はじめに
私は現役時代英語が苦手で全くと言っていいほど出来ませんでした。(令和6年共通テスト英語リーディングは43点でした……(笑)。)
国公立理系を受験した私が実際に経験したことや感じたことを元に、英語の必要性や出来ないときの対処法を記したいと思います。
目次
英語の必要性
英語は得点が安定する教科
英語は全ての単語が分からなくても、文脈から意味や伝えたいことが予想出来たり、問題を解くだけなら出来ることが多く、得点に大きなブレは起きません。
問題によって全て解ける時や全く手がつかない時がある数学や物理化学とは大違いですね。
英語が出来なかったら
英語が入試で出題されない大学は少ないので、英語から逃げたくてもなかなか逃げることは出来ません。
英語がディスアドバンテージになっているのならば、他の科目でアドバンテージを取らないといけなくなります。
しかし、得点が安定しにくい理系科目でアドバンテージを取るのは難しく、河合模試や駿台模試で常に偏差値65を超えるような人でないと、挽回は難しいでしょうし、そんな人でも本番でしっかり点数が取れるかはわかりません。
実際私は、模試での数学の偏差値は65を超えていましたが、共通テスト本番では1Aで失敗してしまいました。(9割の予定が6割に……。)
国公立志望だった私は、もともとぎりぎりの点数で行こうとしていたのに英語と地理の手ごたえも悪く、その後の昼休みは食事が喉を通りませんでしたし、浪人も覚悟しました。
このように、点を稼ぎたい科目で本番必ず点が取れるわけではないので、ディスアドバンテージ科目が2つ以上あると合格は厳しいです。
そして、英語が出来ないと結果が出てから後悔することになります。
私は東京工業大学にあと1点取れていれば受かっていました。
「英語が読めていれば……。」と何度も思ったものです。
現在浪人している医学部志望の私の友人も、第一志望校に落ちて結果を見たときに「もっと英語が出来ていれば……。」と言っていました。
現役時代の私は、正直英語が出来なくても他の科目で得点を取れば問題なく受かると思っていたんです。
しかし、それは他の科目でのミスは許されないことを意味し、実際にはものすごいプレッシャーになってしまいました。
二次試験本番では、得点を取らないといけなかった物理がもの凄く難化してしまいアドバンテージとすることが出来ず、他の科目で補える力がないので、冷や汗をかくほど焦ったことを覚えています。
英語が出来ない人の対策法
高校1年生から3年生夏までにやること
まず、英語が出来ないことに気付いたらプライドを捨て、早めに中学英語からやり直すことが大切です。
英語が出来ないのは基礎が出来ていないからで、文法などの基礎が99%ではなく100%わかる状態にしないと英語は上達しません。
建築や弓道など1㎜でもずれたら結果的に大きなずれに繋がるように、英語においても基礎は頻繁に使うからこそ1つでもわからないところがあったら終わりです。
私は大学受験が終わってから中学英語をやり直し、初めは「簡単じゃん」と思っていましたが、途中で何度か詰まるところがありました。
大学の友達にも「なぜ中学英語?」と言われましたが、「マジで英語出来ないから1からやり直してる」と言って、ある種開き直ってやり続けると、次第に英語が読めるようになりました。(これを受験期にやっておけばよかった……。)
次に、これは基本的なことになりますが、語彙を増やしましょう。文章に出てくる単語の2%がわからないと文章を理解出来ないという研究結果があります。
また、単語帳の大切なこととして、いろんな単語帳に手を付けるのではなく1つの単語帳に絞ると、計画が立てやすく、ゴールが見えやすくなります。
ここで大切なのは、考えたら訳が出てくる程度の単語力では文章題では戦えないということです。
入試は時間との勝負でもあり、いちいち考えている人とすらすらと訳が出てくる人では読む速度は段違いです。
それに訳を考えている間に前文の内容を忘れてもう一度読んだらそれこそ時間の無駄になります。
なので、1つの単語帳を何周もして、単語を見たら1秒で訳が出てくるくらいまで覚えましょう。
また、英検などの資格は取っておきましょう。
資格利用入試を利用することで英語の試験を受けずに済むことがあります。
資格利用入試とは、英検やTOEICなどの級やスコアを大学入試の合否判定に利用する入試のことです。
資格利用入試は英語の配点が低いことが多いため、点差が付きにくいことが特徴です。
私は高3の春にS-CBTでスコア1954を取りました。
このスコアは英検2級には相当しませんが、東京理科大学先進工学部資格利用入試ではS-CBTでスコア1950以上2299以下で英語に15/25点の配点があったので、自分より英語が出来る人との点差が0〜10点におさまりました。
資格には使用期限があるので、高2の夏から高3の夏の間に取るのがよいでしょう。
高校3年生夏明けからやること
高校3年生の夏休み明けからは共通テストの対策問題をあるだけやりましょう。
問題演習をする際には、時間を測って取り組むようにし、制限時間を超えたら解き切ったところを記し、残った問題も時間を測って解き切ります。
また、各大問ごとに目標時間を決めると時間管理がしやすくなりおすすめです。
最後に、対策問題に出てきた知らない単語を反復して全て覚えます。
対策問題に出てくる単語は頻出単語だと思ってください。
「もう英語を勉強出来る時間がない」という人でもまだ対策はあります。
それは、各大学の受験科目や配点を調べることです。
英語が出来なくても入試形式を選ぶことによって英語の配点の割合を下げることが出来ます。
(例)
明治大学理工学部、数学200点、物理100点、英語100点
東京理科大学グローバル方式工学系、数学150点、物理150点、英語25点
千葉大学総合機械工学科後期、数学400点、物理300点、英語なし
おわりに
英語が出来なくても受験は大丈夫?という問いの答えとしては、出来なくてもどうにかなります。
しかし、出来なくても良いわけではありません。
受験科目に英語が出ない方式を選ぶとなると受験の幅が狭まります。
もちろん英語が出来なくても受験科目や配点次第で受かる大学もありますが、それに頼って勉強するのはお勧めできません。
あくまで最終奥義です。
自分が行きたい大学に確実に合格するには不得意科目をなくすことが重要だと、私は考えます。
受験期は「勉強めんどくさい、やりたくない」と思う人は多いと思います。
私もそうでした。
しかし、私は嫌な英語から逃げ続けてきたので、物凄い後悔が襲ってきました。
他の科目に比べて、英語を身に着けるには相当な時間がかかります。
ですので後悔をしたくないのなら出来るだけ早くから英語をやっておきましょう。
英語を克服し、行きたい大学の合格を勝ち取りましょう!