はじめに
いよいよ夏が近づいてきました!
受験における夏休みは、他の人に追いつき、追い越し、差をつける最大のチャンスです!
でも、もちろんそのチャンスはみんな平等に与えられるもの。
だからこそ、このチャンスを活かすためには、綿密な計画とその実践が重要なのです。
今回は、夏休みを徹底的に活かすための攻略法を、計画から実践まで紹介していきます!
ぜひ夏休みに入る前に参考にしてみてくださいね。
目次
【受験 夏休み】悔いのないように学習計画を立てる方法
まずは何事も計画を立てないことには始まりません。
夏休みに無計画で突入してしまったばかりに、夏休み明けに後悔することのないようにしましょう!
夏休みに立てるべき計画の種類
夏休みにはいろいろなイベントがあり、勉強だけではいつかパンクしてしまいますよね。
実は、夏休みにおいては勉強の計画だけではなく、そのほかにも計画するべきことがあります。
ここでは、それらをご紹介します。
1.勉強の計画
学生、それも高校生が夏休みにすることと言ったら、何といっても勉強です。
人生でこれ以上することはないだろうと思えるほど勉強をすることになると思います。
しかし、計画を立てずに、ただがむしゃらに勉強をしても、学力は十分に身に付きません。
効率の良い勉強をするためには、まず勉強の計画を立てることが第一です。
そして以下では、この勉強の計画の立て方について詳しく見ていくことになります。
2.夏休みが終わったあとの計画
夏休みは約40日もあり、かなりの長丁場です。
夏休みの最初の頃はやる気に満ち溢れていたけれど、夏休みの終盤はだらけてしまってあまり勉強しなかったという先例は数えられないほどです。
夏休みの最初から最後までやる気を維持しておくのは想像以上に難しいことです。
ですので、「この夏休みが終わったら、どんな勉強をしていくことになるのだろう」という計画を大雑把でもいいので立てておきましょう。
そうすることで、今すべきことがきっと見えてくるはずです。
3.息抜きの計画
勉強をすることも非常に大事ですが、勉強ばかりの夏休みでは味気ないですよね。
高校3年生の夏休みといえども、息抜きは確実に必要です。
夏休みには花火大会やバーベキューなど楽しいイベントが盛り沢山です!
もちろん、遊びほうけてばかりいて勉強がおろそかになってはいけません。
とはいえ息抜きの計画を立てることで、イベント自体を楽しむことが出来るだけではなく、リフレッシュすることで勉強に対するモチベーションも高まっていくに違いありません。
夏休みに計画するときのポイント
まずは、夏にこれだけはやっておきたいという6つのポイントを紹介します。
この2つのポイントをまずは頭に叩き込んで、夏休みの計画を立てていきましょう!
その1:受験までの方針を考える
なぜ方針を立てるのでしょうか?
それは受験を無計画ではのりきれないからです。
当たり前のことですが、この一言につきますし、実際皆さんも無意識のうちに行っていることでしょう。
ここでおすすめしたいのは、その方針立てを夏休みの内に一度、紙に書き出すなどしてより具体的なものにして欲しいのです。
理由は受験生は特に夏休みからセンター試験まで半年しか残されていないからです。
手帳にテストの予定など書き込んでいけば、いかに自分に残された時間が少なく、かつやる事が多いか気づくかと思います。
夏休みに差しかかろうとしている今、そろそろ行き当たりばったりの勉強は危険な時期に来ているのです。
加えて方針を立てれば、具体的に自分がすべきことが見えてきて、勉強に落ち着いて取り組むことができ、モチベーションアップにも繋がることでしょう。
では実際、方針を立てる上で大切なことはなんなのでしょうか?
それは自分の立ち位置、つまりどの科目が得意でどこがウィークポイントなのかと目標の位置、言い換えれば志望大学が求める合格ラインまでの距離を測る事です。
難しく書きましたが、要は志望大学の問題傾向を知り、自分が出来ること出来ないことの把握をしっかりするということです。
志望大学が決まっていない人は、とりあえずセンター試験をターゲットに据えるということで構わないと思います。
その2:基礎固め
「夏休みは最後の基礎固めのチャンス」
と先生にいわれたことはないでしょうか?
