【東大生直伝!】センター試験を短期間で9割超えにするための勉強法まとめ

はじめに

センター試験までの日数も残すところわずかとなりました。

センター試験は多くの受験生にとっての、最初の関門ですね。

センター利用で併願受験する人や、国立大学を受験する人は特に、最低でも9割は得点しておきたいと思っている人が多いのではないでしょうか。

そこで今回は、センター試験を9割超えにするための勉強法をまとめました。

9割得点したい受験生必見です!

必見!センター試験を短期間で9割超えにするための勉強法(上)

Step1. 今の学力を把握する

これは一番すぐにやって欲しいことです。

残りわずかな期間の中で9割以上を得点するために、まず必要となるのが、自分の今の学力を把握することです。

現状を正しく把握するということは、今後対策を立てる上で極めて重要になります。

なぜなら、目標とする点数と現時点の点数にどの程度差があるかによって、残り限られた時間での勉強法・対策法が大きく変わってくるからです。

もし現状を把握せずに勉強してしまうと、とても効率が落ちてしまいます。

例えていうなら、目的地と目的地に行くための地図は持っているのに、現在地を知らないようなものです。

これでは、いつまでたっても目的地にたどり着けるわけがありませんよね?

話を戻すと、無駄な勉強をせずに最短距離でゴールに向かうには、この作業が必須だということです。

主に、以下の方法を使って現時点での学力を把握しましょう。

1:模試を解く

模試は本番さながらの試験で、今の自分の実力をしっかりと試せるのはもちろん、その結果から他の受験生とくらべてどの程度の位置にいるのかが分かるので、学力把握には最適な方法です。

一方で、模試を絶対視してしまうのは注意です。

模試の判定で、合格が決まるわけではないのですからね。

このことを押さえた上で、模試は参考程度にとどめておくことが大切です。

また、直前期となるとセンター模試の日程も数に限りがありますし、センター模試の日は丸一日時間を使ってしまうので、時間の限られた受験生にとって気軽に受けられるものでもありません。

模試をこれから受けるのは難しい、避けたいという人は、予備校大手各社から過去の模試をまとめたセンター総合問題集が出版されていますので、それを解いてみるのも良いでしょう。

これであれば模試と同様、偏差値なども簡易的に調べられるようになっています。

模試は形式もそっくりなので、本番さながらの雰囲気が体感でき、かつ自分の実力や位置を知ることができる良い機会です。

ぜひうまく活用しましょう!

2:過去問を解く

また、センターの過去問を解いてみるのも良い方法です。
個人的には一番オススメしています。

過去問は、大学入試センターの公式ホームページから、過去3年分の試験問題と解答が無料でダウンロードできます。

また、過去問は書店で売っている赤本黒本などでも取り組むことが可能です。

このように書店で販売しているものに関しては、掲載されている年度も25年以上はありますし、一応解説もついています。

過去問は本番まで解き続けて欲しいものなので、是非とも書店に行って自分の受験する教科の過去問を一式買っておくことをオススメします。
(辞書みたいに分厚いですが、個人的には価格は意外にリーズナブルだと思います。)

・赤本(国語)

・黒本(国語)

自分なりに出題傾向などを研究してみても良いかもしれません。

この点で、模試とは一味違った取り組み方ができます。

模試・過去問を解く上での注意点

自分で過去問や模試を解く時に注意点が2つあります。

1. 時間を本番と同じで解く

時間を本番と同じでやらなければ、本来の自分の実力は分からず、意味がないです。

時間内に解き終わる、時間が足りない、というのも実力の内です。

必ず、本番と同じ時間で解くこと、もし解き終わらなくても一度時間が終わったら採点し、その点数を自分の今の点数としましょう。

当然ですが、採点後にきちんと残った問題も解きましょう。

2. 余白(計算スペース)も本番と同じにする

これは特に数学で言えるのですが、余白(計算スペース)も本番と同じスペースでやるようにしましょう。

センター試験当日は、計算用紙などはもらえません。狭い余白スペースで、正しく計算して解答する力も求められます。

コピー用紙やノートなど広い計算スペースで計算することに慣れている人は特に、この狭いスペースでの計算にも慣れておきましょう。

余白の使い方について詳しくまとめた記事も合わせてご覧ください。

【共通テストの余白の使い方】これであなたも余白マスター!すぐに実践出来る7つのポイント

2022.03.14

まず、今の自分を知ったら次に何をしますか?

