はじめに:生活習慣の改善は受験生にとって必須課題
学期末試験が終わり、そろそろ新年度の準備が始まる季節。新高3生は、新学期が始まると同時に受験生になります。
受験生となる新学期に、思い切って生活習慣を改善してみようと思っている方も少なくないでしょう。
でも、今までの生活習慣を変えて勉強に集中するのって、意外と難しいですよね。
そこでこの記事では、受験生の生活習慣の改善方法について具体的に解説していきます。
具体的な生活習慣の改善方法だけでなく、生活習慣を作るために準備すべきこと・意識すべきことも併せて紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
受験生が生活習慣を改善する方法【準備編】:勉強する環境を変える
勉強する環境を変えれば、生活習慣も改善される!
受験生が生活習慣を改善するために、まずすべきことは環境の改変です。
大学の受験勉強のようなハイレベルな仕事は、どんな環境でも行えるものではありません。
例えば、模試の会場がショッピングモールのフードコートだったら、多くの人は集中して問題を解けないですよね。
勉強に集中するためには、勉強に最適な環境を選択・構築しなければなりません。
では、どんな環境が勉強に最適なのでしょうか?
もちろん個々人の好みにもよりますが、勉強に適した環境の特徴は主に以下の3点です。
- 余計なものがない
- 清潔である
- 適度に静かである(静かすぎない)
以下では、この3点の条件を満たす部屋の作り方を具体的に紹介します。
勉強に不要なものは、全て他の部屋・物置に持っていく
1つ目の条件「余計なものがない」は、勉強に集中する上での絶対条件になります。
小さい頃から住んでいる部屋だと、勉強に関係ないモノがたくさん転がっているでしょうが、モノが多すぎるとどうしても気が散ってしまいます。
部屋がモノで溢れている人は、勉強を本格的に始める前に断捨離しておきましょう。
無理に捨てる必要はないので、勉強に不要なモノを物置や他の部屋に移動するだけでも大丈夫です。
机の上を綺麗にする
勉強に関係ないモノを部屋の外に出したら、勉強に使う机の上を綺麗にしておきましょう。
机の整理整頓は、勉強する環境に必要な1つ目の条件「余計なものがない」と2つ目の条件「清潔である」の両方に関わる重要な作業です。
机の上に余計なものがなければ集中しやすくなりますし、机が清潔に保たれていれば気持ちよく勉強できます。
反対に、机の上が雑然としていたら、それだけで勉強のやる気が萎えてしまいますよね。
具体的な整理整頓の方法は以下の記事で解説してあるので、興味のある方はこちらもチェックしてみてくださいね。
床を掃除する
余計なものを運び出し、机の上を綺麗にしたら、部屋の床を掃除してみてください(勉強する部屋の条件②「清潔である」に関係しています)。
現在、日本人の2人に1人が何らかのアレルギーを持っていると言われているので、ハウスダストのアレルギーを持っている人も少なくないでしょう。
床にたまる埃を放置していると、知らず知らずのうちに体調を崩しやすくなってしまいます。
身体は第一の資本ですから、気がついた時に掃除する習慣をつけてみてくださいね。
家の外で勉強に最適な場所を見つけるのもアリ!
