はじめに
受験生の皆さんは日程や受験会場など、大学入試本番の基本情報についてご存知でしょうか?
大学入試ではこれまで積み上げてきた実力のみならず、本番でいかに実力が発揮できるかも問われるので、受験生の皆さんは基本情報を早めに知るべきです。
そこで今回の記事では、私の体験談を交えながら、一橋大学前期試験の日程、大まかな流れや注意点を紹介します。
一橋大学に興味のある受験生の皆さんは、この記事を読んで一橋大学の入試本番の流れについてできるだけ早く把握しましょう!
一橋大学の試験の基本情報
一橋大学の試験日程・試験開始時間と合格発表日
2025年度一橋大学入学試験の日程は以下の通りです。
前期日程の選抜は2日間に分けて行われ、1日目は午前中に国語、昼食時間を挟んで午後から数学の試験です。
2日目は午前中に英語、昼食時間を挟んで午後にデータサイエンス学部の受験生は総合問題を、商学部、法学部、経済学部、社会学部の受験生は地歴総合・地理探究、歴史総合・日本史探究、歴史総合・世界史探究のいずれかの試験を受けて、試験は終了となります。
そして運命の合格発表日は、3月10日の午前10時です。
引用、参考:https://juken.hit-u.ac.jp/admission/info/guidelines/files/R7ippan_youkou.pdf
一橋大学の試験会場となるキャンパス
試験会場は東京都国立市にある国立キャンパスです。
キャンパスは大学通りという道路を挟んで東西に分かれています。
商学部と経済学部の受験者は西キャンパス、社会学部と法学部の受験者は東キャンパスで試験を受けます。
一橋大学の試験会場へのアクセス
(引用:国立キャンパス交通案内)
- JR中央線国立駅南口から徒歩約10分。
- JR南武線谷保駅北口から徒歩約20分、もしくは国立駅行一橋大学下車のバス約6分。
一橋大学の試験前日から試験当日までの流れと過ごし方(合格体験談)
試験前日23時:準備・就寝
日が沈み始めてから寝るまでの勉強は、とにかく翌日の教科の復習を繰り返していました。
受験票や筆記用具のような絶対に忘れてはいけない持ち物は20回ほど確認しました。
また、朝十分に時間がない場合も考え、次の日の服もすぐ着られるよう準備したのを覚えています。
高い集中力で試験に臨めるよう、最低でも7時間は睡眠をとる必要があると思い、日付が変わる前に眠りにつきました。
試験当日7時:起床
前日夜に引き続き、持ち物確認を何回も行いました。
朝食は国立駅のすぐそばにあるコメダ珈琲店でとると決めていたので、出発前にはとりませんでした。
試験当日8時:出発
JR中央線を利用し国立駅で降りました。
電車内でも、英語や国語の長文に目を通して慣れておいたり、英単語や数学の解法の確認をしたりと休む暇はありませんでした。
8時半ごろに国立駅に到着し、約50分間コメダ珈琲店でサンドイッチとコーヒーを食べながら勉強しました。
試験当日9時30分:試験会場到着
国立駅からキャンパスまで続く大学通りを、他の受験生と共に歩いていくため、途中で道に迷う心配はありませんでした。
初日は9時40分ごろに試験を受ける教室に到着しましたが、すでに8割くらいの受験生が席についていました。
来る時間が遅いのではないかと少し心配になったので、2日目は10分ほど早く教室に入るようにしました。
試験当日10時30分~:午前中の試験
1日目の国語の試験では、初めに解いた大問1が今まで解いた過去問と比べ難解に感じて時間がかかり、少々焦りました。
しかし大問2と3はもともと得意で、なおかつ例年よりも解きやすく感じたため、いつもよりも時間をかけずに解き切ることができ、心の余裕が生まれました。
2日目の英語は、今までと傾向が大きく変わっていて、長文の大問が1つ減った分、長文の分量が2倍になっていたので驚きました。
それでも、比較的苦手意識があった自由英作文の大問を普段の過去問演習より早く終えることができたため、心に余裕が生まれました。
