目次
力をつける古文の特長
【力をつける古文】①選択肢問題だけでなく、短い記述問題も多い
まず、この問題集には、選択肢問題が豊富に掲載されています。
選択肢問題は、文章の重要なポイントを問うていることが多いです。
そのため、選択肢問題を解くことで、文章全体の大まかな内容が押さえられているかの確認ができます。
さらに、全問選択肢問題の共通テストや、選択肢問題の多い私立大学の入試対策にもつながります。
この問題集には選択肢問題だけではなく、10文字から50文字程度の短い記述問題も掲載されています。
初めは誰でも記述問題に慣れないものですが、文章からの書き抜き問題から始めれば、苦手意識もなくなるでしょう。
50文字以上の記述問題は、国公立大学の入試対策にも役立ちます。
別冊の解答解説の内容も充実しており、記述問題については、ポイントが要素ごとに解説されています。
解説を見ながら自分で採点すれば、問題の作成者が何を求めているかが分かるようになってきます。
ポイントを押さえた記述をすることで、加点を狙えるようになりますよ。
【力をつける古文】②重要語、文学史、古典常識の問題も掲載されている
文章中に登場する重要語は、選択肢問題として個別にピックアップされています。
単語帳ではなく文章の中で単語と出会うことで、定着率が上がりやすいです。
文章が難しいと感じた場合は、重要語を確認することで解けるようになる場合もありますよ。
文章の成立時期や作者など、文学史の問題が載っているのもポイントです。
私立大学の入試では、多くの場合1、2問の文学史問題が出題されます。
出題数が少ないからといっておろそかにはできないため、この問題集で頻出の文学史を押さえるのがおすすめですよ。
さらに、盲点となりがちな古典常識の問題も掲載されています。
古典常識とは、節句や仏教、宮中の身分階層などにまつわる単語とその意味のことです。
その名の通り、古典では常識とされる知識のため、この問題集で覚えておけば他の古文の文章を読む際にも役立つでしょう。
【力をつける古文】③解答に全文の現代語訳と品詞分解が載っている
この問題集は、別冊解答の情報量の多さで傑出しています。
問題の解説が丁寧なのはもちろん、全文の現代語訳と品詞分解まで掲載されています。
古文では、文章中の問題で問われていない部分も重要です。
現代語訳を見ることで、文章全体の内容を確認でき、古文らしい文章の流れが分かるようになりますよ。
さらに、現代語訳と品詞分解は読めなかった部分の分析をする上でも重要です。
読み間違いや知識不足を確認できるほか、単語帳に載っていないような発展的な表現を知ることもできます。
また、問題の解説だけでは分からなかった点も見直せます。
解答を確認しても納得できなかった問題も、現代語訳を見直せば理解しやすくなります。
品詞分解には動詞や助動詞の活用形まで載っているので、見ているだけで復習になりますよ。
力をつける古文のおすすめの勉強法・使い方
【力をつける古文】①勉強の進度に合わせて解く問題を選ぶ
この問題集は、ステップ1からステップ4までレベルごとに分けられています。
高1向けの基礎レベルから大学入試レベルまで対応しているため、自分の実力に合わせた問題が解けます。
シリーズを通して同じ問題集を使うことで、自分の成長を実感することもできるでしょう。
目次には文章の分類が載っているため、授業で扱った文章と同じ時代区分やジャンルの問題を選んで解くこともできます。
目次を参照することで、苦手分野にしぼった学習も可能です。
さらに、重要語や古典常識の問題だけを解くこともできます。
これらの問題はページの下部にまとまっているため、時間がないときにも見返しやすいです。
重要語は試験直前に見直すのがおすすめですよ。
【力をつける古文】②見返しの重要文法事項を確認する
問題集の表紙と裏表紙をめくった部分(見返し)には、重要事項がまとめられています。
助動詞の活用表は、重要部分が赤色で書かれているため、シートで隠して復習できます。
文法の教科書がなくてもこの1冊で完結できることも、うれしいポイントですね。
頻出事項の活用表では、「む」や「べし」などの難しい判別が一目で確認できます。
うやむやになりがちな知識をまとめて復習できますよ。
これらの知識は、試験前に見直すのがおすすめです。
見開きの2ページにわたって載っているため、一覧性があって見やすいです。
ある程度の余白も設けられているため、自分なりのメモも残せますよ。
【力をつける古文】③問題文の品詞分解を自分でしてみる
品詞分解をすることで、用意された問題以外でも知識の抜けを確認できます。
まずは頻出事項である助動詞を復習しましょう。
反復練習により、苦手とする高校生が多い助動詞と動詞の活用語尾の見分けや、副詞、格助詞などの文法事項も完璧にできます。
それにより、普段問題を解くときにも戸惑わなくなりますよ。
さらに、細部まで分析することで、文章全体の理解も深まりますし、長い1文を読む際にも、区切りのつけ方で迷うことがなくなります。
全文を品詞分解することで、他の問題にも対応できるようになるでしょう。