目次
日本史標準問題集の特長
【日本史標準問題集】①入試問題風に作られたオリジナル問題集
日本史標準問題集は入試問題風に作られた問題集です。
一番のポイントは、共通テスト・国公立・私大入試ごとに問題が作られていることです。
共通テストは選択問題、国公立入試は論述問題、私大入試は用語の記述の出題が多くありますよね。
傾向が違う3種類の試験に向けた勉強ができる日本史標準問題集はとても便利です。
また、各設問の初めに、例えば「私大入試・系図・語句選択」のような感じで、形式が示されています。
そのため、入試方法が未定の場合に幅広く取り組むことも、皆さんの目標に合わせて問題を選ぶこともできますよ。
【日本史標準問題集】②初中級の難易度
この参考書は、日本史図録や教科書を扱っている山川出版社が作成しているため、定番の史料や用語を扱っています。
そのため、応用問題も一部ありますが、教科書レベルの基本的な設問がほとんどです。
さらに設問は選択問題が多いため、サクサクこなすことができます。
問題が難しい問題集は取り掛かるのが億劫になりがちですが、標準問題集なら気軽にコツコツと続けることができますよ。
標準問題集は基本的な知識を確認するのにおすすめの参考書なので、一通り終わり次第、難易度が高い問題集に取り組んでいきましょう。
【日本史標準問題集】③テーマ史ごとに問題を解くことができる
時代単位の問題の後に、テーマ史別の問題が掲載されているところが、この問題集の良い点です。
時代を跨ぐ設問は、自分の知識を整理するきっかけを作ってくれます。
実は、通史よりもテーマ史別の出題がほとんどを占める、という入試形式の私大は多くあります。
用語や具体的な年号を覚えていても、時代ごとの整理が甘いと本番で高得点をとることはできません。
日本史選択者にとってテーマ史はとても重要なので、欠かさずに取り組んでいきましょう。
また、頻出用語が赤字になっている解説文も、非常にためになります。
流れに沿った端的な文であるため、赤シートを使って隠しながら確認するのもおすすめですよ。
日本史標準問題集のおすすめの勉強法・使い方
【日本史標準問題集】①通史受講中に授業と併用して使用する
日本史選択者の最もメジャーな教科書、山川出版社の「詳説 日本史」に準拠して、時代順に問題が配列されています。
さらに前述の通り、初中級の難易度なので、通史受講中の、初めて総合演習を行う学生さんにピッタリです。
授業で習った用語をインプットした後に使用してみてください。
そうすることで、早くからアウトプットのやり方を覚え、複合的に問題を解けるようになります。
定期テスト対策になるだけでなく、今後の日本史勉強がスムーズになるような土台を作ってくれます。
しかし時代ごとの出題とはいえ、たまに時代を跨ぐ設問があります。
そのため、捨て問なく徹底的に解きたいという人は、2、3単元ごとに取り組むようにすると良いですよ。
【日本史標準問題集】②問題から派生して単語や流れを覚えていく
多くの問題を解いていく受験勉強の中では、一つ一つの問題を完全に自分のものにしていくことが重要です。
例えば選択問題では、全ての選択肢を理解できているようにしてください。
なぜなら、消去法で選ぶ時に正解の選択肢以外の知識も持っている必要があるからです。
また、教科書を抜粋したような長文問題では、復習する機会と捉え、意識的に全文を読んでいくようにしましょう。
意外と自分の知らない情報が書いてあることが多いですよ。
そのような時は、用語集や資料集で調べて、新しい知識として覚えましょう。
【日本史標準問題集】③少なくとも4周は行う
この標準問題集を、短期間で何度もやり込むことはあまりおすすめしません。
なぜなら解答を覚えてしまい、考えずに解けてしまう恐れがあるからです。
そこで、私が受験期にやっていたおすすめの使い方を紹介します。
まず、1周目は学校の授業で習った後に行います。これは授業で習ったことを覚えているか確認するためです。
次に、定期テスト前の総復習として2周目を行います。ここで解く問題は1周目に間違ってしまった問題だけで構いません。
3周目は通史を終えた後に行います。難易度の高い問題集を解く前の下準備として行うと効果的です。
最後に4週目は、高3の秋ごろ、応用の定着後に行なってください。基礎の中に盲点を見つけることができるはずです。
このように少なくとも4周することで、日本史標準問題集を有効活用することができます。
日本史に慣れてくると、つい一問一答式の問題集に時間を使ってしまいがちです。
しかし、基礎の項目を飛ばして見落としがちになっていたり、用語を丸暗記していることに気がつけなかったりします。
日本史標準問題集を定期的に解き、内容理解と知識の定着を心がけていきましょう。