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鎌田の有機化学の講義の特長
【鎌田の有機化学の講義】①有機化学のはじめの一冊に
この参考書はまだ有機化学を勉強したことがないという人におすすめです。
講義形式で説明されており、図が多用されているので一人で学習しやすくなっています。
特に独学で有機化学を進めるという人は、教科書だけでは理解に詰まる箇所がおそらく出てくるので、本書のように丁寧な説明がされている参考書は必須だと思います。
また、有機化学について学ばなければならない事項はすべて網羅されているので、難関大を目指す人も入試直前まで使える参考書です。
【鎌田の有機化学の講義】②覚えるべき事項がわかりやすい
有機化学にはたくさんの事項があり、初めての分野ではどれが大事なのかわからなくなりがちです。
しかし、本書は「これを覚えよう!」と囲まれていたり、太字、赤字などが多用されたりしていて、どこを暗記すべきかがわかりやすくなっています。
覚えるべき箇所がわかりやすいという点も、独学で勉強する人におすすめのポイントです。
【鎌田の有機化学の講義】③演習問題で理解を深められる
本書には「入試攻略への必須問題」という演習問題が各単元の終わりに付いています。この問題には単元の内容を理解するのに最適な問題が厳選されています。
文字通り必須なのでまだ単元理解がいまいち……という人もとりあえず解いてみましょう。
中には東大、京大をはじめとした難関大学の入試からの出典も多くやりごたえがあります。私は1問に3時間かかったこともありました。
しかし、絶対に諦めずに解けば必ず力になるので解きましょう。
鎌田の有機化学の講義のおすすめの勉強法・使い方
【鎌田の有機化学の講義】①前から丁寧に進める
有機化学は各分野の内容がそれぞれつながっています。
まだ有機化学を一通り勉強していないという人は、まず1周目は前から丁寧に本書を追って、問題が出てきたらそれも解いていきましょう。
わかっていないと後々出てくる内容が理解できないこともあるので、覚えるべきところは飛ばさず、その都度覚えるべきです。
初めて使うときはわからない箇所も出てくると思いますが、どうしてもわからない単元に出会ったとき以外は飛ばさず、じっくり考えましょう。
ただし演習問題については、その問題の解説に新しい事項が含まれていることもあるので、読まないとどうしても解けないこともあります。
したがって、初めて解いた問題のなかでわからないものがあった場合に限り解説をさっさと見てしまう方が良いでしょう。
【鎌田の有機化学の講義】②まずは2周しよう
少なくとも2回は本書を全て読んでから問題演習や過去問演習を進めましょう。
というのも、有機化学は範囲が広いので1回本書を進めただけでは抜けてしまう知識がたくさん出てくるからです。
また、有機化学の各分野の内容は繋がっているので、1回有機化学を全部やったことがある状態でもう一度勉強しなおすことによってより理解が深まります。
具体的な方法としては、2周目は先ほど述べた1周目と同じ方法で進めるのが良いと思います。
ただし2周というのは最低限の回数で、本当は何度でも繰り返して本書を使い込んでほしいです。
しかし、流石に2周もすると問題演習を始めたくなるので、3周目以降は問題演習と同時平行で進めていきます。
3周目以降は苦手な範囲をやり直したり、時間が経って忘れている事項が増えたらまた全体をやり直したりしてとことん使い込みましょう。
私は春夏秋それぞれに1周ずつして、直前期にも不安な分野を何度もやり直しました。
また、過去問演習の時には必ず手元に本書を置いておき、間違えた問題を本書で確認していました。
【鎌田の有機化学の講義】③試験前に別冊を覚える
本書には薄い別冊が付いています。
本冊は有機化学を正しく理解することに重きをおいており、いわゆるインプットのためのものです。
一方で別冊は頻出の化学反応式や生成実験、分子量別に物質がまとめられているなど、アウトプットのために必要な知識がつまっています。
ですから、別冊は試験前や模試前に暗記するのがおすすめです。
ただしそれなりにボリュームがあるので、試験前日ではなく1週間以上前から計画的に始めた方が良いでしょう。
私はセンターや東大の試験会場に持って行って最後の追い込みとして使いました。
本冊も別冊も使い込んで有機化学を得意分野にしていきましょう!