新数学演習の特長
【新数学演習】①自分の数学力を難関大レベルまで引き上げられる
新数学演習には、東京大学や京都大学の過去問を始めとして、数多くの難しい問題が掲載されています。
そのため、二次試験対策として数学力をあげたい理系受験生が演習をするのにうってつけの参考書と言えるでしょう。
この参考書を完璧にできれば、どの大学の数学の入試問題でも対応できるようになると言っても過言ではありません。
東大数学では60点以上はもちろん、90点以上も狙えるようになることでしょう。
しかし、この参考書を勉強するにあたって気をつけてほしい点があります。
それは、本当に自分が新数学演習を勉強していい学習状況にあるかということです。
もし以下に該当するようなら、この参考書を勉強するのはおすすめできません。
・数学力が足りていない
・模試の成績が数学頼り
・志望校が東大、京大、東工大や医学部でない
それぞれの理由としては以下の通りです。
新数学演習は数学の参考書の中で一番難しいという人もいるほど難しいです。
そのため、数学力が足りていない人が勉強をしても、貴重な時間を無駄にしてしまう可能性が高いです。
標準的な難易度の問題を確実に解けるようになってから、この参考書に挑みましょう。
一般に数学は受験科目の中で一番
得点が安定しない科目だとされています。
そのため数学頼りの人が合格可能性を上げるためには、数学頼りを脱却しなくてはなりません。
したがって、数学の成績を上げるより、他の科目の成績を上げることを強くお勧めします。
上で述べた通りこの本は非常に難しく、この参考書を勉強せずともほとんどの大学に合格できます。
オーバーワークになる可能性が高いので、この本を勉強する必要はありません。他の科目の成績をあげましょう。
【新数学演習】②問題の難易度と目安時間が掲載されている
新数学演習の長所として問題の難易度と目安時間が載っていることが挙げられるでしょう。
難易度はA(基本)、B(標準)、C(発展)、D(難問)があって、新数学演習にはAの問題はなく、BからDの問題だけが載っています。
普段の演習の時は難易度を予想しながら解いて、答え合わせの時に難易度の確認もしましょう。
入試本番でも難問の見極めができるようになり、難問に試験時間を費やしてしまうという無駄がなくなります。
【新数学演習】③問題が豊富
新数学演習の大きな特徴として問題数の多さが挙げられます。
その数なんと約230題!これらの問題を全て解いたら十分な量の演習量です。
さらに、別解が多く掲載されていて1つの問題に対して複数のアプローチを学ぶことができます。
そのため、この参考書を終えた頃には非常に多くの数学的な考え方が身につけられます。
新数学演習のおすすめの勉強法・使い方
【新数学演習】①苦手分野だけを演習する
230題は多すぎて解ききれないという人もいるでしょう。
そういう人は苦手な単元の章だけを解いてみるのがおすすめです。
苦手な単元を勉強する時には先に難易度を見て、簡単な問題から難しい問題へと解く順番を決めてから解くのがおすすめです。
こうすることで無理なく苦手分野でも演習をすることができます。
【新数学演習】②分からない問題に出会ったら自分で納得できるまで考え続ける
STEP1:まず、問題を解いてみましょう。
入試本番では問題の難易度を親切に書いてくれていないので、問題を初めて解く段階では問題の難易度は見ずに解いてみます。
こうすることで入試本番で難しい問題を見極められるようになります。
たとえ分からない問題でも、自分の思いつく限りの解法を全て試すまで考えてみましょう。
ああでもない、こうでもないと試行錯誤していく間に数学力は身についていきます。
STEP2:解けたら答えを見てみましょう。
問題を解けなかった人は、解答を見ながら、今まで勉強して出会ってきた数学的な考え方(俗にいう解法パターン)のうちどれに近いか、またはどれを組み合わせたものかを考えながら解答を読み進めましょう。
もし初見の考え方なら、その考え方を理解するまで解答を読み込むことが大事です。
この数学的な考え方の蓄積が、これからの初見の問題を解く際の鍵となります。
そして、忘れた頃にまたこの問題を解いてみて、問題から得た考え方が身についたかの確認をしてみましょう。
問題を解けた人も解答に至るまでの過程を確認して、自分が作った回答が数学的に正しいかを確認しましょう。
数学の論証力は一朝一夕に伸びるものではありません。
普段から自分の書いた答案が数学的に正しいかを確認しましょう。
STEP3:解けたか解けなかったかを印をつけて残しておきましょう。
解けなかった問題については、問題に関するコメント(「難しすぎる」、「この問題は面白かった」等々)やその問題の考え方の要約を自分なりに残しておくと、印象に残りやすくなり効果的です。
また、これは参考書の2周目以降の時に非常に役立ちます。1周目に残した印やコメントを元に2回目に解くかを判断材料にできるからです。