改訂新版 ドラゴンイングリッシュ基本英文100の特長
【改訂新版 ドラゴンイングリッシュ基本英文100】①英作文に必要な技法が100文に凝縮されている
まず、この参考書に収録されている100個の英文は、時制・論理・文の組み立て・その他の重要表現という4つのパートに分かれています。
時制パートでは、現実・仮想、現在・過去・未来といった文の時制の判別方法や、その時制の文をどのように表すのかにフォーカスしています。
論理パートでは、対立構造・因果関係、抽象的表現と具体的表現の流れの順番、文の論理構造を明らかにする接続詞といった、論理性の確認にフォーカスしています。
文の組み立てパートでは、文の内容が一般論なのか一般論ではなく限られた話なのかに着目し、誰が誰に何を伝えたいのかを吟味して、文の主語の設定を始めとする文の組み立て方にフォーカスしています。
その他の重要表現パートでは、英作文で頻出の表現・構文にフォーカスしています。
【改訂新版 ドラゴンイングリッシュ基本英文100】②文章を構成するフレーズごとに解説がついている
この参考書では一つ一つの文に対して詳しく解説がなされています。
特に、英作文を書くときのステップや文章を構成するフレーズといった細かいところまで解説が付いているのが特長で、独学で進めるにはもってこいです。
また、この参考書では英作文に対する基本姿勢が分かります。
英作文では、日本語を逐語的に英語に置き換えるのではなく、その文章が何を伝えようとしているかを考えて訳すのが大切です。
そのため、この参考書には訳しにくい日本語を訳しやすい日本語に置き換える例が書いてあります。
例えば、「私は自然と方言を話している」という文章の「自然と」を「知らず知らずのうちに」に置き換えるといったものです。
さらに、本の冒頭には英作文を書く際の5つのステップが載っています。
①時制に注目して現実か仮想かを識別する
②誰から誰への言葉であるかを考える
③その文章が何を言いたいのかを考える
④使える部品を呼び出す
⑤組み合わせる
【改訂新版 ドラゴンイングリッシュ基本英文100】③付属の音源を使って耳からの勉強もできる
この本にはCD音源が付属しているため、音源を使用して耳からの勉強も出来ます。
英文を目で見るだけだったり、手で書いたり、音読したりするよりも場所を取らないで手軽に出来るので、スキマ時間や満員電車の中でもできます。
また、むやみに目で見るだけだったり手で書いたりするよりも少ない時間で何度も反復できるため、暗記がしやすいです。
さらに、CD音源は英語母語話者が喋っている音源であるため、英語を聴く機会が増えて英語に慣れ、リスニングの勉強にもなります。
また、文法を意識しながら音読をすることで文法が体に染み込みます。
例えば、3単現のsが抜けている時などに感覚的に違和感を感じやすくなりますよ。
改訂新版 ドラゴンイングリッシュ基本英文100のおすすめの勉強法・使い方
【改訂新版 ドラゴンイングリッシュ基本英文100】①自力で日本語から英語に訳し、解説をよく読む
まずは、英語を見ないで日本語の文から英語に訳してみましょう。
その際には、実際に紙に書き出しても、頭の中で訳すだけでも大丈夫です。
なぜなら、自分ならその日本語からどういう英語に訳すのかを知ることが目的だからです。
自分の訳が出来たら解答の英文と見比べて、どこが良くてどこが悪いのかを確認しましょう。
その際、自分の間違えやすいポイントに気づけたらなお良しですね。
その後、解説をよく読みましょう。
受験生がよく間違えるポイントや、注意を払うべきポイントが書かれているので要チェックです。
【改訂新版 ドラゴンイングリッシュ基本英文100】②付属の音源を使って目・口・耳で文を暗記する
次に、何度も英文を書き殴るのではなく、音読をしましょう。
ここで注意するべきことは正しい発音・リズムで音読することです。
いい加減に音読をしていては学習効果が半減すると言っても過言ではありません。
そのため、CD音源で発音・リズムを確認してから音読することをおすすめします。
また、音読の際に意識するべきことは2つあります。
日本語の文を見て、英文を頭に思い浮かべながら音読することと、解説に書いてあることを頭に思い浮かべながら音読することです。
加えて、暗記は日々の積み重ねですので、音読は一日のノルマを決めてルーティン化しましょう。
コツは一日の中で絶対に発生するスキマ時間に音読することです。
例として、筆者は自宅から駅まで歩いている間の約15分間は絶対に音読する時間と決めて、毎日音読をしていました。
音読の際には巻末に100文がまとめられているページを利用してみるのもおすすめです。
音読をして英文を暗えてきたら、手を動かして紙に書き出してみましょう。
英文を書き出すことで、自分が覚えることができていなかった細かい部分やスペルミスなどが明らかになりますよ。
【改訂新版 ドラゴンイングリッシュ基本英文100】③暗記した文・表現を用いて英文を書く
暗記した文・表現を用いて、実際に英作文の問題を解きましょう。
1日1題などノルマを定めてルーティン化するのがおすすめです。
解く問題は学校で配られる問題集や市販の問題集、志望校の過去問などなんでも大丈夫です。
その際、学校の先生など信頼できる人に自分の解答を添削してもらうと学習効率がよりよくなります。
問題を解いたらその都度参考書に戻って、学んだことを生かせているか確認しましょう。
また、参考書に載ってはいないけれど使えそうだなという表現があったら、メモをしてストックを作るのがおすすめです。
この本は和文英訳をメインに扱っていますが、自由英作文でも、この本で学んだことを使って同じ要領で解きましょう。