まさしくこれは本当で、学校が始まってしまえば課題や定期試験に加え数多くの校外模試などに追われて基礎を集中して勉強する時間は0と言っても過言ではありません。
より正確に言えば、しっかりと固める時間が取れないのです。
ですから、夏休みの内に出来なかった基礎固めはもう抑えることができない!くらいの気概でいることがベストだと思います。
この基礎固めを成功させるためには、夏休み中に決着をつけなければいけないという意味で短期的方針を立てることが必要となってきます。
そのためには夏休みの終わりに自分がどの位置に立っていたいかをしっかり定める必要があるのです。
1ヶ月という短い期間なので、この問題集はやりきるとか、苦手分野の問題を重点的に解くなど実行力のある目標を立てることが効果的でしょう。
もし夏休みの始めにたてた目標を一ヶ月の間に完遂することができたなら、秋からのテストラッシュを戦う土台とそれを支える自信があなたに身に付いていることは言うまでもありません。
その3:既習分野の復習
時間のある夏休みにすべきことはまず、既習分野の復習。
今まで習った知識をサッと見返して確認してみましょう。
復習する目的は主に2つあります。
1つは、自分が良く理解できていない分野を発見するため。
例題を解く、教科書を斜め読みするなどスピード感を大切に復習しましょう。
もう1つの目的は、以前習った内容をもう一度思い出すため。
一度理解したものでも、思い出せなかったら理解していないのも同然。秋以降取り組むことになる演習問題に対応するため、様々な知識を思い出しておきましょう。
その4:不得意の克服
私たちは不得意科目は勉強に時間がかかるから忙しいときには勉強しないと後回しにし、結局勉強しないからさらに不得意になるという不得意科目の負のスパイラルに陥ってしまいがちです。
だから、勉強に多くの時間を割くことができる夏休みは、不得意な科目や分野の克服にうってつけなのです!
秋に入ると実戦形式の勉強が中心になることと思います。
自分が自由に勉強できる時間がますます削られていくなかで、焦って苦手克服をしようとしても十分な時間は取りにくいはず。
既習分野の復習と平行しながら少しでもひっかかる分野をみつけたら、夏休みの間に苦手意識を払拭しましょう!
その5:過去問にチャレンジする
基礎固めの夏と対立しますが、夏休みの間に志望大学の過去問に触れておくことをおすすめします。
なぜかというと、これは受験までの長期的方針を立てるためにとても重要だからです。
敵を知らなければ合格という目標の位置を見定めることはできないのです。
おそらく志望大学の問題に手をつけても、満足のいく手応えは得られないでしょうが、過去問をある程度解いていく中できっとあなたは、各大学の問題に出題傾向があることに気づくと思います。
それに気づくことができたら、たとえ問題が解けなくてもこっちのもんです。
広すぎる受験範囲の中で、この分野を重点的に勉強すればいいという一つの指針が得られたこと、そしてあなたの現在の立ち位置と合格という目標までの距離の把握ができたことは大きな収穫であることは間違いないのですから。
あとはこれから先問題を解いていくなかで、
「この問題、志望大学の問題に似ているなぁ、少し力を入れて解いてみよう」
といったちょっとした意識が持てるようになれば、夏休みに過去問に触れておくことの意義は十分に果たされたと言えるでしょう。
その6:計画は修正する
ここまで読まれて「そんな上手く方針を立てて実行できたら苦労しないよ」と思われた方も多いでしょう。
そうです、どうしても色々な教材に手をつけなければならない受験勉強にとって計画通りに上手く行かないことは多々あることでしょう。
というよりもむしろその方が普通です。
その際、はじめに立てた方針を修正せざるを得ない場合が出てくることでしょう。
ここで大事になってくるのが、自分の状況を把握し、目標を見失わず、計画を修正して行くことです。
ここでの目標とは出来れば合格という最終目標を視野に入れた長期的な方針であることに越したことはないですが、それが難しい場合、週末までにこれは仕上げるといった短期的な方針で構いません。
一番危険なのは目標を定めずなんとなしに勉強してしまうことなのです。
実はこれは中々難しいことですが、頭の片隅に少しでも残しておいてもらえたなら、受験だけでなく将来様々なことに役に立つことでしょう。
実際の夏休みの計画の立て方
では取り組むことを確認したら、実際に計画を立ててみましょう。
その時のチェック項目をこれから紹介していきます。
しっかりと有意義な計画になっているかどうか確認しておきましょう!
チェック項目1:『長期的・中期的な目標設定』
- 志望校決め
- 秋の模試
全ての勉強は志望校に合格するための過程。
夏休みに入る前に、仮でもいいので志望校を決めておくと勉強の指針が見えてきます。
自分自身の可能性を最大限引き出すために、今の実力よりもレベルの高い大学を志望校に設定しておくのがポイント!
夏の成果を発揮する1つのポイントは秋の模試。
科目ごとの点数や、判定などについて、具体的な数値目標を設定すると夏休みにやるべきことが見えてくるはず。
「いい成績をとる」というような曖昧な目標はダメ!
「秋の模試で○○点とる!」など数値目標を掲げることで、目標を達成するためにどれだけ努力しなければいけないのかが見えてきます。
恥ずかしいかもしれませんが、目標を持った時の情熱を忘れないので頑張ることができます。
また、目標を公言することで、自分を奮い立たせる意味もありますよ。
チェック項目2:『やるべきことのリストアップ』
目標が設定できたら、次はその目標に向けて、やるべきことのリストアップをしましょう。
リストアップに内容としては以下の3つが挙げられるでしょう。
- 学校の宿題、塾の課題など最低限こなさなければいけないこと
- 苦手科目を克服するための対策
- 既習分野の復習のためにすべきこと
一気にリストアップすると、どうしても不足がでてしまいがちです。
焦らず、何か課題を思い出したらその都度、書き加えるようにしましょう。
ルーズリーフやノートでは課題の挙げ方に限界があることがしばしばです。
付箋や切り取り式メモを利用すると、同じ種類の課題を近くにしたり優先順位によって重ね方を変えたりと、より自分のやるべきことを整理することが可能になります。
チェック項目3:『計画作成』
最後は、書き出した課題に対して期限を設定してスケジュール化しましょう。
ここで、注意して欲しいのは、「遊び」を持たせた計画を立てること。
夏休みは長いようで、短いもの。できることは限られているのだという意識を持って、無理のない計画を立てましょう。
余裕を持たせた分、立てた計画は絶対にクリアすること!
