東京大学の五月祭とは?
東京大学には「五月祭」と「駒場祭」という2つの学園祭があります。
今回取り上げる五月祭は、毎年5月に2日間にわたって東京大学の本郷・弥生キャンパスで開催されます。
例年、16万人もの人が訪れ、参加する団体はおよそ500にものぼります。
そんな圧倒的な来場者数や参加団体数を誇る五月祭は、日本の学園祭でトップレベルの規模です。
2017年には、第90回という節目を迎えました。
五月祭の例年の人気企画を紹介
多くの人が訪れる五月祭ですが、その中でも特に人気の企画をご紹介します。
食べ物や展示などなど、気になるものがあったらぜひ行ってみてください!
模擬裁判
模擬裁判は東京大学法律相談所という団体の企画です。
東京大学法律相談所は、東京大学法学部の学生が法律に関する相談を無料で受けている団体で、およそ70年の歴史があります。
模擬裁判では、東京大学の教授や現役裁判官による指導のもと、台本が作られ、所属する学生がレベルの高い裁判劇を行います。
実際の裁判に即したものとなっていますが、劇自体は硬いものではなく、法律の知識なしでも楽しめるエンターテイメント性の高いものです。
なかなか触れる機会のない裁判。気軽にその世界が味わえる滅多にない機会ですので訪れてみてはいかがでしょうか?
東大美女図鑑
女性の割合が2割と圧倒的に少ない東京大学。その数少ない女性の中でも屈指の美女が集まっているのが東大美女図鑑です。
「東大女子はとっつきづらい」「地味そう」といったイメージを払拭し、東京大学の女子の受験生を増加させるべく結成されました。
五月祭の東大美女図鑑のブースでは、写真誌『東大美女図鑑』が販売され、美女図鑑に載っている美女が手渡しで売っています。
2014年に『vol. 1』が発表され、現在は『vol. 7』まで出ています。
「知性と美」を兼ね備えた東大美女を間近でみるチャンスです。
東大レゴ部
東大レゴ部とは、その名の通りレゴブロックを使って、さまざまな作品を作るサークルです。
さすがは東大。その作品はどれもリアリティあふれるものばかりです。
東京タワーやスカイツリー、太陽の塔などのよく知られた建物から、戦艦や果物、果ては人物像までもあります。
表現するのが難しい微妙な曲線までも自在にレゴで作り出してしまいます。
レゴ部渾身の作品を、みなさんもぜひ一度間近で見てみてはいかがでしょうか。
蛇口からみかん
東大みかん愛好会の企画です。
みかん愛好会は、全国で唯一みかんに特化したサークルで、さまざまな大学からみかんへの愛に溢れる学生が集っています。
テレビや新聞などのメディアにも多数取り上げられる、世間からの注目度の高い団体です。
みかんが名産の愛媛県では蛇口をひねるとみかんジュースが出てくる・・・なんて噂は聴いたことありませんか?
そんな噂を実行してしまったのがこの企画です。
2017年で4年目を迎えた「蛇口からみかん」ですが、蛇口から出てくるジュースは毎年異なっています。
みかんジュース、みかんジューススパークリング、みかん&伊予柑ジュースなどがこれまでありました。
今回は何が飲めるのかを楽しみに行ってみてください。
近未来体験
メディア情報やネットワーク、ナノ物理やエネルギーの分野について研究している、東京大学工学部電子情報・電気電子工学科の企画です。
毎年、高度な工学技術を間近で見ることができるため、大人から子どもまで楽しめると評判です。
2017年度は、VR体験や初心者向けのプログラミング教室も開催されました。
東大ならではのアカデミックな展示を見てみたいという方向けに、研究室の展示や学生の制作展示もあります。
専門的な知識はなくても工学の最先端に触れてみたい、自分の見識を深めたい、そんな人におすすめです。
五月祭巡りに便利なアプリ
五月祭巡りに便利な公式案内アプリがあります。
各企画の紹介や本郷・弥生キャンパスのマップをみることができたり、さらに、企画情報の検索や気になる企画のマイリスト登録までもできてしまいます。
いちいちパンフレットを開いて索引から探すことなく、片手でささっと調べられるため、食べ歩きながらでも使いやすいのでおすすめです。
アプリのダウンロードは、五月祭の公式サイトからできます。
東京大学本郷キャンパスへのアクセス
赤門など本郷キャンパス南部へ行くときは、東京メトロ丸ノ内線本郷三丁目駅が最寄りです。
都営地下鉄大江戸線にも本郷三丁目駅という名前の駅がありますが、赤門までは丸ノ内線よりやや距離があるため、注意しましょう。
どちらも赤門までは徒歩6分、東大正門までは8分ほどです。
農学部(弥生キャンパス)の正門の最寄りは東京メトロ南北線東大前駅です。
東大の正門は5分ほどでいけるので、正門から五月祭をまわりたい場合は、こちらの駅がおすすめです。