2ページ目では、どの教科にも言える、とても大切なことについて述べていこうと思います。
私が受験生の時に重要だと思っていたことが7つあったので、7か条としてお伝えしていきます!
まずは私のセンターと二次試験の得点を晒しておきます。あまり自慢できるものでもないのですが…
大学入試センター試験
教科・科目等 | 得点 |
---|---|
指定の教科・科目(合計) | 811 |
大学入試センター試験の成績(換算点:配点110点) | 99.1222 |
第2次学力試験
教科・科目等 | 得点 |
---|---|
国語 | 65 |
英語 | 75 |
数学 | 50 |
世界史 | 36 |
地理 | 41 |
第2次学力試験の成績(配点440点) | 267 |
あまり大した点ではありませんが、センターは9割を超えたことは本番が初めてでした。
また、二次試験も模試ではずっと220点台でした。
そのように考えると、模試は問題のレベルや採点が辛いのでしょうか…
とにかくこれから7か条について解説していきます!
目次
東大入試対策の7か条!
その1:要求されている条件はよく読む
これは、特に重要です。
自分は正解を書いたつもりでも、問題を読み間違えたという理由で0点と採点されてしまうのですから。
これほど悲しいことはありません。
解答を書く前に、問題が何を答えとして要求しているかを正確に読み取らねばなりません。
この読み間違えミスは社会でよく起こります。
東大入試のような難しい試験では、一見正解っぽいことを書いていても正解とはかけ離れているということは実際あります。
しかし、このようなミスは単純化してみると明らかな間違いなんです。
このようなミスは、「あなたの名前はなんですか?」という質問に対して「私は、高校3年生です。」と答えてしまっているようなものなのです。
信じられないかもしれませんが、受験生は東大入試ではこのようなミスを平気でしているのですよ。
こんなアホらしいミスを防ぐためには、きちんと問題の要求に答えてあげる必要があります。
多くの場合、「…である理由は何か?」、「〜とはどういうことか?」など文末に要求されていることが書かれてあります。
それを見逃さないためにも、設問が要求している箇所には下線を引きましょう。
そうすれば、このミスは劇的に減っていきますよ!
その2:諦めずに何か書く
数学などで起こりがちですが、さっぱりわからないといってその設問を丸々放棄する人がいます。
そんなのもったいなさすぎる!!!東大入試は、小数点以下で合否が決まっていることを忘れてはなりません。
1点が合否を争う試験で、何も書かずに放置は絶対にいけません。
少しでも書いたことがかすりさえすれば、1点が入る可能性があります。これを捨ててはいけません。
たとえわからずとも、枠を文字で埋めましょう。
このことにより、空欄があることによる不安をなくすという副次的な効果もあります。
本試験では、絶対に空欄を作らないでくださいね!
その3:解答欄をはみ出さない
基本的だけど、とっても重要なことです。
そもそも、本番の問題用紙にも枠をはみ出してはならないと書いてあります。
実際の問題用紙(国語)がこちらです。
赤枠で囲んだ部分がそれに該当すると思われます。
3つに分けて、全て太字で書いているのでそれなりに重要な注意点といって間違いなさそうです。
おそらくはみ出すと即0点でしょう。そう思っておいて間違いはありません。
つまり、「東大が要求することを満たせない学生は、本学にはいらない」ということです。
採点者にわかる程度の文字の大きさで、解答用紙からはみ出さないように自分でしっかり答案をまとめなければなりません。
これも東大生になるために要求されている力です。その力をしっかりと採点者に表現しましょう。
採点対象になるためにも、解答欄をはみ出しては絶対にいけませんよ!
その4:字は丁寧に、採点者に伝わるように
これも基本的なことです。
よく国語などで、解答欄が狭いからといって文字を超小さくして解答欄になんとか収めようとする猛者がいます。
そのなんとか解答欄に自分の考えを表現しようとする努力は評価しますが、残念ながら入試では0点です。
だって、そもそも採点官に見えるように書かねば評価のしようがないですからね。
まずたくさん文字を書きたくても、字の大きさは常識的な範囲で小さくすることが必要です。
字は丁寧にです。「綺麗」にではありません。私を始め、東大生は意外に字が汚いです笑
普通の人が見て理解できるように、丁寧に書くことができていれば問題ありません。
また、字は濃く、はっきりとです。
何を書いているか見えないほど薄く字を書く人がいますが、そのような人は要改善です。
とりあえず、採点官がどんな人でも、きちんと評価してくれるような字の大きさ、丁寧さ、濃さを目指しましょう。
そんなに高いレベルを要求はしてません。あくまで常識的な範囲で、ということです。
その5:自分が考えたこと、思ったことは答案に余すことなく再現する
これは、私は数学を意識しての心得です。
数学の答案を作る際に、「きちんと体裁を整えて、書かねばならない」という強迫観念に囚われてはいませんか?
