【日本史解説】戦時体制と国民生活

どうも、さとぅです。

今回は日本史です。戦時体制と国民生活について、用語を確認していきましょう!

1ページ目は用語チェック、2ページ目は解説・試験で大切なポイントを紹介していきます!

国家による資源統制①

日中戦争が始まると巨額の軍事予算が組まれ、経済統制が進みました。

第一次近衛文麿内閣は軍需産業優先に融資するという臨時資金調整法や、貿易に関する物資を統制する輸出入品臨時措置法などを制定しました。

1938年には電力国家管理法が出され、民間の電力会社を統合しました。

また、1938年度からは企画院によって物資総動員計画が作成されました。

国家による資源統制②

第一次近衛内閣の1938年、国家総動員法が制定されました。
政府は議会の承認なしに、勅令で戦争に必要な物資や労働力を動員する権限が与えられました。

国家総動員法による勅令として、国民を強制的に軍需産業に動員する国民徴用令や、公定価格制を導入する価格等統制令などが出されました。

国家による資源統制③

国民には「ぜいたくは敵だ」などのスローガンを出しました。

1940年にはぜいたく品の製造・販売を禁止する七・七禁令、砂糖、マッチの消費を制限する切符制が敷かれます。

また、米の集荷を一元化して政府の統制下に置くため、米を政府が買い上げる供出制、さらにその翌年には米は配給制となりました。

以上の制度が原因で食料は欠乏し、正式ルートを経ずに品物を売買する闇市が行われた。

戦時体制下の社会運動

政府は国民精神総動員運動を展開して国民の戦争協力を促し、職場ごとに産業報国会が結成され、労使一体で国策に協力させました。

思想や学問への弾圧も強化されます。

政府の植民地政策を批判した矢内原忠雄、『ファシズム批判』の河合栄次郎、『神代史の研究』の津田左右吉などの著書が発禁処分になります。

反ファッショを唱えた鈴木茂三郎大内兵衛らが検挙される人民戦線事件も起こりました。

戦争文学

戦時下には、プロレタリア文学は衰退し、中野重治の『村の家』などは転向文学と言われました。

また、『麦と兵隊』の火野葦平、『生きてゐる兵隊』の石川達三などの戦争文学が人気を博しました。

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