はじめに
共通テスト英語リスニングは、問題文をいかに先に読めるかにかかっているという点で、先読み試験といっても過言ではありません!
この記事を参考に、自分に合った先読み術を身につけましょう!
満点を取った私の先読み戦略

主なポイントは3点です。
①試験の得点=大問1の開始までにどこまで読み終えられるか
試験開始直後は、テスト全体の諸注意と大問1の説明文が放送されますが、ここで放送される説明文と全く同じものが問題冊子に書いてあるのでここでの放送はすべて無視して、問題文の先読みに集中しましょう!
③大問4Bは、先読みしない
大問4Bは4人の意見を聞いて、提示されている条件をすべて満たす選択肢を選ぶ問題です。
状況説明文と条件がすべて日本語ですぐに読めるうえ、情報整理に使える表もあり、先読みせずとも音声についていきやすいです。
そのため私は、放送で「第4問」と言われるまで、その先の問題の先読みをしていました。
極論、状況や条件を把握できていなくとも、聞いていて一番いいな、と思ったものが正解になりやすいです。(とはいえ、可能な限りは目を通しておくこと!)
先読みでチェックすべき点
①問題文
状況説明文を含め、基本的に「読める文字はすべて読む」スタンスで先読みしましょう!
特に、問題文は適切なものを選ぶのか、不適切なものを選ぶのかなど、勘違い防止のためにも、確認必須です。
<h3>②イラストの問題(大問1Bと2)<h3>
必ず、選択肢同士の相違点を確認しましょう。
イラストだから一目瞭然、と気を抜かないように!
各イラストにあるもの・ないもの、特徴などを丸で囲むと、音声を聞いている最中も、不適な選択肢を見つけて×をつける作業がスムーズにできます。
③選択肢問題
選択肢ごとの主語や述語は、丸で囲むことをお勧めします。
目的語や補語などは、波線など別の印ををつけると、他の品詞と区別しやすいです。
1.The first floor.
2.The second floor.
3.The third floor.
4.The fourth floor.
(2025年度本試験問13)
であれば、各選択肢で異なっている階数を丸で囲みます。
1. Buy their tickets.
2. Get in line.
3. Search online.
4. Walk directly in.
(2025年度本試験問12)
のように文章に共通点や規則性があまり見られないときは、とりあえず名詞、動詞に注目しましょう。
④表・グラフ問題(主に大問4A)
グラフや表の問題は、テーマと縦横軸の内容が重要な情報になります。
空欄部分(埋める部分)がある縦横軸には特に注意して、「何の何」を答えるのか、を正確に把握することが大切です。
また、データの異常値(極端な変化や大小)にも注意しましょう。
選択肢の数は、5個を超えることもあります。
すべての選択肢を先読みできるのが本望ですが、時間に余裕がないときは、普段聞き慣れない単語にフォーカスし、その意味を整理・類推しておくと良いでしょう。
⑤大問5(講義問題)の解き方
ここはいかに音声についていけるかが肝なので、先読みできちんと内容を把握しましょう。
出題形式は、
・表埋めか、文章の空欄補充か
・グラフの読み取りか、意見の正誤判定か
に注目するとシンプルです。
資料では、大問4Aと同様のポイントに印をつけ、なるべく音声を聞く前に情報を入手していきましょう。
驚くことに、時々、一般常識を使えば先読みだけで答えられる問題もあるので、選択肢も必読です!
ここは一番お伝えしたい内容ですので、過去問とともに解説していきますね!
(大問のテーマ:’Regifting in the US’:アメリカにおけるリギフト)
*リギフト:誰かから受け取った贈り物を他の人に送ること
Gift-giving can be harmful to the environment because [27].
[27]の選択肢1:gift-wrapping uses a lot of resources
2:many gifts are unwanted or thrown out
3:millions of dollars are spent on gifts
4:one-third of gifts are non-recyclable
(2025年度本試験問27)
ここではまず、空欄直前の ’environment’ に注目です。
お金の浪費が環境問題に直結するとは考えにくいです(選択肢3)。
そして、この講義の主題は’Regift’、直訳すると「再贈答」です。
この記事のみではわかりませんが、当時の大問5は問27から33の全7問で構成されており、先読みを進めていくと、問28以降は ‘Regift’ についてさらに深めた出題がされるとわかります。
このことを踏まえると、問27も同じテーマからの出題の可能性が高いです。
よって、受け手の立場について言及している2が正答だと推測できます。
実際の試験では、先読みで絞り込んだ選択肢の番号を、問題用紙の授業ノートに書かれた番号の近くに記録しておくと、時短に繋がります。
とはいえ、これはあくまで推測なので、実際の音声も注意深く聞いてくださいね!
おわりに
いかがでしたか?
興味を持ってくださった方は、ぜひ1度模試や過去問演習などでトライしてみてください!
皆さんの共通テスト英語リスニングの点数が、これからも更なる飛躍を遂げますように!