はじめに
早稲田大学文学部・文化構想学部を志望している皆さん、英語の入試問題に苦戦していませんか?
英語は配点が高いので、しっかり得点できるようになりたいですよね。
そのためには単に速読できるだけではなく、それぞれの大問の特徴を捉えて戦略的に解くことが大切です。
この記事では、それぞれの大問ごとの解き方・勉強法を紹介します。
記事の最後には、筆者が入試本番にも実践した大問を解く順とそれぞれの時間配分も紹介するのでぜひ参考にしてみてください!
目次
【大問1:空欄補充問題】問題の概要と対策方法
大問1の特徴:単語の難易度が高い
大問1は4つの選択肢の中から長文中の空欄に合うものを選ぶ問題です。
選択肢として与えられる単語はどれも高難易度で、受験勉強用の英単語帳には登場しないものばかりです。
選択肢の中から正しいものを選ぶという意識で答えにたどり着くのは難しいので、明らかに違う選択肢を絞っていって、残ったものを解答にする、というようなスタンスでいきましょう。
大問1は知っている単語が出るか、という点では運ゲー色が強いですが、接頭語を暗記することである程度の対策は可能です。
筆者は、インターネットで調べた接頭語一覧を直前期に頭に入れていました。
単語推測力がつき、難しい単語を暗記しなくても接頭語をもとにして答えを決定することができるからです。
大問1に労力はかけず、50%~60%くらいの正答率を目指すと良いでしょう。
【大問2:短文×2、中文×1の読解問題】
大問2の特徴:ひねりの少ない読解問題
大問2では、やや短めの文章で、オーソドックスな読解問題が出題されます。
テクニックを身に付けるよりも、読解問題に解き慣れることが重要です。
文章の段落ごとに、1題づつ問題が設定されている場合が多いので、問題を先に把握して、答えを探しながら文章を読み進めるのがおすすめです。
よって、大問2は与えられた文章の内容をしっかり理解できていれば解答できる問題が多いので、赤本一冊を解き終わるころにはそこまで難しい大問ではなくなっているでしょう。
選択肢も紛らわしいものがあまりないので、85%~100%くらいの正答率を目指しましょう!
【大問3:文章挿入問題】
大問3の特徴:一見難しいが得点源
大問3は単語ではなく文章を挿入するタイプの空欄補充問題です。
他の大学ではあまり見かけない問題形式なので解きなれないと難しく感じるかもしれませんが、実は一番の得点ポイントで、満点が狙える問題でもあるんです!
満点を狙うためのコツは、選択肢に注目することです。
文章を読むよりも前にまず選択肢を熟読し、それぞれが長文中のどのようなところに当てはまるか、以下の2つの方法を通じて大体の見当をつけます。
まず、選択肢に代名詞がある場合は、その選択肢が文章中のどこに入るか、その範囲を限定できます。
the や he, she, itといった代名詞があるということは、選択肢を挿入する場所より以前にその代名詞が指し示す固有名詞が存在していなくてはいけませんよね。
また、選択肢の文章がまとめや言い換えになっているのか、具体例なのかを把握しましょう。
例えば、選択肢の内容が抽象的なものは、それ以前の内容をまとめたものであることが多いです。
他にも、具体的なエピソードが選択肢に含まれることが多いですが、これは難しい内容を解説している箇所に続く例であることが多いです。
このように、その選択肢が文章中のどのような点にあてはめられるか、あらかじめ見当をつけてから本文を読み始めることで迷いなく解答できます。
大問3で安定して得点できるようにするためには、徹底的に過去問で演習して、論理的に問題を解くことに慣れるのが一番です。
慣れれば大問3は全問正解が狙えます! 1ミス程度におさえられるといいでしょう。
【大問4:会話文の空欄補充問題】
大問4の特徴:知識と論理的思考力の両方が問われる
大問4は会話文の空欄補充問題です。
受験英語を勉強しているだけでは対応できないスラングのような選択肢や、使わない選択肢が多いのが特徴ですが、文法的に考えて解くことで高得点が狙えます。
会話文ということもあり、文意中心に解いてしまいがちですが、最終的な回答の決め手の多くは文法的知識です。
