はじめに
高校生の皆さん!志望校に悩んでいませんか?
学びたい学問が決まっている人であっても、似た分野を学べる学校が多くて志望大学って迷いますよね……。
実は東京都立大学理学部生命科学科には他の大学にはない特徴がたくさんあるんです!
この記事では現役都立大生の筆者が都立大生命科学科を徹底解説していきます!
ぜひ最後までご覧ください!この記事を読み終わるころには都立大学を志望し始めるかもしれませんよ。
目次
東京都立大学生命科学科の基礎情報
そもそも東京都立大学とは?
まずは東京都立大学について説明していきます。
キャンパスは南大沢・日野・荒川の3つがありますが、ほとんどの学生は南大沢にあるキャンパスで学びます。
学生数は7000人弱の中規模大学で、東京都にある唯一の公立総合大学です。
公立大学のため、都民は入学金が半額になったり、条件を満たせば学費が免除されますし、たいていの国立大学より建物が新しいです。
都立大生命科学科ではどのようなことを学べるの?
次に生命科学科の紹介をしていきます。
プログラムの約半分を実験や実習に充てた体験重視のカリキュラムが組まれています。
1、2年次では主に生物学や実験の基礎、広範な領域の教養科目、他学部の専門科目等を学び、3年次では専門分野の実験や専門領域を学びます。野外・臨海実習も充実していますよ。
4年次には研究室に配属され、今まで学んできたことの集大成として、総合的な卒業研究を行います。
卒業要件124単位中、必修科目が4単位のみで選択必修が58単位以上と、履修の自由度が高いことが本学科の大きな特徴です。
なんと、たいていの大学で必修とされる第二外国語も必修に含まれていません。代わりに、他学部の専門科目も積極的に履修することを推奨しています。
幅広い学問領域を学びたい人や、特定の学問領域に没頭したい人に最適の環境ですよ!
都立大生命科学科にはどのように入学するの?
都立大生命科学科の入試についても説明していきます。
入試方式がたくさんあり、多様な人材をとっています。
推薦入試では、指定校推薦入試と一般推薦入試の二種類があります。国公立大学なのに、指定校推薦があるのは意外ですよね!
総合型選抜の中にも、多くの種類があります。
一番特徴的な選抜方法は、ゼミナール入試です。
後述する高校生ゼミナール(体験入学)を修了し、研究発表ゼミナールにも参加すると、このゼミナール入試への出願資格を得られます。
大学教員の前で自分の研究を発表する必要があるため、対策にはかなり力を入れる必要があります。
他の総合型選抜では、外部学力試験・資格によって選抜する、SAT/ACT・IB入試があります。これは、既卒生、及び帰国子女の受験も可能です。
科学オリンピック入試もあり、「日本生物学オリンピック」で予選を通過した者を対象に選抜します。
定員は若干名になっていますが、その他には、帰国子女入試や外国人留学生入試、社会人入試があります。
東京都立大学は生命科学科に限らず、社会人にかなり門戸が開かれている大学のため、社会人と授業を受けることが往々にしてありますよ。
このように、東京都立大学生命科学科は多様な入試方式で選抜するため、一般選抜は定員の半分のみになっています。
定員60人のうち、前期入試と後期入試の一般入試で入学できるのは30人のみなので、この学科を第一志望にしている高校生は、一般入試以外でも出願することを検討したほうがいいかもしれませんね……。
残りの定員30人のうち、半分の15人はゼミナール入試から、残りの15人は指定校推薦や一般推薦のゼミ以外の総合選抜でとります。
東京都立大学生命科学科の特徴
【東京都立大学生命科学科の特徴】①高校生のうちから大学の授業を体験できる「高校生ゼミナール」
「高校生ゼミナール」は、高校生のうちから大学のキャンパスへ通って、本格的に大学の授業を体験できるプログラムです。
複数の高校の生徒と一緒に講義を受けるため、生物好きな他校の生徒と交流する機会にもなりますよ。
大学教員による大学での講義と同様の講義を受講し、それぞれの回の最後に簡単なレポートを提出します。
Zoomでのオンライン講座として実施し、各回2コマ(それぞれ1時間半)ずつ、計6コマあります。
また、夏期休暇中の2日間、南大沢キャンパスで、大学1年生向けの実験と同様の実験にも参加できます。
高校生のうちから大学生レベルの生物を学び、実験も経験するため、ゼミナールを経て入学した学生は実験やレポート作成に強い印象があります。
【東京都立大学生命科学科の特徴】②自分の研究したいテーマで1から研究できる「自主研究」
自主研究とは、学生が自ら研究グループを組織し、研究テーマの設定、研究計画の作成、実際の研究、研究成果の発表を行うカリキュラムです。
研究は1〜3人で行います。複数人で研究する場合、長時間一緒に過ごしながら共同作業を行うので強い絆が生まれます。
低学年のうちから研究のステップを踏めるのは、卒業研究に向けて大きなアドバンテージですね。
履修対象は1年次生から3年次生なので、中には、入学してすぐに自分の研究を始める学生もいますよ!
自主研究では、自分で考えたテーマを扱います。
一から自分で考えなければならないのは、大変だと感じるかもしれませんが、研究室に配属されてからの実験だと、その研究室のテーマに沿った実験を行うことになります。
完全に自分のやりたい実験を行えると考えれば、とてもやりがいのあるカリキュラムです。
自主研究を行う意思はあるが、テーマが決まらない場合、担当の先生に相談できるため、一番必要なのはやる気と熱意です。
中には学会で発表するほどの成果をあげる学生もいるそうです。
担当の教員はいますが、必要によっては生命科学科の教員全員が協力してくれます。
教員の伝手で学外の研究者に頼ることも可能ですよ!
【東京都立大学生命科学科の特徴】③授業はもちろん、テストやレポートもすべて英語で行う「英語課程」
2015年4月より開設された生命科学科独自のコースです。
生命科学科の専門科目や実験はほぼ全て、日本語と英語の二重で開講されており、どちらも同じ内容を学べます。
生命科学科では全ての授業を英語でとっても、卒業要件を満たすことができるため、日本にいながら、留学ぐらいの英語を浴びることができるチャンスです。
もちろん、一部の授業だけ英語にし、残りを日本語にするなど、自分の英語力に応じて自由に選択できます。
中には実験のみ英語で履修し、授業は日本語で受けたり、その逆を選択する生徒もいます。
筆者は実験を英語で履修していますが、1年生のうちから英語で実験レポートを書き、そのフィードバックを受けられる経験は今後大いに役立つものだと思います。
英語課程は日本語課程よりも人数が少ないため、より手厚い指導を受けられますよ!
おわりに
いかがでしたか?東京都立大学生命科学科には、他の大学にはないような特徴がたくさんあることが伝わったかと思います。
実は、東京都立大学生命科学科では毎週説明会を行っており、生命科学科の理念、カリキュラム、入試、体験入学等の説明を受けられます。
zoomでも参加可能なので、この記事を見て、都立大生命科学科に興味を持った方はぜひ活用してみてください!