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実力をつける日本史100題の特長
【実力をつける日本史100題】①問題が時代ごとにまとまっている
日本史では年号の暗記に重点を置きがちになります。しかし、年号を覚えるのみならず時代の全体の流れも把握しておくと問題を解くときに役立ちます。
この問題集では、問題を解きながら時代の流れをつかむことができます。
古代史から現代史まで、全部で6章構成です。1つの章で1つの時代が扱われていて、それぞれ16個前後の大問から構成されています(ただし近・現代史はひとまとめになっているので大問数は多いです)。
順番通りに解いてもよし、苦手な時代を徹底的に解いてもよし。好きなように解けるのは、問題が時代ごとにまとまっている強みです。
【実力をつける日本史100題】②テーマ史の出題にも強い
テーマ史とは「政治史」「文化史」などあるテーマについて時代をまたいでまとめたものです。
学んだ範囲をテーマごとにまとめられれば良いのですが、自分でノートなどにまとめようとすると時間がかかりますよね。
しかし、「面倒だし、テーマ史なんてやらなくていいや」とは思わないでください。
難関といわれる国公立や早慶レベルの入試だけでなく、MARCHレベルでもテーマ史が出題される傾向にあり、1回の試験で複数出題されることもあります。
つまり、テーマ史はおろそかにできないのです!
時代の流れは覚えられても、政治や文化や人々の生活など特定のテーマだけを問われると案外解けないものです。
実力をつける日本史100題は、入試によく出されるテーマ史約20種に対応しています。政治史はもちろん交通史なんてものまで、幅広い。
この問題集を解いて王道のテーマをおさえ、失点しないようにしたいですね。
【実力をつける日本史100題】③難関大レベルの論述力がつく
多くの大学入試は選択式や書き取り式ですが、国公立大学では論述問題が多く出ます。私立大学でも出題するところがあります。
「論述問題はどう解けばいいか分からない」と悩んでいる人がほとんどのはず。
この問題集には全時代を網羅した論述対策問題も多数収録されています。
文字数指定がある問題もあるので、自分が受けたい大学の出題形式に合わせて解いてみるのもオススメです。
実力をつける日本史100題のおすすめの勉強法・使い方
【実力をつける日本史100題】①学んだ範囲の復習とテスト前に使う
この参考書はほとんどの大問が見開き2ページで構成され、左側のページに問題文、右側のページに設問が載っています。
大問1つの分量が少なめで、速くて7~8分、長くても30分以内で解き終わるでしょう。
見やすくて1回分の量も少ないなら、無理なくスイスイ復習できてしまいますね!
また、本書の表題のように「実力をつける」ために、復習とテスト前に最低1回ずつは問題に取り組んでください。
何度も解くことで知識がより定着し、忘れていた事項も改めて覚えられます。
ただし、この問題集のレベルはやや上級で演習がメインですので、基礎がある程度固まっているか日本史が得意な人が取り組むと効果大です。しかしながら、日本史は少し苦手だけれど難関大を目指そうと思っている人も使って損はないです。
【実力をつける日本史100題】②問題文で時代の流れをつかむ
勉強しないといけないのに、どうしても問題を解く気分ではないときがありますよね。
そんな時は、この参考書の問題文だけ読むことをおすすめします。
「問題集なんだから問題解かなきゃダメじゃない? 読むだけでいいの?」大丈夫です。
先ほども述べましたが、この問題集は問題が時代順に並んでいます。さらに、1つの問題文の中にも時代の流れがあります。
ですので、問題を解かずとも、問題文を読むだけで勉強になるのです。
テーマ史も同じく読むだけでそのテーマへの理解が深まります。
ちなみに、解いた範囲の解答を読むのもよい勉強になります(理由は後述)。
ただしそうはいってもやはりアウトプットも大事です。問題文を読んだ翌日くらいに問題を解くと、内容がより定着するでしょう。
【実力をつける日本史100題】③解説ページをよく読み込む
問題を解いて丸つけをして終わり、という人は結構多いと思います。
また、問題集によっては解答が掲載されているだけで解説がないものもあります。
ですが、この問題集、答えも読み物なのです!
模範解答のあとに詳しい解説があり、大切なところは太字になっています。最低でも太字の部分は覚えましょう。
また、入試にあたって必要なポイントや注意したい用語も解答の最後にまとまっています。
なかには用語集にしかないような情報が載っていることもあるので、用語集と併用するとなお良いです。
さらに、解答は別冊になっています。設問を見ながら答えを確認しやすいのは嬉しいですね。