勉強する部屋に必要な条件のうち、
- 余計なものがない
- 清潔である
の2つは、自分の力だけでも達成できます。
しかし、3つ目の条件である「適度に静かである(静かすぎない)」については、自分の力だけではどうしようもない部分があります。
静寂な環境なら勉強に集中できるような気がしますが、案外そうでもありません。
空間がシーンと静まり返ると、途端に時計の音が気になるようになる、というのはよくある話です。
もちろん騒がしくても集中できないので、集中を妨げない程度に音がある環境を準備しなければなりません。
「自分の家は騒がしすぎる……(あるいは静かすぎる)」と感じる人は、家の外で勉強するのに適した環境を探してみましょう。
個人的には、勉強できる図書館がおすすめです。本のページをめくる音、ペンを走らせる音、椅子に腰掛ける音が良いBGMになるはずです。
東京都にお住まいの方は、以下の記事で紹介している図書館に足を運んでみてくださいね。
受験生が生活習慣を改善する方法【実践編】:予定を立てて、実行する
勉強する環境を無事に整えられたら、いよいよ生活習慣を改善する段階に入ります。
受験生にとって良い生活習慣は、以下の3つ要素によって構成されています。
- 朝早く起きて、夜早く眠る
- 勉強を計画的に行う
- 健康には最大限配慮する
以下では、この3つの要素をカバーするための方法を説明していきます。自分の気になるポイントからチェックしてみてくださいね。
受験生が生活習慣を改善する方法①:朝の寝坊を防ぐテクニック
多くの受験生にとって、朝早く起きるのは容易ではありません。
特に冬場は、寒さのせいでなかなか起きられず、布団・ベッドの中でダラダラしてしまいがちですよね。
朝起きるのが辛い人は、以下に示す寝起きのルーティンを実践してみてください。
- 机の上に置いているスマホのアラームを止める。
- スマホ・タブレット・PCのメモ帳を準備(スマホやタブレットの場合は、ウィジェット機能を使って即座に開けるようにしておく)
- 今日やることを確認する
- 今日やることをスケジュールに書き込む
- そのスケジュールに従って行動する
布団やベッドから手の届く位置にスマホがあると、アラームを止めても二度寝する危険があるので、机の上にスマホを置くようにしましょう。
スマホのアラームを止めたら、スマホ(タブレットやPCでも可)にデフォルトで搭載されているメモ帳を開きます。
スマホのウィジェット機能を使うと、アプリを立ち上げる手間が省けるのでオススメです。
メモ帳を開いたら、今日やることをチェックするのですが、その際に意識してほしいポイントがあります(詳しくは以下をご覧ください)。
受験生が生活習慣を改善する方法②:今日やることを確認する
「今日やること」は、完了したかどうかがすぐにわかるように箇条書きでメモしましょう。
その際、できるだけ具体的にやることを決めるようにしてください。
やることが抽象的すぎると、自分が何をすれば良いのかわからなくなるので、無駄に時間を使ってしまいます。
英語の勉強をするなら、単に「英語を勉強する」とメモするのではなく、「関係代名詞whenの単元の文章を和訳し、知らない単語を覚える」とメモすると良いですね。
受験生が生活習慣を改善する方法③:今日の予定を立てる
今日やることが具体的に定まったら、今日1日の予定を立てましょう。
予定を立てるときに意識するポイントは、大別して2つあります。
- 一つ一つの予定を、「8割作業、2割休憩」のバランスで設定する
- 起きている時間のうち、7割を勉強、3割を休息に当てて、休息時間に軽く運動する
予定を立てるとき、人はどうしてもやることを詰め込みすぎる傾向にありますが、予定には余裕を持たせる方が無難です。
詰め込んだ予定をこなそうとしたら、短時間で疲れてしまいますからね。
割合としては、8割作業して2割休むくらいがちょうど良いでしょう。英語の文章を和訳するなら「40分和訳して10分休む」という風に予定を立てると良いですね。
1個の予定の中に休息の時間を組み込んだら、今度は1日全体の予定の中に休息専用の時間を3割ほど設けましょう。
起きている時間が16時間だとしたら、4時間〜5時間程度は休息するイメージです。
この休息の時間に、お風呂に入ったりご飯を食べたりするのはもちろんですが、単にダラダラするのはもったいないので、軽く運動するようにしましょう。
長時間椅子に座って勉強していると、どうしても血行が悪くなってしまいます。
血行が悪くなると肩が凝ったり疲労を感じたりするので、軽く(10分程度)ジョギング・ウォーキングして血行を改善しましょう。
面倒くさいと思うかもしれませんが、血行が改善すると身体が軽くなって勉強に集中しやすくなります。ぜひお試しあれ。
おわりに:生活習慣を改善して、受験を成功させよう!
いかがでしたか?
この記事では、生活習慣を改善するための方法を【準備編】と【実践編】に分けて解説しました。
勉強する環境を整えて、心身の健康を考慮した予定を立てて実行すると、自然に生活習慣は改善されていきます。
予定を立てるときに重要なのは無理をしないことです。無理して過度に勉強すると、翌日以降の集中力が減退してしまいますからね。
焦る気持ちを押さえて、自分にとって余裕のある計画を立てて、実行してみてくださいね。
それでは!!