【お茶大 理学部 物理 化学】諦めずに、本番1点でも多く取る勉強法

はじめに

はじめまして!私はお茶の水女子大学理学部情報科学科に在学中の1年生です。

突然ですが、現在お茶の水女子大学理学部、生活科学部(人間・環境科、食物栄養科)を目指している方の中には、理科科目の対策で迷っている方も多いのではないでしょうか。

計算問題は勿論、論述問題が多く出題されるため戸惑う方もいるでしょう。

でもご安心ください!

今回は合格体験記と題しまして、特に理科科目にフォーカスし私がお茶大に合格するためにやっていたこと、やってよかったこと、実際に使っていた参考書をまとめました。これからお茶大を受験する方の参考になる話が少しでもできればなと思っています!

お茶大 理科科目の目標点数と実際の得点

ここで多少ややこしいお茶大の理科科目と配点について簡単にまとめておこうと思います。

※2019年度入試

理科科目の配点は学部によって差はあるものの、いずれにしても捨てることのできない重要な得点源です。数学や英語は誰もが力を入れているため、理科科目が勝負と言っても過言ではありません。

ちなみに情報科学科は、試験会場で見た限りでは、物理・化学選択と物理・数学選択がほとんどで、その割合はほぼ同じでした。

私の理科科目の目標はもちろん満点、最低ラインは7割でした。

過去の合格最低点から、7割取れていれば多少の余裕を持って合格することができます。

実際の私の本番の点数は、200点満点中121点と、目標より低めになってしまいました。

しかしこの点数はまだ許容範囲であったため、残りの科目でカバーが効きました。

本番にどう転んでもいいように、様々なパターンを想定しておくと良いと思います。

お茶大 理科科目の過去問対策(開始時期と量)

お茶大 理科科目の過去問対策を開始した時期と当時の学力

まず高3の夏休みに、私大を含めて受ける可能性のある大学の過去問に目を通してみました。その際お茶大の問題も見ましたが、解く前から全く歯が立たないことが分かり、正直焦りました。

一度自分の志望校の問題レベルと、現在の自分の学力を知ることができると、その後の勉強計画が立てやすくなります。たとえ全然解けなかったとしても、夏には一度問題に目を通すことをおすすめします!

私が、その他の志望校の大学を含めて過去問を本格的に解きはじめたのは、高3の冬頃からでした。

この時期には、学校で配られた問題集などは終わらせていたため、解ける問題も夏に比べて格段に増えていました。

お茶大 理科科目の過去問は何年分解くべき?

私は’19の過去問を自分で購入し、塾にあった過去問も合わせて使い、2009年から2018年までの10年分を解きました。

過去問はやればやるほど力になり、その大学の特徴が見えてきます。受験における一番の問題集と言っていいかもしれません。

しかし、あまりにも昔まで遡ってしまうと現在の形式と異なっていたり、指導要領が変わっていたりしてしまいます。

そのため、現在とあまり形式の変わらない2008年までの問題、だいたい10年分くらい解くことができれば充分です。

これは理科科目に限りませんが、苦手な分野があるのならば、その範囲のみ解いてみるのも効果的です。

例えば私の場合は、数学のみ30ヶ年問題集が出版されていたため、それを使い苦手だった複素数の範囲の問題を全て解きました。

お茶大 理科科目の過去問の使い方

お茶大 理科科目の過去問の解き方、答え合わせの仕方、解説の使い方

まずは本番や過去問の解き方を紹介します。

問題を解き始める前に全ての大問に目を通します。お茶大は比較的問題数が少なく、時間がたっぷり与えられているため時間がなくなることはなかなかありません。しかし、論述問題が非常に多く字数制限もないため、頭の中で時間配分を素早く計算すると良いでしょう。

本番の時まず注意したいのが、事前に選んだ科目を間違えずに解くということです。当たり前のことすぎて笑っちゃうようですが、本番の緊張状態では普段しないようなミスをしてしまいがちです。

また、解答しないものも含めて(10枚以上ある)全ての解答用紙に名前を書かされます。少々疲れますが、落ち着いて対処しましょう。

過去問を解く際は、本番の試験時間×80%くらいの時間で解くと良いでしょう。前述した通り、緊張していると想像以上に頭が働かないものです。ゆとりを持って解く練習をしましょう。

