【真の国語力を身につける】定期テスト前の現代文勉強法

はじめに

「現代文って定期テスト前に勉強する意味ある?」と思ってノー勉でテストを受けていませんか?

多かれ少なかれ、勉強をせずに現代文のテストを受けたことがある人は、かなりいますよね。

理由はそれぞれだと思いますが、「勉強してもあまり点数が変わらない」「同じ文章は入試では出ないから無駄」等が主ではないでしょうか。

今回はそんな考えを覆す、真の国語力を身につけるための定期テスト向け現代文勉強法をご紹介します。

現代文の定期テスト勉強で身につく「真の国語力」

【現代文の定期テスト勉強で身につく力】①語彙力

まず、定期テスト前の勉強を上手く行えば語彙力を身につけられます。

多くの学校の定期テストでは、文章中の漢字の読みや書き、語句の意味等を問う問題が出題されていますよね。

高校の教科書の文章は一般書や新聞から掲載されることが多いため、自分が知らない語句や、読めない・書けない漢字もよく出てきます。

定期テスト前の勉強は、本文中に出てきた漢字の読み書き・語句の意味を意識的に覚えるチャンスです。

文章読解の基礎となる漢字や語句を定期テストごとに少しずつ勉強していけば、入試の問題を解く際にも役立ちます。

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2022.06.15

【現代文の定期テスト勉強で身につく力】②読解力

定期テスト前の勉強ではどこに着目して読んだかを的確に見直せるため、読解力を身につけるのにも最適です。

初見の文章だと、特に現代文が苦手な人ならよく理解できず、雰囲気で読んでしまうことがあると思います。

しかし、先生と一緒に授業で読み進めている文章なら、筆者の主張を正しく理解するために必要な指示語や比喩表現の読み取り方が分かっているので、それに従ってもう一度読めますよね。

これが、文章を正しく読み取る練習になるのです。

文章を正しく読む方法を掴むためにも、授業はしっかり聞いておきましょう。

指示語や接続詞、比喩表現の処理が正しくできるようになれば、一気に読解力がUPするはずですよ!

【現代文の定期テスト勉強で身につく力】③記述力

筆者はこの勉強法で一番身についた実感があったのが記述力でした。

なぜなら、授業で扱った記述問題を解答に至るまでのプロセスとともにやり直せるからです。

先生が既に解説してくれている問題なら、本文中のどこを根拠にして解答を組み立てているか分かっていますよね。

また、模範解答が示されている問題であれば、本文の表現がどのように言い換えられているかも分かります。

こういった状況は、まさに上手な解答の組み立て方を学べるチャンスです。

問題を見て、教科書をもう一度読み、解答の根拠に線を引いたり、より分かりやすい言い換え表現にあたる文を探したりしてください。

その上で、模範解答を暗記するのではなく、テストの時間内に自分の力でもう一度組み立てられる解答を、きちんと理解した状態で書いてみましょう。

記事後半でさらに詳しく説明しますが、このように記述問題を練習していくと、限られた時間の中で、減点が少ない解答を組み立てて書ききる力がついてきます!

「真の国語力」を身につける勉強法3ステップ

【真の国語力を身につける勉強法】①教科書中の読み方・意味に自信がない漢字と語句にマーカーを引く

それではここから、実際に筆者がしていた現代文の勉強法を解説していきます。

ステップ①は、全てを丁寧にすると時間がかかってしまうので、予習の段階、または授業中に軽く行うことを推奨します。

定期テスト直前は、このあと説明する残りの2ステップに力を入れるのがおすすめです。

まずは教科書中の読み書きや意味に自信がない漢字と語句にマーカー等で印を付けましょう。

漢字は読み仮名とセットで、どちらかを赤ペン等でノートに書き、赤シートで隠して見直しできるようにしておくと良いですね。

さらに、自分が書けそうな漢字でも「テストに出るかも」という視点でまとめておくと、出題傾向が掴めるようになります。

また、意味がぱっと答えられない言葉に関しては必ず辞書を引いて、この際も余裕があれば後で見直せるようにノートに書き写しておくと良いです。

複数意味がある場合は、本文中で当てはまる意味だけでなく他の意味も書いておき、自分の言葉で説明できるように吸収していきましょう。

【真の国語力を身につける勉強法】②もう一度教科書を丁寧に読み直し、書き込みをする

漢字や語句を確認したら、次は教科書をもう一度丁寧に読み直し、書き込みをしていきましょう。

ここでは、筆者のおすすめの書き込み方4つご紹介します。

1つ目は「重要な文に線を引く」ことです。

既にやっている人が多いかもしれませんが、なぜその文が重要なのかを改めて考えながらやってみてください。

例えば、問題提起それに対する答え本文のキーワードとなる語の説明にあたる文章は本文を理解する上で大事ですよね。

加えて、自分が問題を解く際に重要になるのが、解答の根拠になる文や、著者の主張が端的に示されている文です。

このように考えながら線を引いていくと「本文のほとんどに線を引いてしまって何が大切なのか分からない……」という事態が起こらなくなります。

2つ目は「読み解く上でキーとなる接続詞に印を付ける」ことです。

接続詞の後には著者の主張につながる重要な情報が示されていることが多くあります。

特に意識したい接続詞は、逆接や話題の転換言い換えを示す接続詞です。

筆者は逆接の接続詞(しかし、とはいっても等)に△、話題の転換を示す接続詞(それでは、さて、そこで等)に ↓ 、言い換えを示す接続詞(つまり、いわゆる等)に〇の印を付けていました。

3つ目は「指示語と指示語が指すものを線でつないだり、同じ色のマーカーをつけたりして確認する」こと。

そして4つ目は「比喩表現をかみ砕いて自分が理解できる表現で書き込む」ことです。

本文中の全ての指示語比喩表現を、具体的に言い表している部分と線でつなげる等して、自分の中で明確にするつもりで書き込んでみてください。

【真の国語力を身につける勉強法】③教科書中の問題や授業中に提示された問題を解き直す

最後は実際に問題を解いてみましょう。

授業で取り扱った問題や、教科書に載っている記述問題の解きなおしで構いません。

線を引いたり書き込んだりした教科書を見ながら、解答を自分の手で組み立ててみてください。

このとき、抽象的な表現を避け、できるだけ具体的・端的に言い換えること、指示語の内容も同様にして言い換えることを意識しましょう。

記述問題に語数指定が無い場合は、問題にもよりますが、この解答作成練習では80〜100字程度でまとめることを推奨します。

定期テストだけではなく模試等の他の試験でもこの程度の語数で記述するので、いい練習になるはずです。

問題を解きなおした上で疑問が生まれたら、先生や友達に質問して必ず解消してください。

余裕がある人は+αで自分が作成した解答を友達に共有してみましょう。

友達からさらに良い表現を教えてもらったり、質問を受けてより良い表現に変えたりと、自分の理解や表現を深められる良いきっかけになりますよ。

おわりに

このように定期テスト前に現代文を上手く勉強すれば、確実に国語力をつけられるはずです!

せっかく定期テストのために勉強をするなら、丸暗記ではなく、模試やその先の入試でも役立つような力を付ける勉強をしてほしいと思います。

この記事を最後まで読んでくれたあなたが真の国語力を身につけ、今後に活かしてくれることを心から願っています。




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