はじめに
どうしても部活や復習などよりも優先順位が低くなってしまう「予習」。しかし、予習は本当に大事なのでしょうか?
また、予習といっても何をすればいいのでしょうか?
今回は皆さんのそんな疑問にお答えすべく、「予習」について特集しました!
目次
予習って何のためにするの?
それは、「授業時間の効率化」のためです!
予習の段階で授業の内容をある程度理解しておけば、授業時間が復習となり、授業内容の頭への定着率が一気に上昇します。
また予習の時点で、疑問点や分からない部分が判明します。
それにより「この部分を授業で確認しよう」という目的意識が生じて集中力も上がり、効率的に勉強することが出来ます!
先生の話に付いていけずに眠くなる……。そんなことは一切無くなりますよ!
では実際に、どうやって予習すればいいのでしょうか。それは、科目ごとに違ってきます。
以下では科目ごとに詳しく予習の戦略をご紹介いたします。
予習の効果的なやり方「英語」
①授業で使う教材をノートに貼れ!
予習の目的は「授業時間の効率化」。
たとえば先生が「この一文は○○法が使われているので非常に重要で……」などと話したとします。
その時、ノートにその文を書き写すのは時間の無駄。
かといって、教科書やプリントに直接書くと復習やテスト前の勉強の際に分かりにくい……。
これらの手法は非常に非効率です。
そこで、授業で使う教材をノートに貼りましょう!
教材をコピーしてあらかじめノートに貼っておけば、授業時間に時間の無駄がなくなりますね。
担当の先生から授業ノートの作り方について別に指定されている場合は、自習のノートとして作ってみてもいいかもしれません。
②音読しろ!
英語の学習において一番重要と言っても良い、音読。
音読は発音の練習になるのはもちろん、文構造や意味を瞬間的に理解することを促し、長文の速読力やリスニング力を向上させます。
予習の段階ですので、読み方が分からないものや不確かなものは逐一調べましょう。
1回目は単語の読み方に集中し、2回目は滑らかに読めるように意識し、3回目以降は意味の繋がりを意識しながら読みましょう。
③単語を調べろ!
②の中で発音、意味の分からなかった単語はマーカーを引き、別の場所にその読み方や意味を書き記しておきましょう。
調べたことを書いておかないと、授業中には忘れています。
授業中は、テキスト内の単語に関連した単語が紹介されたり、文の和訳を生徒にさせたりと先生は単語を既に調べているものとして授業をします。
そこで急いで辞書を取り出して調べて……などとするのは非効率ですし、先生にはあまりいい印象を持たれないでしょう。
+α 和訳しろ!
予習最後の仕上げに、「完全にテキストを理解」しましょう。
その際全文の和訳を書いてもいいのですが、特に音読の際にも見当もつかなかったような文を和訳してみましょう。
それでもわからなかった場合は、何か大きな勘違いをしているもしくは不可欠な知識が足りないと思われます。
そのような袋小路に陥った時は、先生に質問しましょう。それだけ悩み考えた後に得た知識はなかなか忘れないものです。
予習の効果的なやり方「数学」
①前回までの復習をしろ!
予習なのに復習?と思った方もいるかもしれません。しかし、数学の予習において前回の復習は欠かせません。
理由は、数学という教科の性質に関係しています。
英語や現代文と比べ、数学は「最近習ったことと関連した内容を発展・応用する」という授業が多いです。
たとえば、「昨日の授業では二次関数を勉強しましたが、今日の授業ではそれをxy座標で表す方法を勉強しましょう」という授業。それなのに「二次関数ってなんだっけ……?」という状態ではとてもついていけませんし頭に定着しません。
まずは前回までの復習・宿題を完璧にこなしましょう。
②授業範囲を一読しろ!
前回までの授業内容が理解できれば、あとは次の授業で何を習うかを軽く頭に入れておきましょう。
その際、どの段階まで理解できればいいのでしょうか。結論は、「教科書の言葉が理解できる程度」までで構いません。
なんだその程度でいいのか、と思うかもしれませんがこの確認作業は非常に大切です。
たとえば新しい定理の証明を授業で扱う場合、その証明の中で「相加相乗平均の定理」や「二項定理」などといった過去に習った定理が使われることが多いです。
そうした土台を授業の前に確固たるものにしておきましょう。
+α 自力で解いてみろ!
まだ習っていない知識を用いて解くべき問題を、現時点で自分の知識を最大限活用して解いてみるのです。
一つの問題に対しては一つのアプローチ法しか無い、ということは殆どありません。必ず別解があるものです。
一見難しそうに見える問題でもなんとかして解いてみようとする、この地道な努力を続け習慣づけてください。
そうすれば一つの問題を見たときに複数の解き方がアイディアとして浮かび、その中からその場で最適なものを選ぶ力が身に付きます。
この力は定期試験以上に、模試や大学受験の際にも役に立つ力となります。
予習の効果的なやり方「現代文」
①本文をノートに貼れ!
英語と同じく、授業は題材とする文章を中心に進みます。
この際「この文の意味は……」などと授業が展開されます。
しかしその文を教科書から引っ張ってきてノートに書き写している内に先生が大事な事を言っていて聞き逃す、ということは避けたいですよね。
ノートに本文を貼っていれば簡単に引用できますし、復習の際にもいちいち教科書を参照する手間も無くなり、非常に効率的です。
この方法以外で先生から何か指示がある場合はそちらに従ってくださいね。
②疑問点を見つけ出せ!
本文には必ず一読したときに「よくわからないな」と思う点がいくつかあるはず。少し考えてみて分かるものは良いのですが、いくら考えてもまだもやもやとしているものは「良質の疑問点」です。
そういった点はテストでは傍線を引かれ、「傍線部とあるが、どういうことか」という問題になります。よってまずそういう点を感じ取るセンスを磨くこと。
「わからない」ことは恥ずかしいことではないのです。「出題者の視線で本文の大事な部分を見つけられている」ということなのです。
授業ではそのような点を中心に授業が展開されますが、予習を既に終えた人なら「あ、確かにここ分からなかったんだ。どういうことなんだろう」と先生の解説がすんなり頭に入ってくるはず。
+α 自分で問題を作り、答えを作ろう!
②の発展番です。疑問点を疑問点で終わらせず、「傍線部とあるが、どういうことか?」という設問の状態まで落とし込み、自分なりに考えて答えを作ってみましょう。
この作業は「ノートに本文を貼る」「分からない部分をチェックする」などといった単純作業とは違い、高度な思考を要するため大変です。
しかしこの作業をどれだけ丁寧に行うかに「現代文力」が身に付くかがかかっており、非常に重要です。
授業時間でより多くのものを得るために、事前に綿密な準備をしておきましょう。
おわりに
いかがだったでしょうか。
予習をすることで周りの高校生との差を広げましょう!