特に多く問われている印象なのが、意外にも、三単現のs、単数・複数形などの基本的な事項です。
大問4では選択肢を見る前に、先に文章を読むのがおすすめです。
先に選択肢に目を通してしまうと、読みながら無意識に空欄に当てはめてしまい、こうした文法的観点からの検討がしづらくなるからです。
文章を読むときには、空欄に注目し、そこに入るべき品詞やその形を見極めましょう。
例えば、この空欄の前にはbe動詞があるので、空欄には過去分詞形が入って全体として受動態を作るはずだ、といった具合です。
そのあとに、選択肢から見極めた条件にあうものだけを見て吟味しましょう。
ここで注意したいのは、例でいう過去分詞のような、同じ特徴をもった選択肢が複数存在し、入るべき単語の条件がかぶる空欄も複数あるということです。
文章を読みながら空欄を当てはめていくと、そのあとに使うはずだった選択肢を先に使ってしまう可能性があるため、文章を読んだ後に吟味することで、よりその空欄に適切だと思われる選択肢が選びやすくなります。
大問4は全体で70%~80%くらいの正答率だと安心です。
【大問5:中文要約問題】
大問5の特徴:文章も読みやすい得点源
大問5は中文要約問題です。
文章の内容自体そこまで難しくなく、あらかじめ指定された文章に続けて要約する形式なので、そこまで高度な力は求められていないと言えます。
大問5を解く際には、まず指定された要約の始めの部分を読み、文章のおおまかな内容を把握すると同時に、何が要約の中心となっているのかを確認します。
そして実際に文章を読むときには、要約に使えそうな本文中の部分に線を引くなどして目星をつけましょう。
適切な箇所に注目できていればスムーズに要約できます。
大問5の対策としては、解答が1つに定まらない問題なので、できるだけ先生などに添削してもらい、文法的に正しい文章になっているか、着眼点は合っているかなどを確認しましょう。
【早稲田大学文学部・文化構想学部の英語】おすすめの解く順
ここからは筆者が入試本番でも実践した解く順番と時間配分を共有します。
人によって癖などがあるとは思いますので、1つの参考にしてみてください!
①【大問5:長文要約】
個人的には大問5の文章が一番易しく、短い体感だったので、英語脳に切り替えるために最初に取り組んでいました。
あまり時間はかけずウォーミングアップのつもりで15分くらいで解くといいでしょう。
②【大問1:空欄補充問題】
先ほどと同様にウォーミングアップ感覚で解いていました。
それぞれの文章に10分ずつ、全体では20分くらいでささっと片付けましょう。
③【大問2:短文×2、中文×1の読解問題】
頭がだいぶ英語モードに切り替わってきたところで大問2に取り掛かっていました。
難易度はそこまで高くないものの、読む分量が多いので、3つも文章を読む体力があるこのタイミングがベストでした。
最初の2つの文章で10分~12分くらい、残りの1つに12分くらい使って、大問全体では25分くらいで終わらせると時間的余裕が出てくるでしょう。
⑤【大問3:文章挿入問題】
大問3は、一番英語力よりも論理的思考力が必要だと思っていたので、かなり脳が動いてきたこのタイミングで取り組み、同時に英語脳も休ませていました。
文章もやや長く、全問正解を狙うにはじっくりと考える必要があるので気持ち長めに25分くらいを見積もるといいでしょう。
④【大問4:会話文の空欄補充問題】
会話文で読むのが楽なので、疲れていても解けるかなと思って最後に回していました。
10分でとりあえず切って、余った時間を大問2や大問3などの頑張れば全問正解できる大問の見直しに回していました。
おわりに
いかがでしたか?
早稲田大学文学部・文化構想学部の英語の入試問題を解く際のポイントがお分かりいただけたかと思います。
冒頭でも少し触れたように、個人的には、両学部の英語は攻略ポイントに気づければ、あとはそこを意識するだけでかなり得点アップが狙える問題だと思います。
皆さんの解き方、勉強法に合わせて参考にしてみてください。
この記事が皆さんの得点アップに繋がれば幸いです!