はじめに
女子受験生が多かれ少なかれ悩むであろう「生理」。
実際に、高校3年生の女子85%が「受験日と生理が重なるか不安」と感じているそうです。生理は決して「甘え」ではありません。
この記事では、大学受験における生理に関する不安を少しでも解消するため、体調管理や入試制度についても触れながら具体的に解説しています。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
入試で受けられるサポート
追試について
共通テストには追試制度があります。
38.0度の熱がある場合や強いだるさ(倦怠感)がある場合に、医師の診断があれば申請できます。
ただし、私立大学では追試に対応していないことが多いため、事前に各大学の入試要項を確認しておきましょう。
配慮申請について
事前に配慮申請をすると、トイレに近い教室で受験するなど様々な対応をしてもらえます。
共通テスト以外でも対応してもらえる場合があるため、早めに資料(共通テストの場合は「受験上の配慮案内」)を取り寄せ、早めに確認しておきましょう。
また、共通テストでは、申請しなくても座布団・クッション・タオル・ひざ掛けなどを持ち込むことができます。
病院に行くという選択肢
産婦人科でできること
産婦人科で生理について相談すると、低用量ピルを処方してもらえることがあります。
低用量ピルは毎日1錠ずつ飲むもので、定期的に診察を受ける必要があります。
低用量ピルのメリット:
- 生理痛軽減、出血量の減少、周期コントロールができる
- 受験日と生理が重なるのを避けられる可能性
低用量ピルのデメリット:
- 月2000円〜3000円程度かかる(保険適用外が多い)
- 副作用のリスク(吐き気、頭痛、血栓症など)
※副作用の有無や適切な薬の選択については、必ず医師に相談してください。
生理痛がひどい場合は、子宮筋腫や子宮内膜症などの病気が隠れている可能性もあります。
産婦人科に行ってまず検査を受け、医師と相談しながら薬を活用していきましょう。
漢方薬や鎮痛剤について
低用量ピルの他に、漢方薬や鎮痛剤という選択肢もあります。
どちらも産婦人科で処方されることもありますが、市販薬として購入することもできます。
用法・用量を守り、「はやめに」服用することが大切です。
試験当日の備え
試験当日の持ち物リスト(生理対策グッズ編)
まず、生理用ショーツやナプキンの替えは必須です!
入試と生理日が重なる予定ではなくても、緊張などで急に生理が来ることもあります。
また、腹部や腰を温められるカイロや温熱シート、ひざ掛けがあると安心です。
試験開始までにできること
できれば事前に試験会場のトイレの位置を把握しておきましょう。
入試当日のトイレは混雑するため、一番近いトイレまでの行き方をイメージすることが大切です。
生理がつらい日の勉強法
休むかどうかの判断基準
体調が悪いとき勉強を中断したくないという思いは、痛いほど分かります。
しかし、痛みが激しく集中力がもたない場合は休む勇気も必要です。
体調管理も勉強の一部です。
罪悪感を持たないでください!
「薬を飲んでも集中できない場合は休む」、「軽い痛みがある場合は軽い作業に切り替えて無理のない勉強をする」というのがおすすめです。
生理がつらい日の勉強法
①横になって音声教材を聞く
英語の聞き流しや、youtubeの暗記ソングなどの音声教材を聞くという方法です。
覚えたい内容を事前に「自分の声」で録音しておくのも効果的!
②暗記カードやアプリで復習
事前に暗記カードを作っておけば横になりながら勉強できます。
このとき、声に出しながら復習すると効果大!
暗記カードのアプリは色々とあるので、試しにひとつ入れてみるのも良いでしょう。
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見やすくてシンプルなカードがつくれる「WordHolic!」https://play.google.com/store/apps/details?id=com.langholic.wordholic&hl=jp&pli=1
③ポモドーロテクニック
ポモドーロテクニックは、「25分勉強して、5分休憩する」という時間管理法です。
タスクを決め、短時間で集中することで効率よく勉強できます。
座りっぱなしでは血行が悪くなってしまうため、休憩時間には立ち上がって軽く動くようにしてくださいね。
普段からの準備とセルフケア
体調を知り、勉強計画を立てよう
毎月、カレンダーなどで生理が来た日を記録し、自分の生理周期を把握しましょう。
生理周期を記録できるアプリもあります!
- 10代向けの生理管理アプリ「ソフィガール」https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.unicharm.sofy&hl=ja&gl=US
また、自分のPMS(月経前困難症)を理解することも大切です。
PMSの程度は人によって異なるため、自分の気分変動を知っておきましょう。
自分の状態を家族や友達と共有することで、トラブルを減らすことができます。
さらに、PMSでメンタルがつらいときの自分なりの対処法があると良いでしょう。
(例)深呼吸や瞑想をする、好きな音楽を聴く、カフェに行くなど
勉強計画を立てるときは、生理周期とPMSを把握した上で、生理期のタスクを軽めに設定すると効率的に勉強を進めることができます。
入試前の体調不良に備えて、重要科目は前倒しで進めておくのが理想です。
セルフケアについて
自分でできる生理痛の対処法を紹介します!
①血流を良くしよう
- 腰回りを温め、下腹部をマッサージ
- 軽い運動やストレッチ
②生理痛に効くツボを押そう
生理痛を和らげてくれるツボには、「気海」「関元」「血海」「足三里」「三陰交」などがあります。
- 万能のツボ「合谷」:手の親指と人差し指の骨が交わる部分よりもやや人差し指寄りのくぼみ
③生理のときにぴったりの飲み物
- ホットの豆乳・生姜湯→体を温めてくれます。
- ホットココア→イライラを抑え、貧血予防にもなります。
- 温かいハーブティー→リラックス効果があります。
※コーヒーなど体を冷やすカフェイン入りの飲み物は飲みすぎないように気をつけましょう!
おわりに
受験期の生理はつらいものですが、最大限のパフォーマンスを引き出すために、自分の体調に向き合い、自分に合った方法を探していきましょう。
皆さんのことを応援しております。