リスニングも落ち着いてこなし、例年より長い長文、そして英作文の見直しに多く時間をかけることができました。
試験1日目12時10分~・2日目12時30分~:昼休み
満腹になることは避けたかったので、両日ともおにぎりとプロテインバーで済ませました。
ずっと試験教室に座っているのも何だか息苦しく感じ、外へ出て数分歩いてリラックスしました。
試験1日目14時~・2日目14時30分~:午後中の試験
1日目の数学は苦手で心配していたのですが、例年よりも解答しやすい問題が多かったです。
しかしながら逆に慎重になり過ぎてしまい、見直しの時間が足りなくなってしまったので後悔しています。
2日目の世界史では、これまで解いてきた問題と比べてもトップレベルに難解で、解答しにくいと思った問題が出題されました。
最後の試験に難問が登場して辛かったですが、記述しやすい問題をいち早く把握し、難問に対して時間を多くかけて書き切ることができました。
試験1日目16時・2日目16時30分:試験を終え帰宅
試験終了後に試験官が解答を回収するのを待つ時間が長く、とにかく早く終わらせてほしいと心の中でずっと思っていました。
1日目終了後は、とにかく2日目の試験のことしか考えないようにすることを念頭に置いていました。
一橋大学の試験を受けて分かった当日の注意点
①中央線の特快は国立駅に停車しない
この項目は、都会の電車に慣れていない受験生の方々に、特に注意してもらいたいです。
受験会場に向かう際に、中央線を利用して国立駅で降りる受験生は非常に多いと思います。
中央線には中央特快、青梅特快という特快の電車が走っているのですが、これらの電車は国立駅に停車しません。
これを知らずにいると、間違って特快の電車に乗り、国立駅を通り過ぎてしまう恐れがあります。
私も地方出身の受験生だったので、特快の意味が分からず初めは困惑しました。
特快に乗ってしまっても、途中駅で快速などに乗り換えれば国立駅で降りることもできるのですが、地方出身の人にとっては少々面倒で分かりづらいと思います。
東京の電車に慣れていない人は、快速や各駅停車と表示された電車に乗ることをお勧めします!
②1日目の試験が終了した後は気持ちを切り替える
帰りに大学通りを歩くときは多くの受験生の会話が耳に入ります。
1日目の帰りは数学の話題が聞こえてきて、自分の答えと違うことに不安を覚えるかもしれません。
しかし1日目が終わったら、1日目の教科については考えず、2日目のことだけを考えるように気持ちを切り替えましょう。
2日目に控える英語は、どの学部でも配点が1番高く設定されており、1日目の教科で失敗したとしても十分に合格の可能性は残されています。
1日目を気にせずに2日目の教科に集中できるかどうかで、合格の可能性が大きく変わることを気に留めておいてください!
③1つ1つの試験の前後に待つ時間が長い
4つの試験の前後には受験番号と写真の照合や問題用紙・解答用紙の配布、回収のために長い待ち時間があります。
具体的には、試験前には20分、試験後には10分以上じっと待たなければいけません。
待つ時間がこれまでのテストや模試に比べて非常に長く、正直に言ってものすごく苦痛でした。
長い待ち時間に備えて、深呼吸したり、怪しまれない程度にストレッチしたりするなど、自分なりの集中方法を考えておく必要があります。
また試験前の20分間は、頭の中でこれから受ける教科の復習をすることは、おすすめできません。
復習している間に思い出せないことがあった場合、心配な気分が増大し、試験に悪影響を及ぼすからです。
辛い時間ではありますが、この長い待ち時間を乗り切りましょう!
最後に
試験当日の私は過度に緊張することなく、自分の持つ実力を大きく発揮することができました。
これは受験会場の下見、日程、持ち物の確認など準備を入念に行っていたからこそできたことです。
受験生の皆さんが、この記事を通して入試本番の流れをつかみ、本番で自らの能力を最大限発揮できることを祈っています。