目次
英文和訳演習の特長
【英文和訳演習】①プロの予備校講師の詳しい採点基準
まず、『英文和訳シリーズ』の最大の特徴は、駿台で伝説の講師と名高い伊藤和夫先生オリジナルの採点基準が乗っていることです。
採点基準といっても大雑把なものではなく、実際に伊藤先生が採点に用いた基準が書かれています。
ですから、答えだけでなく採点者が何を見ているのかまでよくわかります。
よく学校や予備校の先生も、「問題を作った人の気持ちになって解きなさい」とか言いますよね。
この問題集ではまさに出題者・採点者の気持ちを知ることができるのです。
筆者も1冊解き終わるころには、模試の和訳の問題を採点者の視点で見ることができるようになり、テストで何を書けばよいかがはっきりするようになりました。
【英文和訳演習】②実際の模試の問題を使用
ただでさえ時間がない受験生であれば、しっかり結果につながる問題集を選びたいですよね。
せっかく問題集を使い倒したのに、実際のテストとかけ離れた問題ばかりで結局点数に結びつかなかったという経験がある人も多いのではないでしょうか。
その点この『英文和訳演習』シリーズの問題は、すべて伊藤先生が実際に模試で出題した問題です。
そのため、単語穴埋めや内容一致の記号問題などをそのまま追加している問題もあったりと、本番さながらの問題演習を行えます。
このように、和訳だけでなく英語の点数そのものを底上げすることができるのも、この本の良いところです。
【英文和訳演習】③いろいろなテーマの文章がバランスよく掲載されている
一口に英語の問題と言っても、英文の種類は様々でそれぞれに特徴がありますよね。
この問題集では評論から小説、さらにその中でもいろいろなジャンルの文章がランダムに掲載されています。
そのため特定の分野に偏ることなく様々な英文に触れることができるので、穴のない力をつけることができます。
また、志望校がもう定まっている人もいるでしょう。
出る英文の種類の傾向から、特定の分野の問題だけを解いていくのも良いかもしれません。
英文和訳演習のおすすめの勉強法・使い方
【英文和訳演習】①自分のレベルにあった英文を選ぶ
『英文和訳演習シリーズ』には入門・初級・中級・上級の4レベルがあります。
この問題集は自分で採点し点数がきっちりと出る分、自分の実力を超えた問題を解くと悲惨な点数が出てしまいます。
テストでもなんでも、ひどい点数が出るとやる気を失ってしまいますよね。ですからまずは、自分の今の実力に見合ったレベルから始めましょう。
そうすることでしっかりと点数が取れてやる気も上がりますし、自分の課題も見つかりやすくなるのでお勧めです。
また既に志望校を意識している受験生は、標準的な東大レベルの和訳であれば中級編、京大や東京外大など、英語が難しい大学を志望するなら上級編までやるのがいいでしょう。
そうしたことも頭に入れて、どのレベルを手に取るかじっくり考えてみてくださいね。
【英文和訳演習】②採点基準をよく読んで、自分に厳しく採点する
レベルを決めたら、どんどん解いていきましょう。
そのときに最も大切なのは、この問題集の特徴でもある「採点基準」をしっかりと読み込むことです。
自分の解答が仕上がったら、まずは採点基準を読みます。
解答例のほかにどういった表現が許容されるのか、またどういった表現は使ってはいけないのかなど、作者である伊藤先生の実際の経験に基づいて本当に細かく書いてあります。
自己採点するときって、ついつい自分を甘やかしてしまいうこともありますよね。
しかしこれだけ細かく書いてあると、ぼんやりと甘くつけることもできません。
そして自分の答案を客観的に厳しく採点することは、模試や本番の入試で自分の答案を添削する力につながります。
この力がテストでの得点に直結することは言うまでもないでしょう。
【英文和訳演習】③友達に採点を頼むことでさらに学習効果アップ
何題か解いてこの問題集にも慣れてきたら、今度は友達と答案を交換してお互いに採点してみましょう。
人が書いた答案だと、間違っているところがすぐ見えてきたりしませんか?
自分では気が付かないような細かい間違いも、友達なら見つけられるかもしれません。
このように、自分の考えや答案を他人に評価してもらう手法は”Peer Review”といって、非常に学習効果の高い方法として知られています。
これにより自分では気が付かなかった弱点を見つけてもらえるかもしれませんし、逆に友達の答案を採点することで間違えやすいポイントに気が付けたりもします。
是非こうした方法も取り入れて、効率的に実力アップを達成してみてください!