世界史解説【東アジア文化圏の形成と発展】魏晋南北朝

魏晋南北朝期のポイント

古代中国は、暗記事項が多いうえ、流れがつかみづらいので多くの受験生が苦手とする範囲です。とりわけ、
・王朝の変遷
・制度名と創始した王朝
・六朝文化
に注意して学習してください!

王朝変遷のチャート

三国時代(魏・蜀・呉)→西晋→五胡十六国時代(華北:匈奴・鮮卑・羯・氐・羌、江南:東晋)→南北朝時代(華北:北魏→東魏(→北斉)、西魏(→北周)、江南:宋→斉→梁→陳)→

大土地所有について

魏晋南北朝時代は、以前の匈奴・漢の二大帝国期とうってかわり、遊牧社会と農耕社会の入り乱れた抗争の時代でした。

こうした混乱の中、多くの農民は土地を捨てて浮浪する一方、豪族はそれらの農地・農民を組み込んで大土地経営を始めました。豪族の大土地経営は、王朝による土地・人民の把握、そして徴税を困難にします。そのため、大土地所有の抑制策をうち出す必要があったのです。

九品中正は、こうした流れを踏まえて創始されました。しかし、むしろ豪族の大土地所有を促す結果となり、とりわけ江南では門閥貴族が生まれました。

土地制度については時代、地域を問わず頻出です。丸暗記ではなく、理屈を考えるようにしましょう。

渡印僧の区別

東晋の僧法顕は、往路は、復路はで、『仏国記』を記した。
 の僧玄奘は、往路は、復路はで、『大唐西域記』を記した。
 の僧義浄は、往路は、復路はで、『南海寄帰内法伝』を記した。




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