もちろんそれに越したことはありません。が、入試とは何が起こるかわからないもの。
答えが全くわからなかったり、どんな風に解答の道筋を書いて良いかわからないという問題もあります。
実際に、過去にそのような問題も出題されています。
そんな時に空白にしたり、なんとか解答プロセスをきちんと書いたりするでしょうか?
どう考えても時間がもったいないです。
答えがわからないのであれば、「自分はこんな風に問題を考えましたがダメでした」ということを殴り書きでも良いから残すのです。
これまでも言ってきたように、何も書かないよりは何か書いた方が良いのは当たり前です。
「自分はこの問題に対してこんなアプローチを考えてみましたがどうですか?」ということを絶対に残しましょう。
もしかすると、そのプロセスがあっていれば加点の可能性があります。
これは噂でしかありませんが、解答にたどり着く見込みのないことを答案用紙いっぱいに書くよりも、解答にたどり着く可能性があることを少しでも書いている方が部分点は大きいと言われています。
また、最終的な答えはなんとなくわかるけれど、どんな風に解答プロセスを書いて良いかわからないということもあると思います。
例えば、確率。
全部の場合について調べれば答えの確率は求まるけれど、もっと綺麗に、スマートに解答する方法がきっとあるはずだ、なんていう時がありますよね?
そんな時も、「全部私は調べましたよ」と採点者に伝えるために答案用紙で全部の場合について調べたことを示せば良いのです。
確かにスマートではないかもしれません。しかし、答えが合っている以上は多少の減点はあるかもしれないものの、0点などということは決してないはずですね。
解答の表現に迷う暇があったら、思っていることを素直に書いて次の問題に移った方が吉ですよ!
その6:とにかく平常心
試験場では誰しもが緊張しますね。当然のことです。
人生の大一番なわけですから。
現に私も国語の試験中は、終始手が震えていて字を書くのが大変だった記憶があります。
でも、そんな時こそ平常心です。
たとえ、わからない問題が出ても平常心です。
自分がわからない問題は、誰もわかるわけがないと思えば良いのです。
(しかも、これが意外に当たっていたりします。)
時間が間に合いそうになくても平常心です。
せっかく解けるはずだった問題が解けなくなってしまいます。
自分がわからない問題が、誰もわからないと思い込むためにはどうすれば良いでしょうか?
それは、これまで自分自身がどう転んでも落ちるはずがない、誰にも負けないと思えるほど努力しているかにかかっています。
このように平常心を保つためにも、本番までの間のたゆまぬ努力が必要ですよ!
その7:悔いの残らぬよう何か書く
これは今まで言ってきたことと少しかぶる部分があるかもしれません。
やはり本番では、何か書くことが大切です。
数学などは、わからくても自分が思う答えを書いておけば良いのです。
そして、答えは知らないようにすれば問題ありません。
不幸なことに数学は1日目の教科であり、答えが見えやすいので終わった途端答え合わせを始める馬鹿者が必ず発生します。
センター試験の会場でも同じですが、東大の数学は4問しかないので、答え合わせがとてもしやすいのです。
試験会場で、見知らぬ人が答え合わせを始めた会話を聞かないようにするためにも、音楽プレーヤーなどは持ち物として必須だと思います。
そのような人とは絶対に関わらないようにすれば、1日目の夜はしっかり寝て、2日目も集中して試験に臨めます。
しかし、巻き込まれると眠れぬ夜を過ごすことになりますよ…
また、たまたま試験うまくいくと、つい友達に報告してしまいがちな人へ。
あなたがうまくいったとしても、その報告している友達や周りの受験生はうまくいっていない可能性があります。
そんな人を絶望に追いやらないためにも、答え合わせは二次試験が全部終わってからにしましょう。
ちなみに私は、今も自分が受けた年の数学の答えを知りません。
予備校が解答速報を出しても、親から答え合わせをやってみろと言われても、頑なに断りました。
それは、自分の解答が間違いだと知っていたからではなく、自分の解答に自信があって、合っているにせよ間違っているにせよ、その自信を解答というものによって崩したくなかったからです。
書いた答えは全部正解、とでも思っておけばとても気が楽になりますよ!