次に答え合わせの仕方、解説の使い方です。

論述問題以外の問題は自分で答え合わせをし、解説を見ながら間違えてしまった要因を分析し、類題を見つけて演習を行うことを徹底しましょう。特に選択理科科目の範囲は基本的な問題が多いため、解く方針も思い浮かばない状態であったら危機感を持ったほうがいいです。

論述問題は一度自分で解答と照らし合わせた後に、学校や予備校の先生に添削してもらうと良いでしょう。論述問題をおろそかにする人も少なくないですが、お茶大は途中点や取り組み態度を評価してくれる学校です。何かしら解答し、白紙だけは避けましょう。

お茶大 理科科目の過去問対策の復習、解き直しの仕方

次は復習・解き直しについてです。

まず復習ですが、あまりしませんでした。同じ問題が出ることはないため、傾向を掴んだり求められていることを知るために活用しました。そのため、次々新しい問題を解いていきました。しかし、解説はしっかりと読み理解しきることが大切です。

またお茶大の理科科目は「なぜそうなるのか」を問う問題があるため、公式や解き方の丸覚えでなく仕組みを理解することを徹底しました。

続いて解き直しですが、するとしても1回でした。自分の中で安心を得るために一度解き直しはしましたが、基本的に答えの分かっている問題をもう一度時間をかけて解く必要はないです。

受験勉強は時間が限られており、効率よく勉強することが大切です。

【時期別】実際に使用していた参考書とその使い方と効果

まずは最もおすすめな勉強法ですが、参考書はなるべく少なくすることをオススメします。たとえ簡単な問題集でも、しっかりとやり込めば、難しい問題集をあれこれやるよりも効果があります。苦手な科目こそ参考書が増えがちです。思い切って1つか2つに絞ってみましょう。

また、1度解いた過去問が後に別の大学で出ることもしばしばあります。前述した通り、解説をしっかりと読み理解できるようにしましょう。

今回は私が実際に使っていた物理・化学の参考書について紹介させていただきます。(選択数学、生物については割愛します。)

①リードα物理基礎・物理

本書は、高校3年間もっとも愛用し解きこんだ参考書です。

教科書レベルの超基本問題から少し発展している問題まで載っているため、難問に詰まった時や、授業の復習にピッタリです。

②実戦 物理重要問題集 物理基礎・物理

本書は①の参考書がある程度仕上がった、高3の春からはじめました。発展的な内容や入試問題が含まれており、解説も充実しているため優秀な教材です。

③セミナー化学基礎+化学

本書は高校1年から高校3年の1学期までやりました。確認問題から、記述問題、頻出問題が要領よくまとめられています。

④実戦 化学重要問題集 化学基礎・化学

本書は受験期に過去問でつまずいた際に使用していました。様々な大学の入試問題も載っているため、発展的な内容も取り組みたい人にオススメです。

最後に|お茶大 理科科目で高得点をとるためのアドバイス

まず、日頃からさまざまな現象に科学的疑問を持って生活してみましょう。なぜなら、お茶大は何気ない日常的な現象について質問してくることがあるからです。

例えば、物理の問題で過去に「磨りガラスを覗くと曇って見えるのはなぜか、図を使って説明しなさい。」という問題がありました。落ち着いて考えると解ける問題ですが、普段から公式やパターンで解いている人にとっては戸惑ってしまうかも知れません。

そうは言っても、科学的疑問を持って生活をするのは難しいと思います。まずは、教科書や問題を解いている際に「なぜそうなるのか」「どうしてその公式を使うのか」「そのほかどんな問題に使えるのか」などを考えてみると良いと思います。

また、分からない問題に出会ってもなるべく粘るようにしましょう。お茶大は解いた努力を加味してくれる学校です。仮に2問目の解き方は分かるのに、1問目の答えが分からないばっかりに答えられないといった状況でも、少なくとも方針は書きましょう。「分かる」ということをアピールすることが大切です。

諦めず最後まで問題に向き合い、理科科目で良い点数が取れるよう願っています!




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ABOUTこの記事をかいた人

合格サプリの記事は、東大・早慶・GMARCHの現役大学生が執筆しています。

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