これから、詳しく説明していきます!

必見!センター試験を短期間で9割超えにするための勉強法(中)

Step2. 結果を踏まえて、科目別に対策の方針を立てる

Step1で今の自分の実力が分かったら、次はその結果を踏まえて、科目別に対策の方針を立てましょう。

以下に点数の目安と、対策の方針をまとめました。

7割未満しか得点できない場合

7割未満だった場合、基礎知識に抜けがある可能性が高いです。

残り時間が少ないことで焦りも大きいかもしれませんが、今一度基礎に戻り、基礎固めをしっかりと行う必要があります

「今さら基礎!?」と嫌がるかもしれませんが、これが本当に最短で点数を伸ばす方法なんですね。

そもそもセンター試験は基礎からちょっと応用の部分を問題にしています。

基礎的なところから徹底してあげると、点数を底上げできるというわけです。

センター試験の問題からは1回離れて、普段使っている基礎的な問題集・参考書を使って基礎固めをしっかりと行うと直に成績が上がってくるはずです。

対策の方針

  • センターの問題形式を意識せず、まずは基礎的な問題集に戻って、基礎固めを行う

7割〜8割得点できている場合

7割得点できている人は、基礎知識はあるものの断片的だったり、まだその知識を問題に応じて使いこなす力=応用力の部分で課題がある場合が多いです。

あ、この問題知ってる!どこかで習ったことはある!と思っても、いざ解くとなると迷ってしまったり、並び替えや正誤問題で間違えてしまう、そんな人が多いのではないでしょうか?

こういった場合、重点的に以下の2つの対策が必要になってきます。

対策の方針

  • 基本・標準問題の演習を通して、あやふやな知識を自分のものにする
  • 間違えた問題、知識が不確かな問題を念入りに復習する

対策方針としては、とにかくあやふやな知識を自分のものにしよう!というものです。

あやふやな知識というものは、聞けばなんとなくわかるけれども、自分からは思い出せないといった非常にもったいない知識たちです。

これらをしっかり思い出せる状況(つまり自分のもの)にしてあげるだけでも、点数はよく伸びます。

では、このような知識をどのように発見するか?それが問題演習によって、ということなんですね。

問題演習で少しでも詰まった部分をしっかりと教科書や解説などを読んで、カバーしてあげてください。

これが2つ目の念入りに復習するということにあたります。

このようにすることで、自分の穴を少しずつ埋めることができていきます。

8割以上得点できている場合

8割得点できている人は、正解を導き出すための最後のプロセスに問題があると考えられます。

それは、自分の知識をアウトプットする力です。

問題演習が足りていなかったり、センター特有の問題形式に慣れていない可能性が高いです。

センターの問題形式に慣れていないことによる失点はよく起こります。

また、センター試験で9割を得点するためには、時間配分も極めて重要になります。

分からない2点配点の問題に時間をかけるより、確実に得点できる10点配点の問題に時間を割く、そういった瞬時の判断も重要となってきます。

特に数学では、形式慣れ不足や時間配分ミスによる失点が顕著に現れてきます。

つまり、以下の2つが今後の勉強で大切になってくるでしょう。

対策の方針

  • アウトプットする力を磨く(=問題演習の量を増やす)
  • 時間配分を意識した実践問題の演習を行う(=センター過去問の形式・時間配分に慣れる)

自分の現状を把握し、計画も立てましたね。

やるべきことが決まったら後は、それに従って実行あるのみです!

最後に、勉強法について説明していきます!

必見!センター試験を短期間で9割超えにするための勉強法(下)

Step3. 参考書・問題集を決めて、ひたすら勉強する

対策の方針が決まったら、後はこれからの短期間で効果を上げる参考書を決めてひたすら勉強するのみです!

