はじめに
こんにちは。一橋大学経済学部の1年生です。
この記事では地方の公立高校から塾や予備校なしで、一橋大学に現役合格した私の受験事情を紹介します。
「受験勉強を始めたてで一橋大学の受験には不安がある!」という人に、特に読んでもらえると嬉しいです。
目次
私が一橋大学を志望した理由
志望校として一橋大学を考えるようになったのは高2の夏です。オープンキャンパスに行って、兼松講堂という一橋大学のシンボルの建物と大学のある国立市の街並みに感動しました。
「大学生になったらこの街で勉強したい」と強く感じたことが一橋大学を目指し始めたきっかけです。
私が受験勉強を開始した時期と当時の学力
本格的に受験勉強を開始したのは高3の7月、文化祭の終わりからです。文化祭の実行委員長をしていたこともあって、3年生の前半は全く受験勉強をしていない状態でした。
当時はマーク模試で英語9割、国語6割、数学7割くらいの成績でした。
一橋大学入試突破のための私の戦略
センター試験と二次試験の目標点数
センター試験:840点(900点満点、93% 足切り後に210点に圧縮)
二次試験:400点(790点満点、50.6%)
例年550〜600点の間で合格最低点が推移していたので、590点くらいを本番で取ることを目標にしました。
また、早稲田大学のセンター試験利用入試に合格できればいいなぁと考えていたので、センター試験の目標得点は高くなっています(早稲田大学にセンター試験利用入試で合格するためには、センター試験で9割以上得点することが必要になります)。
センター試験の科目別目標点数(と実際の得点)
- 国語 180点(154点)
- 数学1A 95点(77点)
- 数学2B 95点(84点)
- 英語 190点(183点)
- 英語リスニング 50点(46点)
- 日本史B 100点(100点)
- 地理B 80点(80点)
- 化学基礎 50点(42点)
- 物理基礎 50点(42点)
(内訳:現代文90点(75点) 古文40点(37点) 漢文50点(42点))
センター試験の優先度を考えてセンター対策を一切行なわずに、二次試験と私大一般入試対策に全力を注いだ結果84%という得点率に終わりました。そもそも目標が高すぎると感じていたので、自分の中では想定内の結果でした。
二次試験の科目別目標点数(満点) 各科目の得点開示なし
- 国語 60点(110)
- 数学 100点(260)
- 英語 160点(260)
- 日本史 80点(160)
国語と日本史で必要最低限の点数を確保し、残りは数学と英語で逃げ切る作戦にしました。
本番では数学が思うように解けず、大問5問中1問しか完答することはできませんでした。一方で英語が易化していたこともあり、目標点数以上の点数が稼げたと思っています。
一橋大学の入試は学部間で差はありますが、数学と英語の配点が全体の半分以上を占めています。したがって数学か英語どちらかで、確実に高得点を取れると大きく合格に近づきます。どちらかを極めることが合格のポイントと言えるでしょう。
一橋大合格を勝ち取る時期別の勉強時間・モチベーションの変化
高1〜高2冬
この時期は学校で出された課題をただこなすのみで、特に受験を意識した勉強はしませんでした。
高校の定期試験では上位の成績を取ることが多く、授業にもしっかりついていけていたので「この勉強のやり方で上手くいっているな、受験もどうにかなりそうだな」という気持ちがありました。
そのため勉強がうまくいかないことから来るモチベーションの著しい下落はなく、のびのびと勉強を進めることができました。
この時期は、1日に平均2時間くらい勉強していました。
高2冬〜高3春
高2の二月にあった学年集会で、志望大の赤本を購入し一年分解くように言われ、実際に解いてみたところ数学の問題は一問も解くことができませんでした。
ここで受験が甘くないことを実感し、受験勉強開始とまでは行かなかったものの勉強のやる気が出てきました。
平日よりも、まとまった時間が取れる土日に集中して勉強するようにしていました。
高3春〜夏
文化祭の実行委員長として、7月に開催される文化祭の全ての管理に携わっていたので家に帰ったら寝るだけの生活が続いていてほとんど勉強できていなかったです。しかし英単語と日本史の一問一答は、どんなに疲れている日でも目を通そうと意識していました。
文化祭が終わってから夏休みまでの間に、しっかり受験生としてのスイッチを入れてうまく切り替えられたことが、今振り返ると良かったなと思います。
夏〜秋
夏休みは日本史の先取りと、数学と英語を二次試験レベルまで持っていくことを目標にして、モチベーションが非常に高い状態で学習に励むことができました。
また、夏休み明けからは、放課後に友人と高校が閉まる19時まで残って勉強していたことが、勉強続きで辛い気持ちを和らげるいい刺激になっていたと思います。
秋に受けた一橋大オープンではB判定、夏と秋の全統模試ではA判定を取り、順調に学習を進めていくことができました。平日は6時間、休日は10時間ほど勉強していました。
センター試験、二次試験期
センター試験よりも二次試験と私大受験に意識を向けていたので、センター試験後の燃え尽きは皆無でした。
私は私大を多数併願したので、東京のホテルでの連泊生活が続き、私大受験を通して体力と精神面の両方でかなりの疲労が蓄積してしまいました。
私大受験後から二次試験までの一週間は、私大の合否を気にしすぎてしまった上に、疲労から朝起きる時間が極端に遅くなるなど、なかなかそれ以前の生活リズムに戻すことが難しくなり、肝心の二次試験対策がおろそかになってしまいました。
最終的に合格できたので良かったのですが、この一週間の時間の使い方が良くなかったな、と反省しています。最後まで受験勉強をやり抜くことが大事だと思います。
試験の手応えはあまりありませんでしたが、合格を知ったときは本当にほっとしました。この頃は毎日6時間くらい勉強していました。
教科別の使用していた参考書と使い方
私は塾や予備校に行かずに、参考書だけで一橋大学の合格を手にしました。
参考書学習のポイントは、自分の実力に見合った参考書を使うことと、理解が曖昧なままで次々に新しい参考書に手を出さないことです。
勉強を進めていく際に、何の参考書を使用すればいいのか迷った際にはぜひ参考にしてください!
また、ここで紹介するいくつかの参考書については詳しい説明がされた記事があるので、関連記事としてピックアップしました。気になる人はチェックしてみてはいかがでしょうか。
おわりに
ここまで読んでくれてありがとうございました。
受験生としての日々は、ひたすら勉強する毎日が続くのでなかなか終わりが見えないとても辛くて苦しいものです。
大学受験を経験した私が受験生の皆さんに大切にしてほしいことは、「とにかく自分に自信を持つこと」です。「これまでやってきた勉強は間違っていない。自分が合格する。」
このようにポジティブな気持ちを持ち続けて勉強に励むことが、勉強のモチベーションを低下させないコツだと思います。
しかし、たまには休息をとって自分を労るのも忘れないようにしましょう!
自分を信じて受験勉強を乗り越えてください!
皆さんが志望校に合格することを心から応援しています。