はじめに
みなさん、通信制大学って知ってますか?
通信制大学は、通学制の大学とは違って、年に数回のスクーリングを除いては大学に通わなくてもよい大学です。
働きながら大学で学びたい社会人や、地理的制約で大学に日常的に通学できない人が入学する、というイメージでしょうか。
芸能人やスポーツ選手なども通信制大学に在学している方は多いですよね。
今回はそんな通信制大学について調べてみました!
目次
通信制大学とは?
大学通信教育は、昭和22年に学校教育法によって制度化され、昭和25年に文部省に認可された正規の大学教育課程です。
通信制大学と聞くと最近出来たばかりと考えられる方は少なくないと思いますが、なんと60年以上にもわたって実施されているのです。
卒業できれば通学課程の卒業生と全く同じ資格が授与されるので、経歴としては大学卒業資格を得ることができます。
現在は、大学院の修士課程、博士課程においても通信教育が可能となっています。
通信制大学にはどんな学部・学科がある?
通信教育で学べる科目は意外にも幅が広いんです!
文学、商学、法学などのスタンダードなものから、理工学や食物栄養学などの理系科目、果てはデザイン、陶芸、写真、映像といった芸術分野まで多様な学科が開設されています。
最近では、実習が多いため通信教育で学ぶことは難しいとされてきた医療・福祉分野を学べる通信制大学もでてきました。
このように学習ジャンルが幅広い通信制大学では、教員免許や司書、栄養士、学芸員などの資格取得をめざすこともできます。
通信制大学に入学するには?
普通、大学に入る時には入試があるため、受験を連想しますよね?
しかし、通信制大学には入学するための学力試験がありません。
入学審査は原則として書類選考によって行われます(ただし、大学によっては小論文の提出、面接が課されることもあります)。
学びたい意欲のある人なら誰でも入学できるのは大きな魅力ですね!
通信制大学の授業形態について
授業方法は大きく分けて2つあります。
方法1:通信授業
通信制大学の授業は送られてきた教科書で自習するのが基本です。
学習を終えた科目は試験を受け、それに合格することによって単位を取得することができます。
最近では衛星放送やインターネット上での講義を受けることが出来る大学も増えているようです。
勉強の際にできた質問などは大学の指定した用紙などに書いて郵便で行うか、電子メールで行うことになります。
方法2:面接授業(スクーリング)
テキストやネットでの学習にも限界があるので、年に数度スクーリングと呼ばれる面接授業が行われます。
多くの大学では受講生の負担を軽くするため、大学の本キャンパス以外にも地方都市などでも開催したり、週末、夏期・冬期に集中して行っているようです。
大学によっていろいろな実施方法が工夫されていますので、自分が出席しやすい方法でスクーリングを行っている大学を選ぶことが卒業への近道となっています。
通信制大学を卒業するための要件は?
卒業に必要な単位は、通学制の大学と同じで124単位となっています。
この中にスクーリングによる修得単位を30単位以上(大学によって異なる)含めなくてはなりません。
卒業論文は、大学(学部・学科)によって必修の場合と選択履修の場合、それから卒業論文が課されない場合もあります。
たいていは卒業論文以外にも面接試問などがあり、それに合格すると卒業することができます。
通信制大学に通うために必要な学費
通信制大学の学費は通学制に比べ、圧倒的に安いです。
ほぼすべての私立の通学制大学が1年間に100〜130万円以上かかるのに対し、通信制大学の学費は4年間で70〜130万円というところがほとんど。
通学制の大学の5分の1から4分の1となっています。
しかし、通信制大学の学費は少々複雑で、入学金や授業料の他に、スクーリングの際の宿泊費や交通費なども考えておかなければならないので注意が必要です。
後から支払う追加費用がどの程度なのか、資料請求するなどしてしっかり確認をしてくださいね。
通信教育を行っている大学
通信教育を実施している大学は全国に43校あり、およそ20万人以上が利用しています。
知名度のある通信制大学は以下のようなものがあります。
早稲田大学や中央大学法学部のような、一般的に「難関」と言われている大学にも通信課程があるのですね!
その他にも北海道から九州までさまざまな通信制大学があります。
こちらのサイトで確認してみてください。
おわりに
いかがでしたか?
通信教育は自己管理で勉強を進めていきます。
そのため、しっかりと勉強に対する意欲と目標をもつことが重要です。
意欲はあるのに大学に通うのが困難な方、自分の生活スタイルや経済状況に合わせて、通信制大学も進学の選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。