9割を得点するためには、正しい方針に加えて、一定の勉強量が必要不可欠です。

残り50日でどのように勉強をしていくべきなのかについて、以下に詳しく解説していきます。

参考書・問題集の決め方

今の実力が7割未満の人

7割未満だった場合、前章で述べたように基礎力を固める、応用力を身に付けるための前段階の勉強が重要となってきます。

選ぶポイントの1つ目は、難易度がそれほど高くないこと

難易度が高いと、応用力ばかり問われてしまうので、基礎力を磨くのには適していません。

次にポイントとなるのが問題数とページ数です。

基礎が大事とはいえ、この直前期に基礎に戻るわけですから、なるべく早く基礎の見直しをする必要があります。

あまりに問題数が多く、分厚い参考書を選んでしまうと、やり切れませんので、なるべく問題数がコンパクトにまとまっている(頻出問題が良くまとまっている)参考書を選びましょう。

センターの解説書でも、非常に薄くても中身がしっかりしているといった優秀な参考書がたくさんあります。

私自身も生物基礎においてそんな参考書に出会った結果、短期間である程度全ての単元を網羅することができました。

是非是非そんな優秀な参考書を宝探しの感覚で、書店で探してみてはどうでしょうか?

そして、最後に重要なのが、解説の量です。

センター試験はマーク式、つまり選択式解答なので、「まぐれ当たり」「当てずっぽうで当たっただけ」があり得ます。

解説がないと、自分の解法、考えが間違っていたかを確認できず、「まぐれ当たり」の問題を復習せずにスルーしてしまうかもしれません。

つまり、基礎力を固めるときには「解いた問題が合っているか間違っているか」を確認すること以上に、

  • 解く過程が正しいのか(最短ルートで解けているのか)
  • 自分の解いた以外の解法がないか

を確認することが大切なのです。

これが後々、応用問題を解くときに非常に役に立ってきます。

解説が解答のみ、といった場合、この解く過程の確認や他の解法の確認ができないため、なるべく解説ついている参考書を選びましょう。

ただし、センターまで残り少ないので、解説の量は自分で決めて参考書を買いましょう。

参考書にも焦点を当てている部分が違うものが多くあります。

なるべくいっぱい解説を載せるもの、簡潔な解説にとどめるもの、など色々あります。

解説が必要でも、その量が多すぎると無駄に時間を取られたり、読む気が失せたりして、結局使わなくなったりします。

したがって、自分にあった解説量の参考書を選ぶのがベストです。

選ぶポイントまとめ(今の実力:7割未満の人向け)

  • 難易度がそれほど高くない
  • 問題数・ページ数がそれほど多くなく、コンパクトにまとまっている。
  • 解説が充実している。

今の実力が7割以上の人

今の課題は、断片的な知識を確固たるものにすること、そして応用力です。

まずは今使っている参考書で、自分の知識の穴や苦手な問題がどこにあるのかを把握し、その問題を重点的に対策することで穴を埋めていきましょう。

普通は、今使っている参考書をそのまま使っていくことで、特に問題はないのですが、参考までに私が使っていた参考書を紹介します。

理系・文系で分かれると思いますので、国語・数学・英語のみ紹介します。

▼おすすめの参考書はこちら
・国語

・数学

・英語


 

同じ問題集を何周もする勉強について詳しくまとめた記事も合わせてご覧ください。

【復習の極意】問題集は何周もしないと、悲しいくらい効果が薄い!

2020.07.08

また、特に苦手な分野については、その分野に特化している参考書や問題集があれば、それを使ってみるのも良いです。

例えば、英文法の並び替え問題が苦手な人は、その並び替えの問題に特化した問題集を使ってみる、といった具合です。

選ぶポイントまとめ(今の実力:7割以上の人向け)

  • 同じ問題集を何周もして穴をなくす
  • 苦手分野に特化した参考書・問題集を使ってみる

番外編:科目別のセンター試験対策のポイント

センター試験で9割を取るためには、センター試験独自の出題形式に慣れる必要があります。

各科目別に簡単ではありますが、勉強のポイントを解説します。具体的な勉強法については、リンク先の記事を参考にしてください。

その1:センター英語

より多くの英文を短時間の間に読みこなす力が問われています。普段からどれだけ多くの英文に触れているかが結果を左右します。

長文問題では、設問を先読みして聞かれている個所を探す練習をしましょう。もちろん速読練習も大切です。

また、文法・語法は基礎練習の積み重ね。一つずつ地道に覚えていくことが高得点への近道です。

その2:センター数学

数学は時間との戦いです。スピードを意識して練習しましょう。

解き終わることができないことが、最大の失点の原因になりがちです。

早めからしっかりと形式慣れをしていきましょう。

過去問題集の冒頭にまとめられていると思いますが、頻出事項というものがあります。

それが出てきた際には、瞬時に解法が思いつき、即座に解答できるまでになっておけば理想です。

難問、奇問は出ないので、基本問題をどれだけ速く解けるかが鍵です。

また、センター数学は記述式のように解答する経緯を答える必要がないため、数列なら適当な数字を当てはめてみたり、場合の数ならすべてのパターンを数え上げてみたりという、少し強引な解き方も通用します。

