参考書を選ぶ前に、絶対に成績が上がらない人の日本史の勉強法とは!?
良い参考書を買っても使い方を間違えれば成績は永遠に上がりません。
よく勘違いしている受験生がいて、「この参考書が悪いから自分の成績が上がらない」という人がいますが、それは参考書が悪い訳ではありません。
自分にとって使えない参考書を選ぶという選択ミスをした、もしくはその参考書の使い方を間違えたかのどちらかなので、結局は自分が悪いのです。
ということで、日本史においては参考書をどのように使っていけばいいか、また絶対に成績が上がらない人の日本史の勉強法をまずは知っていただき、そのあとでさっきのページで紹介しているオススメの参考書を使って大いに成績を伸ばして下さい。
成績が上がらない人は、歴史の全体像(流れ)をおさえようとしない
歴史の勉強をする上で一番はじめにすることは、流れを捉えることです。
例えば鎌倉幕府の成立から滅亡までが範囲のテストがあったとしましょう。
どうやって勉強すべきかというと、まずは流れをつかみ、そしてその後に細かい知識を詰め込むのです。
ざっくりですが、流れとしてはこんなかんじです。
鎌倉を中心に源頼朝が勢力を拡大 → 北条氏が実権を握る → モンゴルが攻めてくる → 「御恩と奉公」のシステムが続かなくなる → 鎌倉幕府滅亡
あれ、流れってこんな超簡単でいいの?と思われたかもしれません。
さすがにこれだけでは流れをつかんでいるとはいえません。
これはあくまで簡単な説明用です。これだけだと流石ににざっくりしすぎなので、もう少し細かい流れを捉えておくべきです。
例えば「北条氏が実権を握る」の部分は、「幼い将軍を補佐するために十三人の合議制が作られたが、その中心にいた北条氏が他の有力御家人を次々と滅して力をつけていった。」くらいの細かさで流れを覚えて下さい。
今回は5段階で流れを説明しましたが、徐々に段階の数を増やしていって下さい。
例えばこんなかんじです。11段階で説明してみましょう。
守護と地頭を任命する権利を源頼朝が与えられる → 源頼朝が征夷大将軍になる → 北条氏が徐々に力をつける → 将軍の血筋が途絶え、北条氏が実権を握る → 承久の乱で朝廷側を打ち破り、ますます幕府の力が強くなる → 司法制度もしっかり作られ、執権政治が確立していく → モンゴルが攻めてくる → しかし御家人たちに所領を与えられない → 徳政令の発布などで社会に動揺を与える → 幕府への不安がたまっていく → 後醍醐天皇についた武士たちが鎌倉幕府を倒す
さらに20段階くらいまで説明できるようになったら、流れに関してはバッチリでしょう。
そしてこの流れを頭に叩き込んでから、ようやく知識の詰め込みが始まります。
「六波羅探題」とか「北条時宗」などなど、そういった細かい用語は流れを頭に入れてからでいいのです。
成績が上がらない人は、いきなり細かい用語を覚え出す
成績が上がらない人は、いきなり細かい用語を覚えようとします。
流れを覚えている人はその用語がどれくらい重要な用語かなどがわかるので、覚えなければいけない単語と覚えなくてもいい単語(後回しにしてもいい単語)が分かりますよね。
例えば、流れをつかんでいない人は「北条長時」と「北条時宗」の重要度レベルが同じに見えるので、同じ時間をかけて覚えようとします。
ですが流れを覚えた人なら、北条時政を真っ先に覚えるはずです。効率良く勉強することが出来るのです。
いきなり単語を覚えようとするのは、はっきり言って非効率極まりないというか、完全に自分が悪いのに、それを「私は頑張って勉強しているのに日本史は覚える量が多すぎる」、挙句の果てには「日本史はつまらない」などと文句を言うのはやめてほしいです。
とにかく、日本史において非効率な人間になってしまわないように、うまく参考書を使っていきましょう。
流れを理解→単語の暗記→論述 の順で勉強していきましょう。
何度もいいますが、必ず流れから勉強すること
流れを覚えなければ、論述が解けないのはもちろんですが、単語も覚えることができません。
だから、必ず流れから勉強して下さい。
「自分は大丈夫」というそこのあなた、本当に大丈夫か、もう一度チェックして下さい。
例えば鎌倉幕府の成立から滅亡までを20段階で説明出来ますか?
それが出来たら、室町幕府、江戸幕府、と変えていって確かめてみて下さい。
これが出来るようになってから初めて、知識の詰め込みに入れるということだけは肝に銘じて下さいね!