瀬川聡の 大学入学共通テスト 地理B[系統地理編]超重要問題の解き方の特長
【瀬川聡の 大学入学共通テスト 地理B[系統地理編]超重要問題の解き方】①教科書では経験できない本番形式の問題を網羅
まずは、共通テストでよく見られる出題傾向をおさらいしましょう。
一つ目に、世界地図を多用する傾向があります。
地理Bの問題は必ずと言っていいほど図表と共に出題されますが、特に世界地図を用いた資料がよく出題されます。
そのため、知識(特に地誌)は常に地図上の場所と合わせて覚えましょう。
二つ目に、初見の表やグラフを出題する傾向があります。
教科書でよく見る分布図や棒グラフ、雨温図やハイサーグラフが本番でそのまま出題されるとは限りません。
表示の仕方を少しひねった図表が出てきたときに、その本質を理解して知識と結び付ける力が必要です。
そして三つ目に、第五問「地域調査」が特徴的です。
模試などで何度か見たことがあると思いますが、地理Bは例年第5問に「地域調査」という、日本のある地域について資料の読み取りなどを行う問題が出題されます。
こればかりは演習経験がものをいうので、演習を重ねましょう。
今紹介した特徴に特化した問題を豊富に取り扱っていますよ!
さて、ここまでは共通テストの問題形式について解説してきました。
では、どのようにしてこの形式に対応すればよいのでしょうか。
ここでは、大きく二つのポイントについてお伝えします。
まずは、定番の問題に自信をつけることです。
ケッペンの気候区分から雨温図を選ぶ問題、分布図と作物を結び付ける問題など、共通テストには定番と言われる問題が何種類か存在しますよね。
そういった問題が出た時に、自信をもって素早く回答できると、ほかの問題への対応が一気に楽になります。
この参考書では定番問題が多いため、効率よく対策をすることができます!
次に、違った切り口の問題に慣れることです。
本番で演習と全く同じ形式の問題ばかりが出題されるわけではありません。大事なのは、見慣れない問題が出た時に戸惑わず、何を問うているのかを見極めることです。
もちろん、これができるようになるには経験を積む必要があります。だからこそ、しっかりと演習経験を積める参考書が必要なのです。
【瀬川聡の 大学入学共通テスト 地理B[系統地理編]超重要問題の解き方】②サクサク解ける問題形式
では、ここからは皆さん気になっているであろう問題形式について解説していきます。
1問は回答時間の目安が1、2分の簡潔な問題が多いですが、一部5分ほどかかる重めの問題が収録されています。
問題はカテゴリーごとにまとめられており、カテゴリーは2つか3つほどの回に分かれています。
一つの回ごとの問題数は4、5問程度と多くないですが、カテゴリーが43個収録されているため、全体で見た問題数はとても豊富です。
この形式の良い部分は、1問に集中しやすい点です。1問にかかる時間が短い分、解いてる途中に集中が切れにくいので、より質の高い演習ができます。
また、問題数が多いおかげで、問題形式もバラエティに富んでいます。そのため、様々な問題形式に対応できる力が付きます。
【瀬川聡の 大学入学共通テスト 地理B[系統地理編]超重要問題の解き方】③復習が充実する詳しすぎる解説
参考書だからと侮るなかれ。この参考書の最大の魅力は、解説の量にあります。
各回ごとに各問の解説が載っていて、解説はフランクな文体の講義形式です。解説の口調が他の参考書とは異なるので、最初は慣れないかもしれませんが、使っているうちにすっと頭に入ってくるようになりますよ。
解説では、問題を見た時の考え方や、問題を解くために必要な知識だけでなく、背景知識や他の問題との関連性についても深く説明していて、体系的な理解にとても役立ちます。
そして、私が一番助かったと感じたのは、前に出た知識でも復習のために説明してくれるところです!演習を進めていく中で、何回も前の問題の復習ができるのでお得ですね。
瀬川聡の 大学入学共通テスト 地理B[系統地理編]超重要問題の解き方のおすすめの勉強法・使い方
【瀬川聡の 大学入学共通テスト 地理B[系統地理編]超重要問題の解き方】①共通テスト本番を意識して制限時間内に解き切ろう
この参考書には1問ごとに目安時間が設けられています。目安時間は、問題の難易度や内容に応じて設定されていて、この目安時間内に解き切るよう意識すると、演習の質が格段に向上します。
その理由としては、時間を計るとプレッシャーがかかって集中力が上がったり、演習と復習のメリハリがつきます。また、時間を意識しながら問題を解く意識をつけられるのも大きな利点です。共通テストは特に時間勝負になりやすく、問題を解いているときの時間感覚を養う必要があります。
私がこの参考書を1周したころには、時間内に解ききれるようになっていました。
時間を意識することを心がけたので、本番でも焦らず、上手く時間配分できるようになりました。
【瀬川聡の 大学入学共通テスト 地理B[系統地理編]超重要問題の解き方】②復習するときは地図帳を必ず開こう
地図帳は地理B受験者にとっての虎の巻です。学校で、地図帳をうまく活用するよう言われた方も多いのではないでしょうか。
ここでは、地図帳が必要な理由と、地図帳の効果的な活用方法を解説していきます。
共通テストの地理Bでは、図表が多く使われ、その中でも世界地図が多用されます。つまり、語句を覚えるだけでなく、地図上の位置も含めた理解が必要だということです。
次に、地図帳の上手な使い方についてですが、次の二点を意識してみましょう。
一つ目は、解説で出てきた場所を確認することです。この参考書の解説では、重要な地形や国、地域が赤文字で強調されているので、世界地図上でどこに位置するのか確認するよう癖づけてください。
大体の場所を把握しておくだけでも、問題を解くときにとても役立ちます。最初は少し面倒に思うかもしれませんが、頑張りどころですよ!
