将来の可能性はまだまだ無限大！
―それでは大学での生活についての話に移りましょう！インカレ（様々な大学の学生で構成されている）のオーケストラサークルに所属されているそうですが、団体の雰囲気はどうですか？
インカレといってもうちの団体は7割は東大生で雰囲気はけっこうゆるいですよ。演奏会の数も1回の演奏会で扱う曲の数も多くはないからね。
ゆるいから良くも悪くもゆるい人たちが集まっていて、それは活動がなあなあに流れてしまいそうになるっていう悪い面もあるけど、ゆるいぶん、各々が他にも打ち込んでいることを持っていて楽しいです。それに、自分と全然違う人が多いから、話していてなるほど！っていう気付きも多いです。いろいろなバックグラウンドを持った人たちの、いろいろな目線からの意見が得られるし、インカレはインカレの良さがありますよ！
ーこれからりんごさんは工学部の機械工学科に進学することになりますが、そこでの将来像ってありますか？
それがまだはっきりとは決まっていないんですよ。学生のうちはふらふらしてたい、しててもいいよね、っていう気持ちがあって。できることならずっとモラトリアムでいたい！そういう意味では東大を選んだのも、理一を選んだのも、機械工学科を選んだのもそうですね。もともと興味のあった航空宇宙工学科の研究室紹介を聞いてみると、「ここに来る人は宇宙に興味があって、将来宇宙に関する職に就きたい人です！」っていう雰囲気があって、そこまで縛られるのはどうかな、と思って結局航空宇宙工学科は選びませんでした。機械工学科は工学部の中でも人数が1番多い学科で、研究室もそれだけ多種多様なので、まだ将来の選択肢の幅が広いっていうのが魅力的でした。実は今でも機会さえあれば文転を狙っているし（笑）
―え、今から文転ですか！？
うん（笑） 科学技術に興味はあるけど、それを使って実際にモノを作るのが楽しいのか、作ることによるヒトへの影響を知るのが楽しいのかはまだ自分でもわからないので。でも、私のやりたいことには片方だけの知識ではきっと不十分で、それに工学系の技術が絡むなら、今はまず機械工学科で工学系の勉強をしておこうかなと思っています。まぁできることならいつまでもモラトリアムでいたいけどね！（笑）
―将来の可能性はまだまだ無限大ってことですね！
―それでは最後に高校生に向けて一言お願いします！
もしも今、地方で周りに東大を目指している仲間がいなくて東大を諦めてしまっている人がいるのなら、それはもったいないなって思います！私はまだ将来の道を1つには決められないからまだ学生をして迷っていたいっていう気持ちがあるんだけど、ふらふらするのにも東大っていう肩書があるとちょっとかっこいいかなって思うしね（笑）
ー進学選択っていう東大ならではのシステムもあるし、ふらふらするにはいい環境かもしれないですね！
東大を諦めるか迷う理由が東大に来るメリットよりも大きいのならともかく、同じかそれ以下なんだったら、東大っていう選択肢をギリギリまで残した方がきっと楽しいし、人生の選択の幅が広がると思います。だからあんまり早くに東大っていう選択肢を切り捨てないでほしいな。ただ、最後に東大っていう選択をするのが1番いいかはその人次第で、私ももし航空系に進むのなら、最初からそういう学科を選んで大学受験をした方がよかったかもしれない。どちらの選択にも優劣はつけられないけれど、将来の選択肢が多く残っている方が私自身は楽しかったし、勉強の意欲も沸いたから、高校生のみんなもぜひ将来の選択肢の幅をすぐには狭めないでほしいな！
ー東大という選択肢をたくさんの高校生に持ってもらいたいですね！今日はありがとうございました！
自分に合った勉強スタイルで楽しみながら勉強をしていたりんごさん。高校生のみなさんもぜひ自分に合った勉強スタイルを見つけてください！まだまだモラトリアムでいたい！と語るりんごさんがこれからどんな道を選んでいくのか、将来の活躍に期待ですね！
東大女子キャン運営委員会とは？
東大の男女比の偏りに問題意識を持ち、女子高校生に東大を身近に感じてもらうために活動する団体。
女子高校生向けのウェブでの情報発信や東大本郷キャンパスでのイベント開催をしています。女子高校生の進路選択を全力で応援しています！
