はじめに
来年はもう受験生だと焦りを感じ、冬休みに何をすべきか悩んでいる高2生はたくさんいるでしょう。
この記事では、高2の冬にやるべきでない勉強とやるべき勉強、アドバイスについてお伝えします。
高2の冬休みにやるべきでない勉強とアドバイス
まず良くやってしまいがちですがやるべきでない勉強を見ていきましょう。
高2の冬休みにやるべきでない勉強①:公式を丸暗記する
数学や化学、物理などの理系科目は、公式や解答を丸暗記してはいけません。
丸暗記することで、何となく勉強した気になれるうえに、一時的に模試の成績や定期テストの点数は上がるかもしれません。
しかし丸暗記は、公式がどのように導かれているか、元となっている公式は何かといった基礎の理解を怠ることにつながります。
またかえって覚えなければいけない公式などが増加する上に、覚え間違えたりするリスクもあります。
例えば、加法定理を応用した公式である、三角関数の和積・積和の公式を覚えている人はあまりいないでしょう。
覚えない代わりに、公式がどのように導かれているかを理解しているのではないでしょうか。
このように、公式を自力で導き出せるところまで理解しておくと、覚える量を減らし、理解度を上げられるでしょう。
また丸暗記では、受験直前期までにせっかく覚えた公式や定石問題の解き方を忘れてしまう可能性があり、本末転倒ですよね。
そのため高2の冬休みは、上記のように公式がどのように導き出されるかなどの基礎から丁寧に理解するよう心がけましょう。
高2の冬休みにやるべきでない勉強②:得意科目ばかり勉強する
得意科目を伸ばすことは大事ですが、高2の冬休みに得意科目ばかりを勉強するのはよくありません。
というのも、得意科目に注力するあまり、苦手科目の対策が疎かになってしまうと、実際の入試でライバルに差をつけられる可能性があるからです。
また今後志望校が変わり、受験科目が変わることもあり得るため、むやみに苦手科目を作ることはおすすめできません。
つまり苦手科目を克服することの方が、高2の冬休みにおいて優先度が高いと言えるでしょう。
どうしても苦手科目の勉強に気乗りしないときは、得意科目と交互に勉強することがおすすめです。
また勉強後にご褒美を作ったりするなどの工夫をし、克服を目指すのも良いですよ。
高2の冬休みにやるべきでない勉強③:センター試験や過去問をたくさん解く
難関大を目指している人でも、いきなりセンター試験や過去問などの入試問題や難しい問題に取り組む必要はありません。
まだ学力が十分でないこの時期に、過去問を不用意にたくさん解いてしまうと点数が伸びず、自信を喪失してしまうでしょう。
また入試問題は、3年生の夏・秋頃から解き始める人が多いのですが、今解いてしまうと受験直前期に解く分がなくなってしまいます。
まずは基礎固め、つまり学校で使っている問題集などの問題をほとんど全問解けるような状況を目指すことから始めると良いでしょう。
段階を追って難しい問題へ取り組めば良いため、高2の冬休みに焦る必要はありませんよ。
高2の冬休みにやるべきでない勉強④:勉強時間だけを意識する
受験勉強に向け、勉強時間だけを意識するのはやめましょう。
せっかく机に向かっていても、集中力が切れていたら身につくものも身につきません。
勉強時間を意識しすぎることで、時間だけに気を取られて勉強の質が下がってしまう可能性があります。
例えば、今まで2時間しか勉強していなかった人が、いきなり4時間勉強すれば、後半は集中できないことが簡単に想像できるでしょう。
もちろん高2の冬休みから勉強習慣をつけておくのは良いことです。
まずは無理なく集中して勉強に取り組む練習をしましょう。
集中するのが苦手な人は、午前と午後に各2時間ずつ必ず集中して勉強するといったように、複数回に分けることがおすすめです。
高2の冬休みにやるべき勉強とアドバイス
では高2の冬休みにやるべき勉強は何でしょうか。
高2の冬休みにやるべき勉強①:基礎固めや既習範囲の復習
まず冬休みにやるべきこととして、基礎固めに着手することと既習範囲を復習することが挙げられます。
特に1、2年生で習ったことを積み重ねていく英数国は、高3の夏休みくらいにかけて基礎固めをする場合が多いです。
そのため、高2のうちに復習で弱点をなくし、基礎を固めておくと、後々応用問題の勉強などに時間を割けるので良いでしょう。
英語は文法や英単語を確実に覚え、数学は基本的な公式を理解し応用できるようにするといったように、明確な目標を立てるのがおすすめです。
やることが具体的に決まっていると、より基礎固めや復習がはかどりますよ。
また理社も既習範囲まで復習しておくと、3年生になってからの学習のペースを上げられます。
さらに予習に充てる時間も十分に取れるため、非常におすすめです。
もし高2の時点で私立志望で確定している人であれば、受験科目が少ない分、各教科の配点が高いですよね。
そのため高2の冬休みの時期から、英国、または英数と並行して理社の既習範囲の復習を進めてしまってよいでしょう。
具体的な勉強法を各教科ごとに知りたい方は、こちらの記事も必見です!
高2の冬休みにやるべき勉強②:共通テストや志望校の問題を1年分解く
志望校に合格するためには、入試本番までにどのくらいのレベルまで到達する必要があるか知っておくことが重要です。
本番と同じ形式で共通テストを1年分解くと、基礎や応用力、問題を解くスピードといったような、自分に足りない力が的確に分かります。
大手予備校などが実施している、共通テスト同日模試を受験することもおすすめです。
同じ志望校を目指す高2生と、現時点での学力比較ができるほか、試験の緊張感も味わえます。
1月上旬ごろまで申し込めるものもあるので、受験したい人は要チェックですよ。
また志望校の過去問も1年分解くことで、1年間かけてどういった力を伸ばす必要があるか把握できます。
そして要約問題や小論文、特殊なリスニング問題などの特別な対策が必要な問題があるかも改めて確認できます。
特にまだ解いたことのない人は、ぜひ冬休みに時間を作って解いてみましょう。
高2の冬休みにやるべき勉強③:配点の高い科目の勉強を習慣化する
志望校合格には、配点の高い科目でしっかり得点すること、他の受験生に大幅な点差をつけられないようにすることも大切です。
そのためには、文系なら英語と国語、理系なら英語と数学といったように、自分が重点的に勉強すべき科目を見極め、実力をつけていく必要があります。
そして実力をつけるには、ある程度継続が必要があります。つまり勉強を習慣化することが効果的です。
高2の冬休みの間は、極力毎日英語に触れる、数学の大問3問分を毎日解くといったように、小さい目標を立てて勉強を習慣化しましょう。
高2の冬休みにやるべき勉強④:模試の復習をする
2年生の冬休み以前に受けた模試がある人は、ぜひ模試の復習をしましょう。
模試には自分の苦手分野や間違えやすい問題がたくさん詰まっています。
そのため、復習を通して3年生になる前にそれらを洗い出し、対策を始めることができます。
苦手科目がある場合でも、特に苦手な分野が分かっているだけで、勉強に取り掛かりやすくなるのではないでしょうか。
もうすでに復習してしまっている人もいるかもしれません。
しかし時間が経ってからもう一度復習することで、新たな苦手分野に気づけたり、自分の成長を感じることができます。
同じ模試の復習なんて無駄だと思わず、冬休み中に今一度復習しておくことをおすすめします。
おわりに
いかがでしたか?
受験生になることを恐れず、高2の冬休みにやるべきことを着実に進め、受験に向けて良いスタートを切りましょう!