日本史の論点-論述力を鍛えるトピック60-の特長
【日本史の論点-論述力を鍛えるトピック60-】①頻出テーマごとにまとめて学習できる
『日本史の論点』の特長は、内容が入試頻出のトピックにわかれており、時代の枠を超えて学習できることです。
各トピックごとに2〜3個、問いの形式で「論点」が設定されている構成となっています。
例えば、トピック「琉球・沖縄史」の論点を通して、中世の「日中両属」から現代の沖縄返還問題までを一気にまとめて学習できます。
教科書の説明は、構成の都合上時代を細切れにしたものが多くありますが、『日本史の論点』では周辺知識も含めた体系的な視点が得られ、違ったアプローチで知識を定着させられますよ!
【日本史の論点-論述力を鍛えるトピック60-】②要約問題で内容理解度を確認できる
説明文の読みっぱなしでは、なかなか知識は定着しません。
『日本史の論点』の各論点には、100字前後の要約問題がついています。
具体的には、120字と90字、90字と60字のように、2段階の字数が設定されています。
論述問題としては短い字数設定で、その分論点に沿った端的な要約が必要です。
つまり、少ない字数でいかに問いに沿った要素を入れられるかがポイントです。
この要約問題を解くことで、日本史に限らず、地歴科目、さらには受験科目すべてに共通する論述問題の作法を身につけられますよ!
【日本史の論点-論述力を鍛えるトピック60-】③別冊解答例を例文集として使える
前述の要約問題の解答例は、トピックごとに分類された別冊例文集になっています。
主語を何にするか、キーワードをどこに入れるか、文末表現をどうするか……といった論述のエッセンスが詰まったこの冊子をスキマ時間に暗記すれば論述の基礎づくりに役立ちます。
また、教科書や『日本史の論点』の本文を読む時間がない直前期でもサッと読めますよ。
さらに、どうしても覚えられない内容があればチェックをつけておき、二次試験時の休憩時間などに最終確認するのもおすすめです。
日本史の論点-論述力を鍛えるトピック60-のおすすめの勉強法・使い方
【日本史の論点-論述力を鍛えるトピック60-】①本文を読んでテーマの重要ポイントを理解する
まずは、1日1論点など具体的に決めてコツコツ読み進めてみましょう。
各論点は1〜2ページで完結しており、読み通すのにそれほど時間はかかりません。
『日本史の論点』はA5判と小さく、かつ比較的薄いので、電車内でも読みやすく通学時間の有効活用にもつながります。
また、授業で習ったら該当範囲をすぐに読んでみるのもおすすめです。
教科書を用いた細かな用語の暗記とはまったく別の学習ができ、異なる広い視野を持って歴史上の出来事を捉えられるようになりますよ!
そのほかにも、教科書の説明では勘違いしやすい内容も詳しく解説されています。
例えば、有名な「遣唐使派遣停止の建議」を、「894年に菅原道真が遣唐使を廃止した」と捉えている人は多いのではないでしょうか。年号の語呂合わせ「白紙(894)に戻す遣唐使」も有名ですね。
実のところ、菅原道真は20回目の遣唐使派遣を中止しただけであり、彼が派遣を全面的に廃止した、とするのは厳密には誤りなのです。
このように、教科書を読んだあとの自分の理解を批判的に捉え直せます!
【日本史の論点-論述力を鍛えるトピック60-】②トピックごとに「短文論述問題のリスト」を解く
本冊にあるのは要約問題のみですが、本文と関連した練習問題が著者のホームページ上に設定されています。是非解いてみましょう!
大半が大学入試の過去問で、内容説明や理由説明、変化の説明などさまざま。
字数は60〜150字程度と短く、取り組みやすくなっています。
志望校の過去問演習に入る前の実践的な演習に使うのに適していますよ!
ポイントは、時間を決めて解くことです。
解答後は解きっぱなしにせず、教科書や本書を参考にしながら不足している視点・要素を見つけるのが良い復習方法です。定着度が一気に高まります!
【日本史の論点-論述力を鍛えるトピック60-】③過去問演習時に参照して自分の解答と見比べる
練習問題を解くとき同様、自分の解答と見比べて不足している視点・要素を見つけるのが一番重要な作業です!
時代が限定されない入試問題を解くために必要な広い視点に基づいて復習できます。
また、字数を超過しがちな人は、本文だけでなく「例文集」も参考にしてみましょう。問いに沿った端的な情報のまとめ方のお手本になっています。
逆に、論述が苦手で字数が余りがちな人は、「例文集」を暗記して書くための土台をつくってみましょう。
「まったく書けない」ことを防ぐために是非実践してみてください!