二つ目は、設問のデータと地図帳の資料を見比べることです。
地図帳の後ろのページには問題を解くのに役立つ資料が多く掲載されています。共通テストの問題と似通った形式の図表が多く、演習に出てきた問題と地図帳の資料を見比べることでより理解を深めることができます。
【瀬川聡の 大学入学共通テスト 地理B[系統地理編]超重要問題の解き方】③1冊を完璧に仕上げよう
では、はたしてこの参考書1冊だけで、地理Bの対策は完璧にできるのでしょうか。
特に、この参考書は「改訂版 大学入学共通テスト 地理Bの点数が面白いほどとれる本」(通称:黄色本)の付属参考書という位置づけになっていることから、黄色本を購入すべきか迷っている方も多いかもしれません。
しかし、共通テストで8割とるだけなら、他の参考書はなくても大丈夫だと思います。
主な理由としては、この参考書は解説が充実していて、かつ、各回のはじめにその回で必要となる基礎知識が図と共に簡潔にまとめられているからです。
もちろん問題中心ではありますが、必要な知識を丁寧に解説している参考書です。つまりこの参考書は、演習と並行しながら、効率よく知識を吸収できる参考書だといえます!
また、解説中心の参考書を使うと、確かに得られる知識量は増えますが、読了に時間がかかる上に、知識量が膨大すぎて頭がパンクする恐れもあります。
理系の受験生で、地理Bに時間を割く余裕がない!という人は、無理に他の参考書に手を出さず、この参考書を完璧にできるよう繰り返し演習しましょう。
もちろん、共通テストで9割以上を目指すならば、黄色本と併用することをお勧めします。著者が同じであるため、親和性が高く、より質の高い学習が可能です。
ここからは、実際にこの参考書を使って共通テスト8割に届いた私(理系)の体験談をお伝えします。
私がこの参考書に取り組み始めたのは、受験の天王山と呼ばれる高3の夏でした。今まで地理は授業を受けるだけで、定期試験の対策しかしたことがありませんでした。理系だったので、社会科目が後回しになっていたのです。
結局夏休み中も理系科目を優先してしまい、この参考書は1周もできずに夏が終わりました。
危機感を覚えたのは、夏休み明けの模試でした。今までなんとなく安定した点数を出していた地理Bが、急激に落ち込み始めたのです。
秋の模試ラッシュでは少し点数が上がってきましたが、地誌が本格的に入ってきたこともあり、点数は不安定なままでした。
地理Bに手ごたえが出てきたのは、地誌編に取り組み始めた冬です。
地誌編に取り組むことで、地誌にかかる時間が短縮され、時間に余裕が出てきたことに加え、系統地理の分野の理解を深めることもできました。
その結果、年明けに点数が伸び、安定して高得点をとれるようになり、本番でも8割をとることができました。
私は数学が一番の課題だったため、地理にはあまり時間を割けませんでしたが、それでも十分な得点を取れたため、とても満足しています。
まとめにはなりますが、この参考書は共通テストの問題形式で演習経験を積める上に、詳しい解説で知識も増やせる、バランスの良い参考書です。
地理Bの対策を始めようと思ったそこのあなた、ぜひこの参考書で受験に挑んでみてはどうですか?