こんにちは、ライターのありさです。
文法チェック&演習シリーズ、今回は格助詞「して・より・から」を取り上げます。
格助詞とは上の語に資格を与え、下の後へ関係付ける助詞のことです。
格助詞「して」
助詞 | 文法的意味 | 訳し方 | 接続 |
---|---|---|---|
して | 1.手段・方法 2.使役の対象 3.動作の共同者 |
〜を使って・〜で 〜を受かって・〜に 〜と一緒に |
体言・連体形などに |
1.手段・方法
そこなりける岩に指の血して書きつけける。(伊勢物語・二四)
(そこにある岩に指の血を使って書きつけた。)
2.使役の対象
御使ひして申させ給ふ。(源氏物語・明石)
(御使いの者を使って申させなさる。)
3.動作の共同者
もとより友とする人ひとりふたりして行きけり。(伊勢物語・九)
(以前から友人として親しくする人、ひとりふたりと一緒に行った。)
「して」の3用法の訳し分け
次の基準で訳し分けます。
1.〔物〕して=〔物〕を使って
2.〔人〕して=〔人〕を使って
3.〔複数・団体〕して=〔みな〕一緒に
次の基準で訳し分けます。
1.〔物〕して=〔物〕を使って
2.〔人〕して=〔人〕を使って
3.〔複数・団体〕して=〔みな〕一緒に