受験生がSNSを使うことをどう思う?
皆さんこんにちは。合格サプリ編集部の肯定ペンギンです。
突然ですが、受験生がSNSを使うことについて、どう思いますか?
「受験生がSNSを使うなんてもってのほか!!!」とは、よく巷でささやかれます。
しかし、実際の受験生は、どのようにSNSを使っていたのでしょうか?生の情報を知らないと、机上の空論に陥ってしまいますよね。
そこで今回は、大学、学部を問わず、現役大学生にアンケートをとり、代表的なSNSであるTwitterとLINEについて、使用頻度などの付き合い方を伺いました。
さらに、受験生へのSNSに関するアドバイスもいただきました。予想以上にためになる回答をたくさんいただくことができたので、受験生の皆さんは涙してお読みください。涙しなくてもいいです。
受験生のSNSに関するアンケートについて
対象
現役大学生(大学、学部不問)
質問内容
・Twitterとの付き合い方について、使用頻度を含めて教えてください。
・LINEとの付き合い方について、使用頻度を含めて教えてください。
・最後に、SNSに関して、受験生へのアドバイスをお願いします!
受験生のSNSに関する質問①Twitterとの付き合い方
「使った」側の意見(抜粋)
・毎日勉強を休む時に使っていた。なんなら勉強中に使うこともあった。[一橋大学経済学部]
・週に3,4回、ストレス発散に何回もツイートしたり[一橋大学経済学部]
・特に”ツイ禁”は考えずにほぼ毎日、1日10ツイート以上、同じような志望先の集団でのコミュニティの中でやや閉鎖的に使っていた。専ら受験の話をしていた。[一橋大学経済学部]
・自分の成績をアップしている人が必ずいるので(全国トップクラスで)そういう人たちのツイートを見て自分はバカなんだなって自分に言い聞かせていました。[東京大学理科一類]
ツイートするくらいですから、そのほとんどは凄まじく良い成績です。僕も頻繁に目にし、いつか追い抜いてやろうとやる気を起こしました。結果、本番の成績では大体の芸人を追い抜かすことができたので僥倖、カタルシスいっぱいです。
・毎日何時間も使っていた。学校がなくて友達と話せない時もTwitter上で友達の近況を見たり話したりすることで精神的な支えになった。[東京大学文科三類]
・帰宅後とかに休憩がてらほぼ毎日TLを追っていた。直前はつぶやかないこともあった。皆が受験関連のことを呟いているのでそれを見て危機感を感じることもあった。[デザイン科]
※TL…タイムラインの略語。
部屋にこもって勉強していると、孤独感にさいなまれるとともに、勉強の目標、ノルマを見失いがちです。学校の授業もなくなる直前期には、友達と会う機会も減ります(勉強の邪魔をしてはいけないと気を遣うのもあるでしょう)。
そんなときに友達の近況を手軽に把握でき、会話ができるTwitterは心の支えとして有用といえます。
「使ったが制限」側の意見(抜粋)
・ツイートはしないがいつも通り見ていた。1日10数回チェック。[慶應義塾大学商学部]
・一日一回くらい好きなゲームの名前でサーチしてファンアートを見て癒されるのに使っていました。ツイートはしていません。[東京大学(科類不明)]
Twitterに限らず、依存しているものをいきなり完全に断つことは難しいですよね。そこで、段階的に依存から脱却する、Twitterでいえば「ROM専」になることが効果的といえます。依存しないのが一番ですが。
・9月前半までは、友人とのコミュニケーションを目的に毎日使用していた。9月後半以降はいわゆるツイ禁にし、アプリは消去していた。愚痴用のアカウント(非公開・フォロワーほぼ0)は、週になんどかまとめてつぶやく感じで日記に近い状況で続けていた。[東京大学文科一類]
「使っていない」側の意見(抜粋)
・Twitterを使っていなかった。[慶應義塾大学商学部]
・使っていません。[東京大学理科一類]
・完全に絶った。[慶應義塾大学商学部]
・アンインストールしまったく使用していませんでした。[東京大学文科三類]
まとめ
「使っていた」側の意見が思いのほか多かったです。
無理に制限するのではなく、フォロワー数を減らす、直前期の心の支えにする、モチベーションをあげるきっかけにする、危機感を抱く……など有効な手段に転化させることで、うまくTwitterと付き合った事例がみられます。
受験生のSNSに関する質問②LINEとの付き合い方
「使っていた」側の意見(抜粋)
・受験関連の会話が主だがその他日頃と変わらない日常会話にも使っていた。使用頻度も変わらず。[一橋大学経済学部] ・連絡手段として毎日使っていた。[東京大学文科三類] ・友人とのコミュニケーションにほぼ毎日使用していた。それほど長話はしない、事務連絡目的だった。[東京大学文科一類]
・受験はメンタル勝負なので友達と励ましあってました。[東京大学理科一類]