朝の涼しい時間帯には、苦手科目に取り組むのがおすすめ。暑い昼より集中しやすいですよ。
また、夜は理科や社会などの暗記科目がおすすめ。寝ている間に覚えたことが整理されるためです。
このように、各時間帯にふさわしい課題を選んで計画を立てみるのも面白いかもしれません。
【受験 夏休み】計画したことを確実に実行する方法
せっかく計画を立てたのに、なかなかその通りに上手く行かないというのはよくあること。
ここからは、計画をきちんと実践するためのコツを紹介します!
【受験 夏休み】その計画と実践を現役大学生に聞いてみた!
まずは、大学生が実践していた夏休みのスケジュールを紹介しましょう。
彼らがどのようなスケジュールの下で、勉強計画を実践していたのが要チェック!
東京大学文科2類合格 S.Mさんの場合
得意科目:世界史
苦手科目:数学、英語
夏休みは苦手科目の克服に重点を置きながら、得意の世界史の実力アップのための勉強も欠かさないように計画しました。
夏休みは基礎を固める最後のチャンス。
だから、英単語や世界史用語は確実にマスターできるよう毎日取り組みました。部屋にこもりきりで勉強するのは、集中力が持ちません。勉強場所を適度に変えることで気分転換になります。
昼には、涼しい図書館を利用して勉強していましたね。
大阪大学工学部合格 Y.Tさんの場合
得意科目:物理
苦手科目:英語
「明日も、明後日も休みだ!」と考えると、夜更かしをしてしまい生活リズムが崩れてしまいます。
夏休みですが、起床時刻と就寝時刻はいつもと同じ時間に合わせるよう心がけました。とはいっても、勉強ばかりの夏休みなんて気が滅入ってしまいます。
勉強の合間には、部活の友人と何度もプールに遊びにいってリフレッシュしました!塾を利用していたので、講習後には塾の自習スペースを活用して勉強しました。
【受験 夏休み】よくある質問とその答え
どんなに理想的な計画だって、しっかり実践しなくては意味がない!
ここからは、夏休みによくある失敗や悩みにお答えする形で、勉強計画を実践するコツをご紹介します。
質問No.1
質問No.1への回答
1日や2日くらいの遅れはすぐに取り戻せるもの。昨日できなかったノルマは翌日のうちに済ませるようにしよう。
もしそこで簡単にスケジュールを変えてしまうと、以降もついつい自分に甘えてしまう。
多少の無理は、目的達成のために必要だ。頑張ろう!
質問No.2
質問No.2への回答
何日も、ノルマを達成出来ない日々が続くという場合は、計画に大きな欠陥がある可能性が高い。
計画が適切かどうかは、実行してこそわかるもの。計画をもう一度組み直そう。
限りある夏休みを有効に活用するためにも、修正は早めに決断するべし。
質問No.3
質問No.3への回答
せっかくの夏休み。友達からの急な遊びの誘いも多いだろう。
そんなときは、計画の優先順位を確認し直そう。
誘われたときに、残っている課題の重要度はどれくらい高いのかを見れば、冷静に判断できるはず。
また、自分の勉強計画を親や友達にあらかじめ伝えておくとよいだろう。
そうすれば、他の人に見られていることを意識するので、自分に厳しくできる。
質問No.4
質問No.4への回答
夏の蒸し暑い気候は容赦なく勉強意欲を削いでくる。
その上、部活動をやっていれば勉強に回す余力も時間も少なくなる。
そういうときは、思い切って寝ることだ。
寝るときは机に伏せて寝ること。15分ほどの睡眠が仮眠にちょうどよい。また、リフレッシュするために勉強場所を変更するのも有効だ。図書館の自習スペースは涼しくて集中しやすいぞ。
また、他の大学生はこんなアドバイスもしていたぞ!
質問No.5
質問No.5への回答
夏休みは長距離走と同じ。頑張りすぎては、最後まで体力が持たない。
勉強に飽きてしまった場合は、勉強から距離をおく「休日」を設けよう。
志望校のキャンパスを見学するのもよいだろう。そうすれば、目標に立ち返ることができるのでオススメだ。
注意してほしいのは、休日は必ず1日限定にすること。それさえ守れば、ON/OFFのメリハリが付く。
では最後に他の大学生の回答をご覧いただこう。
最後に
いかがでしたか?
なんども言いますが、夏休みは成長するための最大のチャンス!
暑い日が続く夏休みを乗り切るために、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。
この夏がみなさんにとって、今までで一番充実していて有意義な夏休みとなるよう応援しています!
頑張ってください!!