もちろんこれらはわからなかったときの苦肉の策にすぎません。まずは正攻法で高得点を取れるよう練習に励みましょう!

共通テストの数学について詳しくまとめた記事も合わせてご覧ください。

【時間が足りない人必見】共通テスト数学で9割とるための勉強法・対策(時間短縮法)

2021.11.11

その3:センター国語

現代文は先入観を持たないで本文を客観的に読むことが大切です。

また聞かれている内容に対してすべての要素を含んでいるものが答えです。
(AさんとBさんのやり取りなのに、Aさんの心理描写しか含んでいない、など)

正解のように見えても要素が欠けていると他に正答がある、と思って選択肢を眺めましょう!

このあたりは解答を読みながら慣れていきましょう。

古文、漢文は基本的な文法事項や敬意の方向などはノーミスでクリアしたいところ。

助動詞、敬語、句法など基本事項を完璧にしましょう。

それから意外に重要なのが注釈やリード文。

焦っていると読み飛ばしがちですが、ここに大切な情報が隠れていることがよくあります。

リード文は問題文を読み始める前に絶対にみましょう!

以下に紹介する記事では、センター国語で60点しか取れなかった人が、どうやって現役で東大に受かったのか、その参考書や使った時期、そして勉強法まで詳しく書かれていますので、ぜひ参考にしてください。

センター国語を60点から9割越えにして東大に現役合格した勉強法・対策法

2020.08.12

その4:センター地歴・公民

知識がそのまま得点に反映される科目です。とにかく量をこなすことが大切。

過去問題集に載っている問題はすべてやることが理想です。

日本史・世界史では出来事の年号を覚えておくことが以外と役立ちます。

並び替えのほかにも応用が利くので、ある程度覚えておくと便利です。

公民は量が比較的少ないので後回しにしがちですが、早いうちに薄いワークブックなどを一周しておくと後が大変楽になります。

注意したいのは時事問題。あまり古い過去問だと解答が異なってしまう場合があります。

過去問題集によっては冒頭に時事問題がまとめてあるものがありますし、専用の参考書を買って対策するのもいいでしょう。

その5:理科(理科基礎)

理科は総じて高得点の勝負になります。公式については基本的なものは完璧にしておきましょう

過去問を解きながらチェックしていれば穴は無くなるはず。間違った問題の解答を専用のノートにまとめれば、自分の弱点だけが載っている有用なノートができます。

暗記系の範囲については、地歴・公民と同様覚えていなければどうしようもありません。

教科書は基本的な参考書をさらっておきましょう。また、実生活に結びついた問題も近年増えています。

教科書の中で読み飛ばしがちなコラムも目を通しておくとよいでしょう。

各教科の出題形式や出題傾向を知る

また、各教科の出題形式や出題傾向を知っておくことも大切になります。

出題形式、出題傾向について詳しくまとめた記事も合わせてご覧ください。

センター試験・科目別の出題特徴と対策【完全版】

2015.10.25

おわりに

いかがでしたか?

きちんと対策をすれば、センター9割は必ず得点できます。

今回紹介した方法を参考に、ぜひ高得点を目指してください!

皆さんのご健闘をお祈りいたします。




皆さんの意見を聞かせてください!
合格サプリWEBに関するアンケート




ABOUTこの記事をかいた人

合格サプリの記事は、東大・早慶・GMARCHの現役大学生が執筆しています。

合格サプリとは……
【年間160万部のフリーペーパーの発行】【年間550万PVのWEBメディアの運営】【登録者数1万人突破のYouTubeチャンネルで動画配信】をしている受験メディア団体です。
受験生に役立つ情報を日々更新中!