勉強のモチベーションを上げる哲学者の名言7選

はじめに

受験勉強に励んでいるみなさん、モチベーションは維持できていますか?

頑張らなきゃいけないことはわかってるのに、どうしてもやる気が出ない。そんなときもありますよね。

そこでこの記事では、勉強のモチベーションを上げてくれる7人の哲学者の名言を解説付きでご紹介します。

もちろん名言を知ったからといって成績が上がるわけではありませんが、辛い時に自分を励ましてくれる言葉を知っておくと、役に立つときがきっと来ます。

哲学者の名言はわかりにくいものも多いので、解説も併せて読んでいただければ幸いです!

原因別!勉強のモチベーションを上げる方法 「あなたのモチベはどこから?」

2019.12.11

勉強のモチベーションを上げる7人の哲学者の名言

勉強のモチベーションを上げる哲学者①:ショーペンハウエル

「幾千人の愚物を集めても、ただひとりの賢者には及ばない。」
(『知性について 他四篇』細谷貞雄訳、岩波書店、p110)

最初に紹介するのは、デカルトやカントと並び称された近代思想界の巨匠、ショーペンハウエル(ショーペンハウアー)の名言です。

ショーペンハウエルは、天才が持っている知性の役割を高く評価していました。

世の中にはいてもいなくてもいい学者が溢れているが、本物の知性は、たった一人でその他大勢と闘える力を持っている。だから知性は偉大である。

ショーペンハウエルはこのように考えていたのです。

今後AIが発達していけば、「いてもいなくてもいい」人はどんどん社会から必要とされなくなります。

しかし、知性を磨き上げた人は、その力ゆえに社会にとって必要不可欠になる。今の時代だからこそ心に留めておきたい、力強い言葉ですね。

勉強のモチベーションを上げる哲学者②:千葉雅也

「勉強とは、自己破壊である。では何のために勉強をするのか?(中略)それは『自由になる』ためです」
(『勉強の哲学』、文藝春秋、2017年、p9)

お次は現代日本の思想界の最前線を走る若手研究者、千葉雅也さんの言葉です。

『勉強の哲学』は「東大・京大で一番読まれている本」として有名になりましたので、もしかしたらご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

千葉さんは、勉強の本質はそれまで馴染んでいたノリから離れて、新しい自分になることであると指摘しています。

勉強は人を自由にさせるが、自由とはそれまでの自分を失って生まれ変わることなのです。

日本は同調圧力の強い国と言われていますが、周りのノリに合わせているだけでは勉強はできません。

ですので、「ガリ勉」と言われて周りから浮いているように感じている高校生の皆さん、心配する必要はありません。

勉強の本質は、周りから浮いて自由になることなのですからね。

勉強のモチベーションを上げる哲学者③:ニーチェ

「つねに自分で自分を克服しなければならないもの、わたしはそれなのだ」
(『ツァラトゥストラはこう言った 上』、氷上英廣訳、岩波書店、1967年、p197)

3つ目は、おそらく誰もが一度は聞いたことがある厭世の哲学者、ニーチェの名言です。

ニーチェは、永遠に変わらない価値などないと考えていました。仮に絶対的な善を創造したとしても、それは創造された瞬間に解体されていくのだ、と。

したがって、私たちが何らかの意味や価値を作り出すためには、破壊と創造を常に繰り返さねばならない。自分を壊し、自分を作り直させねばならない。

ツァラトゥストラはこう言ったのです。

皆さんも、過去の自分から変わってしまった今の自分を思って悲しくなることがあるかもしれません。

しかしニーチェに言わせればそれは意味のないことで、むしろ自分自身を常に変化させる力が大切なのです。変化を恐れずに前へ前へ進みましょう!

勉強のモチベーションを上げる哲学者④:ヴェイユ

「どれほど努力しても手に入れることが不可能だと思えるとき、その次元における限界があらわになり、ゆえに次元を変える必要性、いわば天井を突き破る必要性が示される」
(『重力と恩寵』、冨原眞弓訳、岩波書店、2017年、p173)

