目次
化学の新演習の特長
【化学の新演習】①難易度高めの問題が勢揃い
まず、本書の問題の難易度はかなり高めです。
難関大学の過去問の抜粋・改題がほとんどで、計算量も多く本格的な化学の入試問題を体験できます。
筆者は高2の夏から使い始めましたが、高2の段階では、化学に自信がある人でもやりごたえを感じる内容になっています。
「化学の基礎は一通りできた」「今の問題集では物足りない」「入試を見据えた難しい問題にチャレンジしたい」という人におすすめです。難関大入試へ向け、背伸びして難しい問題に取り組むことができます。
難易度を高めに設定した問題を解き慣れておくことで、模試やセンター形式の問題でも安定して化学を得点源にすることができるでしょう。
【化学の新演習】②充実の問題ラインナップ
本書に収録されている問題は理論・無機・有機合わせて全331題。かなりボリュームのある問題集です。
上質な問題で高校化学の全範囲をカバーしているので、これ一冊で志望校の過去問を解き始めるまでの演習は完璧にできます。
また、解説が非常にしっかりしていて、他の単元とも絡めながら深く問題を理解できる仕様になっています。
最後までやり切った時には化学の実力がぐっと上がったことを実感でき、自信を持って過去問に挑めるでしょう。
【化学の新演習】③重要問題を凝縮
②でボリュームたっぷり331題!と紹介しましたが、実は本書は演習型ではなく要点凝縮型と言えます。
各単元でポイントとなる問題が、一題一題テーマごとにピックアップされています。国内トップクラスの難関大入試で必要な化学の要点を凝縮した331題なんです。
この収録問題の上質さが、本書の一番の特長と言えるでしょう。
ボリューム満点でありながら同じような問題が続く単調さがなく、どの問題からも化学の重要なポイントが吸収できます。
入試化学に慣れてくると、それぞれの問題に著者が盛り込もうとしたテーマなども感じられて楽しいですよ。
化学の新演習のおすすめの勉強法・使い方
【化学の新演習】①難しくてもくじけずに!1日1問から始めよう
本書はじっくりと解き進めることがおすすめです。
前述の通り一つひとつの問題に重要なテーマが盛り込まれているので、飛ばすことなく全問解くことが成績アップにつながります。
そのため難しいと感じてもくじけずに、1日1問でも継続的に解き進めましょう。
問題よりも分厚く丁寧な解説が付いているので、それを読みながら一問一問をきちんと理解することが大切です。
問題が上質であるからこそ、十分に時間をかける価値があります。
【化学の新演習】②理論は2周目が肝心
理論は特に、1周目が終わったら必ず2周目に取りかかってください。
先に述べたように問題の難易度が全体として高めなので、1周全問を解いたら解けなかった問題が山積み!ということになるかもしれません。
しかしそこでやる気を失ったりせず、解けなかった問題を抽出しながら2周以上解くことで力が定着します。
筆者の場合、飽きずに勉強を続けるために2周目は解けなかった問題を全問リストアップした中からランダムに選んで解くと言う方法を取りました。
こうすることで、いつどのジャンルの問題が出題されるか分からないという緊張感を持って、新鮮な気持ちで腕試しのように2周目を解くことができました。
飽きっぽい人もやり方を工夫しながら2周以上解くようにしましょう!
【化学の新演習】③無機・有機は基礎を固めてから挑もう
化学の新演習には、無機・有機も非常に良い問題が揃っています。過去問演習を始める前はこれが解けるようになっていれば完璧です。
そのため、本書に取りかかる前に難易度が中級程度の問題集や要点集(リードα、照井式暗記カードなど)でしっかりと基礎を固めてから、本番前の最終チェックとして挑むことをおすすめします。
無機・有機は暗記が大前提なので、基礎が不完全な状態でいきなり難しい問題を解こうとしてもあまり意味がありません。
基礎事項をしっかり頭に入れた上で、本書を一問一問ていねいに解くことをおすすめします。
ある程度スムーズに問題が解ける状態であれば、1周解くだけでかなり高いレベルの実力を定着させることができるでしょう。