・僕は基本的には毎日LINEを使っていました。高校2年の夏頃から、僕には彼女がいたのですが、受験勉強が忙しくなるにつれて彼女と過ごす時間は短くなりました。その一方で彼女とLINEをする時間は次第に長くなったような気がします。春は彼女とLINEをしない日もあったのですが、夏以降は1日30分以上は必ずLINEをしていましたね。彼女以外にも、僕には友達がたくさんいるので、LINEはほぼ毎日使いました。[東京大学文科一類]
「使っていたが制限」側の意見(抜粋)
・週1くらいでつらくなってきたころに友達に連絡するために使っていました。[東京大学] ・連絡。1日1時間半程度。勉強時間中は3時間に一度のみ使用。[東京大学文科三類] ・毎日チェックはしていたが事務連絡のみだった。[早稲田大学法学部]
「使っていない」側の意見(抜粋)
- 使っていません。[東京大学文科三類]
- 完全に絶った。[東京大学理科一類]
- スマホでないのでほとんど使わなかった。[東京大学理科一類]
- 高1で使用を一時停止し高3受験終了後に復帰。主に連絡に使用し3日に1回くらいメッセージがくる。[慶應義塾大学商学部]
まとめ
コメントでも書きましたが、事務連絡用としてTwitterよりも使っていた人が多いとともに、うまく制限、用途を絞ることができたようです。
受験生のSNSに関する質問③ SNSに関する受験生へのアドバイス
・やめるものでもない。SNSやめたら勉強できるとかそういうこともないし、節度が大事だと思う。[一橋大学経済学部]
・多少はリラックスに使ってもいいでしょうが、可能な限り使用を控えるべきでは?と思います……(自分がやたら使ってたので)[一橋大学経済学部]
・よくSNSにかまけていると受験に落ちる、なんて言いますが両者にある相関性は極度に弱い。僕はTwitterで東大や一橋を共に志す仲間の刺激を常に受けていたからこそ合格できたと思っています。SNSから離れて成績が伸びる保証もなく、ましてやSNS禁が目的になってしまっては本末転倒です。[一橋大学経済学部]
・変に我慢するのではなくうまい付き合い方を見つけること。後悔しないように気をつけること。[東京大学理科一類]
・SNSに使われないように、使いこなして受験を制そう![東京大学理科一類]
・触らぬが吉[慶應義塾大学商学部]
・受験生だからって必ずしもSNSを絶つ必要はない。息抜きも必要である。要するに合否は自己コントロール力にかかっている[慶應義塾大学商学部]
・SNSにどれだけ時間をかけても受かる人は受かるし受からない人は受からないです。[東京大学文科三類]
・やらないに越したことはないでしょう。特に 、受験生時代はガラケーで、しかもメールやネットサーフィンが出来ない状態にしました。追い込んだ方がいいです。[東京大学理科一類]
・私みたいに五分に一回アプリ開いてしまうのならやめたほうがよろしい。[慶應義塾大学商学部]
・twitterはやめたほうがいい[東京大学文科三類]
・無理に止めずにストレスを受け流すために使おう。[東京大学文科三類]
・無理にSNSを制限することもないと思います。他の人がどういう気持ちで受験に臨んでいるのか見れたりするので。時間を決めて利用しましょう。[早稲田大学法学部]
・大切なのは、SNSを使わないことではなく、勉強時間とのメリハリをつけることです。高校3年生として過ごす1年は、高校生で最後の1年です。ですから、僕は勉強よりも、学校での生活や、友達や恋人との繋がりを優先しました。僕は、もし東京大学に合格しなかったら浪人してもよいと思っていました。勉強なら来年でもできますからね。これは1つの考え方に過ぎませんが、現に僕はそれで合格を掴み取ることができました。僕の助言が色々な方の役に立てば幸いです。[東京大学文科一類]
・SNSも含めた任意の娯楽について、自分の好きなものをわざわざ絶ってストレスを溜めるくらいならある程度は好きに使った/やったほうが良い。点の勝負であって精神力の勝負ではないし。[東京大学文科一類]
・時間を取られすぎなければ、ツイ廃だろうがLINEウェイだろうが勉強してれば受かるので神経質にならずに思う存分やってください(今年の文1主席もツイ廃だよw)[東京大学理科一類]
・私は個人的には自分がSNSに時間を奪われているのは嫌だったし、電車の時間が長かったのでツイ禁などをしないと無限に時間が消えそうだったのでそうしたが、上手く付き合えるなら続けても良いと思う。ただ、落ちた時に「SNSのせいで落ちた」と思うのだけは悔しいのでそこは常に頭に入れて。[東京大学文科一類]
・ツイッターやめろ[東京大学]
おわりに
いかがでしたか?
本記事は方法論や主張を押しつけることが趣旨ではないので、上に載せたアドバイスを純粋に受け止めてほしいと思います。
SNSを完全に絶つのも一つの手ですが、うまく用途を制限し、悔いのない受験生活を乗り切った彼らの意見は大いに参考になるでしょう。
それでは今日はこの辺で。