はじめに
試験の結果が返ってきた後、「ああ、ケアレスミスをしてしまった…。ここさえ合っていればあと10点取れたのに…。」ということはありませんか?
たとえ些細なミスでも、1点を争う入試本番では命取り。ここでは、ケアレスミスを減らすための効果的な見直しのコツを紹介します。
目次
粘る10分より見直す10分が吉
「試験は残り10分です。」こう言われたら、あなたはどうしますか?
「分からなかった問題をもう少し粘って解きたい」と思う人もいるでしょう。しかし、解いた問題を見直した方が、実は点数が上がりやすいのです。
入試を考えてみましょう。
各試験科目で、6~7割前後得点すれば合格ラインです。そして1問以上は難問が含まれており、周りの受験生もたいていは解くことはできません。
だからこそ、やみくもに難問に挑戦するよりも、自分が解いた問題を徹底的に見直して、無駄な失点を防ぐ方が賢い選択だと思いませんか?
今から実践できるミスの防ぎ方
時間をあけてから見直す
問題を解いてすぐに見直しをすると、解いた時の感覚に縛られて、本来は間違っている問題でも「合っている」と思い込みやすいですよね。
そこで、小問を解いたらすぐに見直すのではなく、大問1つを全て解き終わった後に一呼吸置いてから見直しをしましょう。
すると、感覚がリセットされ、客観的な目で自分の解答が見られるので、ミスを発見しやすくなります。
見直しに優先順位をつける
試験が残り10分のとき、ついつい解けそうにない問題に挑戦してしまいがち。
しかし、解けたと思っている問題こそ、実は細かいミスをしているもの。とはいえ、全てを見直していたのでは時間も手間もかかるので、見直しに優先順位をつけましょう。
具体的には、とりあえず解けたけれども解き方があやふやな問題に①の番号、完答した自信のある問題に②の番号、解けそうにない問題に③の番号をつけ、①→②の順に見直しをしていきましょう。
解答に至るまでの痕跡を残しておく
問題を解いたときに、「自分がどのようにして解答にたどり着いたのか」を書き残して置くと、どこを間違えたのかが分かり、見直しがしやすくなります。
数学
計算過程や図を問題用紙にも残しておくと、計算ミスや条件の思い込みミスが減ります。
図を書きすぎて見づらくなってしまったという場合は、別のスペースで小問を解くのに必要な条件だけもう1度書き出すようにしましょう。
英語・国語
英語や国語のケアレスミスで多いのが「訳し忘れ」です。
英語の和訳や英訳、古文の現代語訳の問題でうっかり訳が抜けていたということがありませんか?
問題文の訳した部分に単語ごとにスラッシュを引いて、自分の書いた訳と照らし合わせ、訳し忘れたところはないかチェックしましょう。
見直しチェックリストを作ろう
定期試験や模試、入試本番の前に「見直しチェックリスト」を作りましょう。
これは、自分の間違いやすいところをリストにして書き出し、手順を決めてルーティーンのようにチェックするためのものです。
本番でも落ち着いて見直しをすることが期待できます。ここで、英作文における見直しチェックリストの活用法を見ていきましょう。
問:高校生のうちに海外留学することに対し、賛成か反対か意見を書きなさい。
I agree to this idea. When I went to America, I am confused because I supposed to pay a tip. I took a 1 dollar bill out of my luggages, but I still don’t know how much I should have paid for the tip. We don’t have such a custom in Japan, so high school students should get experience by studying abroad because it help them understand of foreign culture.
見直しチェックリスト
1.時制が合っているか
2.単数・複数が間違っていないか
3.前置詞・イディオムが間違っていないか
4.動詞の形が合っているか(受動態、比較、三単現のsなど)
5.文型(SVOC)がおかしくないか
リストを元に間違っているところをチェック!
1. am が前の文の時制(When I went〜)と合っていないので、wasに直します。
2.luggageは不可算名詞なので、複数形のsをとります。
3.「賛成する」は「agree to」ではなく「agree with」なので、toをwithに変えます。また、「〜することになっている」は「be supposed to〜」なので「was supposed to」に直します。
4.itが主語で現在形なので、三単現のsをつけます。
5.understandの後には目的語(O)がくるので、ofをとります。
まとめ
上で挙げたように、英語以外でも、チェックリストを作ってみましょう。
例えば数学では、まず問題文の読み間違いがないか確認する→図の書き間違いがないか確認する→計算ミスがないか確認するといった具合です。
また、模試や定期テストを見直して、どこをミスしやすいのか分析しておくことも重要です。勿体無いケアレスミスを減らし、さらなる得点アップを目指しましょう!