【浪人の予備校選びで必見】河合塾医学部コースの特徴や待遇の差を経験者が徹底解説

はじめに

この記事は、どうしても医学部に行きたくて浪人を決めたものの、予備校選びに迷っている人や河合塾で浪人してみようと思っている人にとって必見の内容です。

自身の河合塾での浪人生活をもとに、河合塾の医学部コースの特徴や注意点について解説していきます。

河合塾医学部コースに通う浪人生の一年を徹底解剖

【河合塾医学部コース】認定を受けて選ぶコースの待遇の差

河合塾の医学科コースは、所属する学生のレベルに合わせて大きく3つに分けられていて、全て認定テストを受けてコースに入る必要があります。

認定が必要な理由は、授業が基本的な学習項目をある程度理解していることが前提となって進むためです。

なお、認定テストは前年度の模擬試験の成績や学校長の推薦などによって免除されることがあります。

授業コマ数はどのコースでも変わらないですが、授業の内容や一緒に勉強する仲間の質は上のクラスほど高い傾向にあるので、認定がおりている中で一番レベルの高いクラスに入るのがおすすめです。

ちなみに私は、現役生の時に受験した模擬試験の結果による認定で、一番上のコースに入りました。現役生の時の成績によっては、授業料の減免などの特典を得ることができます。

私の所属していたコースは「SUPER ONEWEX 国公立大医進コース」という中部地方で一番上のクラスでした。

このコースには、豊富なゼミという正課外授業や、添削指導の機会があったり、専用の自習室があったりし、充実した浪人生活を送ることができました。

コースによって専用自習室の有無や開講されるゼミの講数、担当する講師やチューターのレベルに差があるのを感じました。

【河合塾医学部コース】授業はオンラインで復習可能

河合塾の授業は全て90分間であり、基本的に全ての授業が対面で行われます。

授業を欠席してしまった時や、もう一度復習したい時は、オンラインでほとんどの授業を見ることができます。私はわからない問題を復習する際によく確認していました。

授業時間が90分と聞くと長く感じる方もいると思いますが、授業が非常に面白く、得られるものも多いため、さほど長く感じません。

河合塾の授業は1時間目から6時間目まであり、一番早い授業は朝9時ごろに始まって一番遅い授業は夜の9時ごろに終わります。

平均して1日に3〜5コマ程度授業が行われます。長い間予備校にいることで、勉強習慣が身につく人が多いですよ。

【河合塾医学部コース】通期授業は学習のペースメーカーとして利用

通期授業は一週間に数学と英語と理科科目は4時間ずつ、現代文、古文、漢文、社会科目は1時間ずつ開講されます。

前期(基礎シリーズ)は、基礎力の養成に重点をおいた授業が展開されます。各科目15講の構成で予習が必須です。

授業中に生じた疑問点は、講師に積極的に質問して解消しておくと後期に困らないですみます。質問には講師に直接するほかに後述するWEB学習相談を活用するとよいでしょう。

前期は医進特講という医学に関する講義が通期授業の一環として開講されています。この授業はモチベーションアップにつながり、面接の際にも役立つので、面倒くさがらずに出席するべきです。

後期(完成シリーズ)では問題演習に重きをおいた授業が行われます。各科目14講構成で、一部教科はテストゼミ形式になるので、時間配分を意識した演習を行うことができます。

直前期(突破シリーズ)は共通テスト型と​2次試験​型のテストゼミが行われます。テストに慣れておくことで本番の緊張感が軽減されると思います。

【河合塾医学部コース】季節講習は講座を厳選して集中的に学習

河合塾の季節講習は春季、夏季、冬季、直前講習の4つに分かれています。

講習は基本的にタームと呼ばれる一週間単位の期間に、一日1時間の授業を5日間受ける形式をとっています。直前講習は、一日完結型の講習なども存在します。

講習の前はチューターの方との面談があり、取るべき講座を推奨されます。しかし、チューターさんの提案を鵜呑みにすると、講習が多すぎて消化不良に陥ったり、自分で問題演習や復習をする時間が取れなくなったりしてしまうので、よく考えて講習を取ることを推奨します。

