学部・学年 | 東京大学文学部4年 |
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出身高校 | 岐阜県立岐阜高校出身 |
高校の部活 | ESS |
センター試験得点 | 810/900点 |
今回お話をうかがうのは、東京大学文学部の4年生、林詩遥子(はやし・しょうこ)さん。
林さんは文学部の「美学芸術学専修課程」で、フランス語で美学書を講読したり、ディスカッションを行いながら、卒業論文の執筆をしているとのこと。そんな林さんの受験生活について聞き取りました。
自分にできるだけの挑戦をしたかった
林さんは岐阜市出身ということですが、なぜ東大を受験されたのですか?
東京に出たかったんですよね(笑)。あとは、高校の担任の先生に『絶対行ける』ってそそのかされて……(笑)。けど、自分にできるだけの挑戦をしてみたいなと思ったんです
東大に来て、すごく変な人から、びっくりするぐらい頭が切れる人まで、いろいろな人に会えました。東大に来てよかったですし、チャレンジしてよかったと思います

劣等感は勉強することでしか拭えない
受験生時代は、どれくらい勉強していましたか?
休みの日は10時間です。別にこれは受験生になってからということではなくて、1年生から。
不安を埋めるように勉強していました(笑)。平日は5時間くらい勉強していました
高1から10時間ですか……! 勉強はどこでしていたのですか?
塾とかの自習室か、自宅の自分の部屋でしたね。
リビングで勉強するという人もいると思うんですけど、私の場合はリビングだとテレビとか見ちゃうので……。
ただ、やる気が出ないというようなことはなかったです。常にやる気びんびんでした(笑)
高1のころから長時間勉強に慣れていたという林さんですが、受験生時代つらく感じていたことはありますか?
もう全部つらかったです。救いがない。2年生のときに彼氏にふられたんです。
ふられてからは、まわりの受験生カップルが二人で勉強してるのを見るのとかもつらかったです。
岐阜のカップルってみんなミスドで勉強しているんですけど、それを横目に1日10時間勉強するのは圧倒的な孤独の中にいる感じでした。
まわりの東大志望の子たちはみんな勉強ができて、私はこんなに頑張ってるのに頭が悪いまんまだ、って劣等感で、毎日泣いていました。
けどそしたら母が、『泣いてる暇があったら勉強しろ』って言うんです。
たしかに、勉強ができない劣等感は、勉強することでしか解決できないんです。『勉強するしかない』って、それまでにも増して頑張りました。
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