はじめに
「共通テストの英語リーディングの時間設定が短すぎる!」と思ったことはありませんか?
今回は、共通テストの英語リーディングで高得点が狙える時間配分と見直しのコツを徹底的に解説します!
目次
共通テスト英語リーディングの特徴と配点
共通テストの英語リーディングは、制限時間80分、100点満点でマークシート形式です。
大問は6つで、各大問ごとの配点は、第1問:10点、第2問:20点、第3問:15点、第4問:16点、第5問:15点、第6問:24点です。
問題の難易度は第1問から進むにつれて徐々に上がり、問題文の単語数も増えていきます。
第5、6問では単語帳に載っていないような単語が出ることもありますが、文脈からある程度意味を予測できる場合がほとんどなので安心してください。
共通テスト英語リーディングは大問ごとに文章の種類や問題形式が異なります。
例えば、文章を読んで出来事を起こった順に並べ替える問題があったり、普通の文章だけでなくSNSなどのチャットやグラフ・ポスターなどから情報を読み取る問題があったりします。
読解力以外にも様々な問題形式に慣れておくことと、初めて見る形式であってもその場で問題に対応する力が必要です。
共通テスト型の試験を受けたことがない人は、まずこのような特徴を自分で体感してほしいです。
大学入試センターのホームページに過去問があるので、ぜひ利用してください。
【共通テスト英語リーディング】おすすめの解き方の戦略と時間配分
独特な問題形式に合わせて、高得点を取るための戦略を立てることが重要です。
時間配分を決めるときに、大問ごとに8分、13分……と細かく設定すると、解きながら時計を見て把握する必要があって大変ですよね。
そこで時間配分は第1〜4問、第5・6問、見直しの3ブロックごとに考えるのがおすすめです。
3ブロックそれぞれで意識するべきポイントが異なっていて、第1~4問は特に速読力と情報を抜き取る力、第5・6問はある程度 丁寧に長文を理解する力や集中力が必要です。
今回は、第1~4問が得意な人と、逆に第5・6問の方が得意な人それぞれにおすすめの時間配分を詳しく紹介します!
【おすすめの時間配分】①紛らわしい選択肢を吟味して正答率アップ
第1~4問は文章を読む、というよりもポスターなどから情報を探す問題が多いです。
また、第5・6問よりも紛らわしい選択肢が多く、文章読解自体より選択肢の吟味に時間がかかる傾向があります。
第5・6問の方が得意な人は、第1〜4問で選択肢の吟味に時間をかけると、正解率が上がりますよ。
第1〜4問までを40分、第5・6問を35分で解き、残りの5分で見直しをするのがおすすめです。
この時間配分は
- 基本的に試験時間の80分で解き終われる
- 文章を読むスピードには自信があり、文章自体の内容はすぐ理解できる
- 英語の資料から特定の情報を探すのが苦手
- 選択肢の吟味に時間がかかり、正解率があまり高くない
という人に特におすすめです。
第5、6問は文章の内容が分かればスムーズに答えが選べるはずなので、持ち前のスピードで最後まで解き切ってください。
その分の時間を第1〜4問で文章から問題を解くのに必要な情報を探し出し、選択肢をしっかり吟味することに使って正解率を上げてくださいね。
【おすすめの時間配分】②長い文章に時間を多く配分して時間切れを克服
後半の長文問題をじっくり考えて高得点を狙いたい人は、第1問~4問を35分、第5、6問を40分で解き、最後の5分を見直しにあてるのがおすすめです。
パターン①より選択肢を吟味する時間が少なくなりますが、第5、6問の長文をじっくり読めます。
この時間配分がおすすめなのは、
- 第5、6問で時間が足りなくなり、解き切れないことがある
- 解けたところまででの正答率が8割以上
- 英語の資料から情報を探すのは得意
- 選択肢の吟味には時間がかからないし、ある程度自信を持って選べる
- 長い文章を読むのに時間がかかる
という人です。
この時間配分だと、第1~4問では各問題に1分~1分半しかかけられないので、慎重になりすぎずどんどん進んでください。
そして第5・6問からが勝負です!
配点が高いので、じっくり読んで内容を理解しつつ問題の答えに辿り着きましょう。
第5・6問で20分ずつ確保できればしっかり読めるはずです。
【共通テスト英語リーディング】80分で安定的に高得点を狙う作戦
ここからは時間配分以外で安定的に高得点を狙うコツを紹介します。
【高得点獲得作戦】①とにかく80分以内に全問マークせよ!
高得点を狙うために80分以内に必ず全問マークしましょう!
そのために第1問から順番に解いていくのがおすすめです。
第3問から後の方が配点は高いですが、その分問題も難しくなります。
配点が高いからと言って第5・6問の長文問題から解き始め、前半の簡単な問題を解けなかった場合とてももったいないので、比較的易しめの第1問から解く方が安全です。
短時間で問題を解いていくために、先に問題の内容を確認してから文章を読むと良いでしょう。
何を問われるのか、何を読み取るべきかを把握しておくとスムーズに文章を読めます。
分からない問題は適当にマークし、問題用紙に印をつけて先に進んでください。時間が余ったら考え直しましょう!
【高得点獲得作戦】②マークミスを防げ!
高得点を狙うために何としても避けたいのはマークミスです。
マークミスを防ぐために、試験が始まったらすぐに最後の解答欄が何番になるか確認しましょう。
そうすると、最後まで解き終わったときに大きなズレがないか確認しやすいです。
また、分からない問題は適当に塗っておくのもマークミスを防ぐコツです。
分からないからと言って解答欄を空けておき、次の問題から詰めて塗ってずれてしまう事態を防止できますよ。
この時分からなかった問題のマークを少し薄めに塗っておくと、解答を変える場合も消しやすいし、見直しの際もどこを塗りなおすのか分かりやすいです。
マークシートを塗るのと同時に、問題用紙上で自分が選んだ番組に印をつけておくのも大事です。
問題用紙にはさっと丸をつけるくらいで大丈夫ですが、必ず印をつけておきましょう!
【高得点獲得作戦】③短い時間で見直しをスムーズにする!
先ほど紹介したおすすめの時間配分では、5分しか見直しができませんよね。
見直しをスムーズにするために、問題を解く際に英文中の自分の解答の根拠になった部分に線を引いてください。
自信がなく迷っている問題についても線を引いておいた方が、見直しのときに自分が出した答えや根拠から、その答えでいいのかどうかを考え直しやすくて楽だと思います。
また、5分の見直し時間を効率的に使うために、優先的に見直す問題を4~6問に絞りましょう。
全問を考えなおす余裕はないので、英文中に根拠をもって解答している問題は、マークミスだけの見直しにとどめてください。
マークミスの見直しは、各大問を解き終わるごとに、問題用紙と解答用紙にマークした番号が一致しているか、解答欄が正しいかを確認すると良いですよ。
この方法だと、問題を最後まで解き終わって一気に確認するより安心ですし、間違っていても修正がしやすいです。
おわりに
共通テストの英語リーディングはなんといっても時間配分との勝負です。
慣れれば自分に合った時間配分ができるようになるし、選択肢も自信を持って選べるようになります。
本番までにできるだけたくさん共通テスト形式の問題に触れておくとよいでしょう!