修することについて
ここからは、「フランス語力を強化する4(文法)」を履修する意味、さらにこの講義の魅力を説明します。
「フランス語力を強化する4(文法)」の意味
「フランス語力を強化する4(文法)」を履修する意味は、「文法事項の深い理解」と「小説独特の表現を理解する」という2点に分けられます。それぞれ解説していきましょう。
「フランス語力を強化する4(文法)」の意味①:文法事項の深い理解
この講義は名前の通りフランス語の文法力を伸ばす講義なので、履修すれば当然フランス語の文法の力が向上します。
「文法の力を伸ばしたいなら、自分で文法書を読んで学習すればいいんじゃないの?」と思う方もいるでしょう。事実、私もそう思っていました。
私は1年生の頃、フランス語の文法の講義をほとんど聞いていませんでした。講義を聞かなくても、教科書を読めばフランス語を仕組みの大枠を理解できたからです。
ですから、この「フランス語力を強化する4(文法)」の講義は、当初私にとってはあまりモチベーションの湧かない講義でした。
どうせまた、つまらない先生がつまらない文法の話をするんだろうな、と。
しかし実際の講義は、予想とは(良い意味で)全く違っていました。
小説から学ぶ、生き生きとしたフランス語は、自分のフランス語の理解がどれだけ小さかったかを教えてくれました。
文法書を読めば知識としての文法事項は理解できますが、それだけではただの知識に過ぎません。知識を、実際に使える知恵にするためには、実際のフランス語の文章を読んで経験を積むことが必要になるのです。
というわけで皆さんも、フランス語の文法を使いこなしたいならば、ぜひ「フランス語力を強化する4(文法)」を履修することをオススメします!
「フランス語力を強化する4(文法)」の意味②:小説独特の表現を理解する
フランス語に限らず、小説には小説独特の表現が登場しますよね。
普通の文章ならスラスラ読めるのに、小説になると急に読めなくなるという経験は、おそらく多くの人が持っていることでしょう。
ですから、小説を読みこなすには小説独特の表現を知る必要があります。
「フランス語力を強化する4(文法)」では、「プチ・ニコラ」という児童小説を4ヶ月かけてじっくり読んでいくので、和訳していくうちに自然と小説独特の表現を覚えることができます!
例えば、フランス語の “Tout va bien!”は「万事良好!」という意味で、小説では頻出表現です。
この表現を一つ知っていれば、小説を読むときに役立つのはもちろん、自分で文章を書く時にも役立ちます!
というわけで、小説の表現に少しでも関心がある人は、ぜひ「フランス語力を強化する4(文法)」を履修してみてくださいね。
「フランス語力を強化する4(文法)」の魅力
「フランス語力を強化する4(文法)」の魅力は、なんといっても先生が優しいことです。
先生は50代くらいの方なのですが、顔が優しく、声が優しく、性格が優しい。
午後の麗かな日差しに照らされて先生の講義を聞いていると、日頃の悩みが浄化されていくように気になります。
大学の講義としては珍しく土曜日に行われていたこともあって、学生たちは1週間の癒しを求めて講義に通っていました。
フランス語の文法事項や小説独特の表現を理解することができるだけでなく、講義を聞いているだけで穏やかな気持ちになる。こんなに良いことはありません。
2020年度はオンライン講義になってしまっていますが、対面授業が再開されたら、ぜひ先生の優しさに癒されてみてくださいね!
「フランス語力を強化する4(文法)」でおすすめの本
最後に、これから「フランス語力を強化する4(文法)」を履修する予定のある人におすすめの本を2点紹介します。
フランス語の基礎知識を手早く学べる参考書を紹介するので、参考にしてみてくださいね。
- 清岡智比古著『フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!CD付改訂新版』白水社、2019年。
- 島崎貴則著・アテネフランセ編『新ゼロからスタートフランス語 文法編』Jリサーチ出版、2020年。