4人目は、おそらく相当マイナーな20世紀フランスの思想家、ヴェイユです。

ヴェイユは、有限な存在である人間の限界を強く自覚しており、その限界の果てを感じながら生きることの重要性を説きました。

このように言うと悲観的な思想のようですが、人間が有限であり、常に何らかの限界があることは決して悪いことではありません。

今の自分の限界点が明確になることで、これから自分が進むべき方角も明確になるのですから。

したがって、模試などで悪い結果を出たとしても、その事実自体が悪いわけではありません。

悪い結果が出たら、まず自分の限界(自分がわかっていない部分)を理解するようにしましょう。

そうすれば、悪い結果は良い結果を導く方位磁針となるはずです。

勉強のモチベーションを上げる哲学者⑤:ラッセル

「知識は、自然力と破壊的な情熱の支配する帝国からの解放者である」
(『ラッセル 教育論』、安藤貞雄訳、岩波書店、1990年、p326)

5人目も、おそらくあまり知られていない20世紀イギリスの思想家、ラッセルです。

彼は現代論理学の大家でありながら、私立学校の経営に携わるなど社会的な実業家でもありました。

一教育者としてラッセルは、戦争が学びに与えた悪影響について考え抜いた結果この名言にたどり着きました。

自然(本能)的な恐怖を利用した教育が戦時中には行われていたが、周りから抑圧されていては、いくら勉強しても幸福にはなれない。

そんな環境の中で、知識は抑圧から自らを解放する最強の武器になるとラッセルは考えました。

皆さんも、普段知識はテストで押し付けられているように感じているかもしれませんが、その知識も人生の岐路では自らの選択肢を広げてくれるはずです。

自分が自由になるための努力をしていると思って、コツコツ頑張りましょう!

勉強のモチベーションを上げる哲学者⑥:アウグスティヌス

「記憶の力は偉大である。神よ、それはなにかしら恐るべきもの、深淵でかつ無限に多様なものである」
(『告白 下』、服部英次郎訳、岩波書店、1976年、p35)

6人目は、世界史を選択している人は聞いたことがあるはずのアウグスティヌスです。『神の国』を著した中世の思想家ですね。

アウグスティヌスは、万物は記憶の中に保存されうると考えていました。存在するものも、存在しないもののイメージも、全てが記憶の中に入る。

そして学びの力は、その記憶の潜在能力を十分に発揮させることにあるとアウグスティヌスは指摘しました。

記憶の世界は、そのままだとぐちゃぐちゃしているから、整理整頓していつでも取り出せるようにしておく必要がある。

この整理整頓する能力が学力である、というわけです。

ですので、頭がうまく回らないなぁと思うときは、まずは頭の中にあることを紙などに書き出してみて、整理してみましょう。

うまく整理できれば、自ずと頭も働いてくるはずです。

勉強のモチベーションを上げる哲学者⑦:ヘーゲル

「存在とは思考である」
(『精神現象学 上』、熊野純彦訳、筑摩書房、2018年、p95)

最後に紹介するのは、比較的有名なドイツの思想家、ヘーゲルです。

「存在とは思考である」なんて言うと、「思考していない私は存在すらしてないのか……!」と驚かれるかもしれませんが、そういう話ではありません。

ヘーゲルが言いたいのは、あらゆる存在は思考(意識)に対して現れているということです。

今皆さんの目の前にはスマホやパソコンがあるかと思いますが、そのスマホやパソコンは、あくまで皆さんの意識の中でのみ現れています。

そして皆さんは「スマホ」や「パソコン」とはどんなものかを少なからず知っているから、それらを「スマホ」や「パソコン」などと認識できます。

私たちが生まれたての赤ちゃんだとしたら、おそらくスマホもパソコンも同じような四角い箱のように見えることでしょう。

また、もし皆さんにITに関する専門知識があれば、スマホやパソコンを見ただけで、どの部品がどこにあるか理解できるでしょう。

このように、私たちの意識の発達に応じて、それぞれの存在の詳細が明らかになっていくのです。

ですから、ネットで何でも調べられるからといって思考・意識が未熟なままだと、結局本質的なことは何もわからないままになってしまうのです。

ヘーゲルの名言は、何でも自分で調べられる時代に生きる私たちへの警告とも取れますね。

おわりに

いかがでしたか?「推し」になる名言は見つけられましたか?

哲学者の名言はどうしても難解なものが多いので、ちょっと意味がわからないものもあったかもしれません。でもその分、理解できれば世界が一気に広がります。

なお、この記事で紹介したような哲学者の著作については、こちらのサイトで詳しく解説しておりますので、よろしければご覧ください。

この記事で紹介した名言を頭において、大事な受験期を乗り越えましょう!

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