はじめに
今回は受験世界史において年号を覚えることの重要性と、オススメの語呂本3冊それぞれの特徴について書いてみました。
目次
世界史の年号は覚えた方が良いの?
まず、難関私大(早慶上智)の受験を考えている方は必ず覚えましょう。
難関私大の世界史では年号を知らないことには歯が立たないものも出題されます。
例えば以下の問題は慶應義塾大学経済学部で2014年度に実際に出題された問題です。
画像引用:toshin-kakomon.com
ご覧の通り、一見とても難しく見える問題ですが、年号を知っていれば難なく解答できる問題です。
年号を知らないと歯が立たない問題の典型例ですね。
またこのような問題以外でも、出来事の時代順に並び替える問題が出題される点、選択問題では年号を知っているだけで切れる選択肢が沢山あるという点からしても、難関私大受験者は年号を必ず覚えるべきなのです。
次に、世界史をストーリーとして覚えるのがあまり得意でないという方も年号を覚えた方が良いでしょう。
私自身、世界史の流れがなかなかつかめずとても苦労しました。
そこで年号を覚えるようにしてたところ、年号をもとに出来事の順序を把握してそこからストーリーを思い出す、ということができるようになり、世界史の流れを掴むのがぐっと楽になりました。
以上の事柄に該当しない受験生の方も時間に余裕があるのなら、年号を覚えて解答速度、正答率を一気にアップさせて世界史を武器になる科目にしてしまいましょう。
世界史の年号はどこまで覚えれば良いの?
当然のことながら、限られた時間の中で、世界史の膨大な年号をすべて覚えるわけにはいきません。
では何を基準にどこまで覚えれば良いのでしょうか。
学校や塾の先生からの指示が出ていればともかく、年号については特に触れられないことが多いですよね。
そんな時こそ参考書(語呂合わせ本)に頼りましょう。
受験対策用のものであれば出ているもの全てを覚えてしまえば良いわけです。
ただし、一概に語呂本と言っても世の中には沢山の語呂合わせ本が出回っています。
そこでオススメの語呂合わせ本3冊をそれぞれの特徴とともにまとめてみました。
【年号語呂合わせ本】①マンガとゴロで100%丸暗記高校世界史年代
今回紹介する語呂本の中で最もオーソドックスな1冊。
この一冊を完璧に仕上げればMARCHやセンター試験の世界史に十分対応できるでしょう。
優れている点
年代・地域ごとに色分けされまとめられているので頭の中を整理しやすいです。
そして、とにかく絵が可愛い。
それぞれの語呂に合わせた挿絵が入っているので絵で記憶に残ることもあるでしょう。
クスッと笑える語呂もしばしば見受けられます。
また、この本には年号以外の語呂も出ており、お得感もあります。
物足りない点
ページ数の関係なのか近現代の年号が手薄になってしまっています。
近現代史があまり出題されない、あるいは浅い知識しか問わない大学・学部を志望している方にはこの一冊で充分なのですが、近現代史を重点的に出題してくる大学・学部を志望している方にはあまりオススメできません。
似ている語呂が幾つかあるため混ざってしまいやすいのも難点。
【年号語呂合わせ本】②世界史年代ワンフレーズ
収録数ダントツのナンバー1。
難関私立大学(早慶上智)の問題にも完全対応。
難関私立大学を受験しない方にはオーバーワークになってしまいます。
優れている点
上に述べた通り収録数が多く、近現代の年号もしっかりカバーしています。
参考書名通り語呂が全てワンフレーズで短いため、覚えやすいです。
そして荷物の重い受験生にとって、薄くて小さい点もこの本の魅力です。
物足りない点
ワンフレーズの難点としては意味不明の語呂がちらほら見られることでしょう。
例)ロシアの農奴解放令(1861年)→”農奴解放、奴春奴”
その他、本自体が実にシンプルなデザインで小さいため、存在感が薄い。
【年号語呂合わせ本】③風呂で覚える世界史
昭和の参考書のようなこの本は長風呂の方にオススメ。
収録数が少ないため世界史の勉強を始めたばかりという方向け。
優れている点
防水加工がなされているため、湯船で使うことができます。
長く湯船に浸かる方に最適です。
他の語呂本に比べ覚えやすい語呂が多いのもポイント。
物足りない点
この本は使用後によく乾かさないと翌日紙同士がくっついて使いにくくなってしまいます。
そのため、使用後によく乾かすという手間がかかります。
この手間が億劫かもしれません。
おわりに
世界史年号の語呂はインターネットで検索すると結構出てきますが、受験に必要なものがすべてまとめられてかっちり抜け目なく年号を覚えたい方には自分に合う語呂本を一冊買った方が良いでしょう。
そしてインターネットは本に出ている語呂が覚えにくかった時に積極的に利用しましょう。
ただし、年号はあくまで世界史勉強の一助に過ぎないということに注意してください。
年号の勉強ばかりするのは英語の勉強において英単語ばかりをやってしまうのと同じです。
英単語は重要ですが英単語ばかりやっていても長文は読めるようにはなりませんよね?
世界史もバランスを意識して勉強してくださいね!