春期講習は通期授業の開講に先立って3月から4月前半にかけて4ターム行われます。通期​授業と内容が重複することが多いので講習の受講は必要ないかもしれません。私は講座を取らず、現役時に苦手だった分野を集中的に復習していました。

夏期講習が行われる7、8月は通期授業が行われないので、学習のペースが乱れがちになります。学習のペースメーカーとして適度に必要な講習を選択すると良いでしょう。

冬期、直前期問題演習に注力すべきなので極力講習はとらない方が良いです。自分の校舎の様子を見ていると、東大京大など、大学別演習講座が設置されている大学を受験する人はその講座を、共通テストにどうしても不安がある人は共通テスト演習講座をとっていました。多くとりすぎていた人は時間に追われ後悔している様子でした。

 

河合塾医学部コースの利用方法

【河合塾医学部コースの利用方法】①模試で実践的な練習をする

河合塾が主催する最大規模の模擬試験である全統模試を受験すると、医学部の志望動向を分析した資料をもらえます。河合塾の模擬試験は、駿台など他予備校の模試に比べると母数も大きく、難易度も実際の医学部の入試に近いため、医学部受験者の動向を反映しやすい傾向にあります。

医学部受験は情報戦なので、多くの情報を持っているのは河合塾の大きな強みであると言えますよ。

模擬試験は河合塾が主催するので無料で受験することができます。毎月に一回程度大きな模試があり十分な練習経験を積めます。

公開模試の他に共通テスト対応力トレーニングという校内模試があります。共通テストの公開模試がない月でも、時間を測ったテスト練習ができ、共通テスト形式の問題に慣れることができます。

【河合塾医学部コースの利用方法】②質問や添削をお願いする

わからないところの質問は、授業前後や週の決まった時間に待機している講師を活用し、積極的に行いましょう。お願いすれば添削などもしていただけるので、自分ではミスに気づきにくい数学の論証問題や、自由英作文の問題は添削してもらうと良いでしょう。

また、オンライン上で質問ができるWEB学習相談は、全教科の質問を行うことができます。事前に質問の内容をアップロードしておくことでスムーズに聞きたいことを聞けるのがこのシステムの利点です。加えて、質問記録を見返すことができるので、復習がしやすいことも利点であると思います。
 
私は、仲良くなった数学の先生と毎週WEB学習相談をしていました。あえて直接対面しないことで、表現力を身につけることができたと思います。

【河合塾医学部コースの利用方法】③チューターに相談・面接練習もできる

河合塾では生徒一人につき、正社員の担任であるチューターが一人つきます。チューターは学期ごとに一回定期面談をしてくれ、学習方法や受験情報についてアドバイスを受けることができます。

また、スタディープラスという学習記録アプリの内容をチューターと共有しているので、学習内容について適切なアドバイスを提示してもらえます。スタディープラスで自分の学習記録にコメントをしてもらえたことがモチベーション維持につながったと感じています。

直前期は、チューターさんが充実した面接対策を行ってくれます。集団、個人、MMIなど様々な形式に対応してくださり、豊富なアドバイスを受けられてとても役に立ちました。

【河合塾医学部コースの利用方法】④多彩な自習室を活用して集中力を保つ

河合塾は地方の校舎でも規模が大きく、他の予備校よりも多彩で充実した自習室が設置されています。

多くの校舎ではラーニングコモンズという立ちながら勉強をすることのできる自習スペースが設置されており、軽食を食べたり、授業中に生じた疑問点を話し合ったりする際に活用されています。

みんなと一緒に勉強をしたい時、静かな環境で勉強したい時、実際の試験会場のような場所で演習をしたい時など、求める環境に応じて自習室を変えることができるのがメリットであると言えます。

おわりに

河合塾の医学部コースについて知ることができましたか?
予備校選びに失敗すると、浪人生活の効率が下がってしまいかねません。
実際に体験授業相談会に出席して、十分考えた上で予備校を選択すると良いでしょう。




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