【東大生からのメッセージ】凡人から見た東大生の実態

はじめに

最近テレビでの露出も増えてきて、有名人も多い東京大学ですが、その実情を知る人は少ないと思います。

有名な赤門のある本郷キャンパスではなく、駒場キャンパスに通う1、2年生の事情を中心にちょっと気になることを、現役東大生に聞いてみました。

このメッセージの内容は2019年現在のものです。ここで触れられている内容は今後変更となる場合もありますので注意してください。

今回メッセージを書いてくれた方はこちら!

名前 S・K
出身高校 公立YS高校(神奈川県)
在籍している学部と学年 前期教養学部文科3類1年

落ち着いた環境でのびのびと活動できる

まずは東京大学の雰囲気や学生生活について教えてください

私は1年生なので、駒場キャンパスに通っています。渋谷や下北沢からは近いですが、本郷キャンパスに比べて小さく、落ち着いた場所です。

しかし、1、2年生が多いため、サークル活動が盛んで、活気の良さが特徴です。また、学内のどこでも見かけるほど留学生が多く、国際交流の機会も沢山あります。

多種多様な人が生き生きと生活している感じですね。

私は文科3類に所属していますが、文科3類は1番自由な科類だと思います。なぜなら、出身や進学先が多様で、様々なバックグラウンドを持った人が共生している印象を受けるからです。

そのため、サークルなどの活動を熱心に行う人から、進学選択のために真面目に勉強する人までいて、生活スタイルも人それぞれです。

だんだんと目指すようになった

東京大学を目指そうと思った理由を教えてください

始めはまったく、東京大学を目指そうと思っていませんでした。

私の高校は毎年東大合格者が十数人出ている学校で、東京大学を目指すということが普通の環境でした。

しかし、1年生の時は入学したばかりで、大学のことを特に考えておらず、そのため、どこかの国公立大学に行ければいいなくらいにしか思っていませんでした。

そんな中、担任の先生をはじめとして、各教科の先生方の手厚いサポートのおかげで順調に成績が伸びていきました。

また、合格者講話などを聞いたり、大学のオープンキャンパスに参加するうちに、私の中で志望する大学のレベルが上がっていきました。

そして、高校2年生の冬に志望校調査があり、「高いレベルから落とすことはできる」、「勉強をする目標やモチベーションにしよう」と思ったため、東京大学と書いて提出しました。

当初はそんな理由でしたが、勉強を進めるうちに、私でも本当に東京大学へ行けるのではないかと思い始め、真剣に意識するようになりました。このようにして、東京大学を目指しました。

やはり環境が素晴らしい

東京大学に入学してやっぱり良かったなと思うところはどんなところですか?

いくつかありますが、1番はやはり環境ですね。

「学習環境」もとても優れていますが、それよりも、「大学にいる人によって作られる環境」が素晴らしいと思います。

私よりも能力が高く、才能のある人ばかりの環境は、常に私に刺激を与えてくれて、新しい価値観や成長のきっかけをもたらしてくれます。

また、色々なことを経験する機会が多々あります。

例えば、実際に起業したり、アプリを作ったり、本を書いたりする人がいて、その人たちが日々刺激を与えてくれるので、とても成長できる環境づくりがなされていると思います。なので、自分がしたいと思ったことは、やる気次第で実現可能な環境だと感じています。

想像以上に普通の人が多かった

東京大学に入学してこれは思ってもみなかったなという部分はありますか?

東京大学には、多種多様な人がいますが、想像以上に「普通の人」も多かったことですね。

テレビなどのメディアの影響で、東大生は変わった人というイメージがあるのではないでしょうか?

確かに、少し変わった人もいるかもしれません。

しかし、実際東大生に接してみると、人間的な魅力を持った人が多くいることに気づきます。個性がしっかりしていて、話していると楽しい人も多いですよ。

例えば、2年生が入学直後の1年生に授業の履修の説明やこれからの大学生活のアドバイスをしてくれる機会があります。そこで話してみて、東大生は変わった人ばかりではなくて、優しい人も多いのだと感じました。

生活リズムが多様化する

高校時代と比較して大学生になってここが変わった!と感じることはありますか?

生活リズムがガラリと変わります。

高校生は平日は毎日決まった時間に起きて学校へ行くと思いますが、大学生になると時間割が日ごとに異なり、午前中は休み、今日は授業が1つだけということも珍しくありません。

東京大学は授業がたくさんあると思っていましたが、意外と授業のない時間帯もあることに驚きました。

また、ひとり暮らしの友達の家に泊まったり、どこかにご飯を食べに行くということもあります。アルバイトをする人も多いので、人によっては家に帰る時間が遅くなることも増えますね。

アルバイト、サークルや部活動で交流を広げると先輩や他大学の人とも仲良くなれる場合もあり、高校時代と比べて人とのつながりは広くなると思います。

特に、東京大学には規模が大きく、有名なダンスやアカペラ、テニスなどのサークルがあります。

もちろん、遊びだけでなく、勉強するレベルも上がります!

駒場図書館は東大生の憩いの場です

東京大学のキャンパスでオススメ・お気に入りの場所があれば教えてください

普段多くの学生が使用している、駒場図書館です。

アカデミックな内容の本が多く、難しい内容の本もありますが、無料でこれだけの蔵書を読めるのはやはり素晴らしいと思います。

駒場キャンパスには、地下2階から地上4階まである図書館があります。休日でも学習している学生が多くいますが、静かで、落ち着いた雰囲気が特徴です。

私は大学で時間があると、図書館に行って、勉強をしたり、本を読んだりしています。とても多くの本があり、その中から興味のある本を見つけて読んでいますね。

平日も休日も開館していて、授業日は朝8時から夜10時まで空いているので、使いたい時間に使うことができますよ。

様々な授業が取れる

ここまででお話いただいたこと以外に大学の特徴などありましたら教えてください

東京大学ならではの特徴は「様々な授業を取れること」だと思います。

1、2年生は前期教養学部に所属し、一般教養を学ぶので、理系文系問わず、興味のある授業を取ることができます。特に文科3類は授業選択の幅が1番広いので、他科類より自由に選択ができます。

すでに行きたい学部が決まっている人は、その学部に関係のある授業を取ることも多いです。中には文系から理系に進む人や、文系から理系に進む人もいるので、大学で学んだあとに進路決定が可能です。

個人的には、様々な言語を学べることが、とても面白いと思います。今は使われていなかったり、日本ではあまり有名ではなかったりする言語も学習できますよ。

私は、今韓国語の授業をとっています。ハングルを覚えるのは大変ですが、今まで触れたことのない言語なので、とても新鮮な気分を味わっています。

また、文理両方の友人や知り合いができるのは総合大学ならではの魅力です!

受験を控える高校生に向けて

最後に受験生への応援メッセージをお願いします!

今は辛く、苦しいと思いますが、してきた努力は必ず皆さんの力になると思います。解いた問題の数、書いた文字の分だけ成長しています。成長が感じられない時もあると思いますが、そんな時も気づいていないだけで確実に学力は伸びているでしょう。

そうは言っても、不安になる時もあるでしょう。他の人の成績を気にして、落ち込んでしまうこともあると思います。しかし、他の人を気にしていても仕方ありません。どのような結果でも悔いのないように、人生で1番勉強する時間だと思って、頑張ってください。

皆さんの健闘を祈りつつ、東京大学でお待ちしています。




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