ドラゴン桜のモデル竹岡先生に聞いた!英語を得意にする勉強法とその秘訣

はじめに

皆さんは『ドラゴン桜』をご存知だろうか。

落ちこぼれ高校生たちが、「東大なんて簡単に入れる」と断言する主人公桜木の指導により、東大合格を目指す物語だ。

今から10年前に大流行し、ドラマ化もされた人気漫画である。

この物語に登場する英語講師のモデルであり、多くのベストセラーを執筆している超有名予備校講師・竹岡広信さん。

私も受験生の時、竹岡先生のテキストに大変お世話になったものだ。

今回はこの受験界のカリスマ講師に、英語学習の核心について問うてきた。

今回インタビューした竹岡広信さんのプロフィール

  • 1961年、京都府生まれ
  • 洛南高等学校卒業
  • 京都大学工学部卒業(1984)、同文学部卒業(1990、学士編入)
  • 駿台予備校講師、竹岡塾主宰、洛南高校非常勤講師

ドラマ、漫画の『ドラゴン桜』に登場する英語教師のモデル。

テレビ「プロフェッショナル仕事の流儀No.9」、「豪腕コーチング」、「学校へ行こう:洛南高等学校編」、「特集:グレート・ティーチャー」。インターネットテレビ「溜池now」などに出演。

英語ができる秘訣1:英語は1つの言語だと考えること

Q.英語を苦手とする学生が多いのはなぜでしょうか?

私自身、高校生の頃は英語が嫌いだった。というのも、数学のような教材と違い曖昧性が強いように感じたからだ。

例えば「term」のように多義のものや、「proper」と「appropriate」のように、日本語にすると同じ意味(「適切な」)になってしまうものがたくさんあり、その違いがわからなかった。

また、現在の英語教育では、言葉を活かせていないのも1つの理由だ。

例えば「鉛筆の芯」を英語で何というか知っている高校生は少ないだろう。

中学で3年間英語を学んでも、日常的に使っているものすら英語に直せないのは使える英語を教えていないからだと私は思う。

Q.英語攻略の秘訣はなんでしょうか?

私は英語が言語だと気づいたとき、英語がわかるようになった。

英語も日本語と同じ1つの言語だと常に意識しながら勉強することが英語を攻略する上での秘訣だ。

英語ができる秘訣2:遠回りした英語学習を

Q.英語をのばすにはどうすればよいですか?

英語を本気でのばすなら、多読と多聴しかない。

やる気をなくすかもしれないが、本当に力をつけたいなら英文を1年で3000ページ分くらい読むことが必要だ。

だけど、やらされてする勉強は力にならない。探究心と楽しもうとする心を持って勉強することが大事である。

例えば「proper」と「appropriate」の違いはなにか、語源はなにか、そういった「なに?」「なぜ?」という探究心をもち、決して詰め込もうとせずに、むしろ遠回りするぐらいがいい。

それが結局は英語をのばすことにつながる。

また、語彙は能動的に覚えていくことが大事である。

目に入ったものや考えたことを英語に直してみて、わからなかったらすぐ辞書をひくくせをつけることをお勧めする。

また、英文を読むときはロジックを意識しながら読むことが肝心である。

日本人は同じ内容でも100人が100通りの文章を書くが、英語圏のある程度教養のある人はほとんど同じ筋道で文章を書く。

抽象的内容→具体的内容というのがその一般的な書き方である。

このことを意識しつつ英文を読み、または書いていくことが必要である。

最初は英語が嫌いでも、面倒くさがらずに勉強していけば、好きになるきっかけはいろいろなところにあるはずなので、無理にでも自主的に勉強してほしい。

英語カリスマ講師にとっての受験:壁を突破する訓練

Q.大学受験とはどんな意味があるとお考えですか?

働き始めて大切なのは、出身大学とはあまり関連性のない知恵である。

大学進学は一技能に過ぎない。しかし長い人生の中で、頑張らなければならないときが必ずくる。
その時、大学進学に向けて集中して、突破するために苦労したという経験は生きてくる。

受験を通して壁を突破する訓練ができ、人生の肥やしになるという点において大学受験は意味のあるものだ。

Q.高校生はどのように送るべきでしょうか?

よく「文武両道」という言葉を耳にするが、私はあまり賛同できない。

たとえば、私の出身高校からでたオリンピックの金メダリストを見てみると、彼は「文」の方をうまく両立させることなどできなかったはずだ。

つまり本気で何かをしようとする時、人間はそれに打ち込むべきであるのだ

これは極端な例だが、言いたいことは、いろんなことを全部うまくこなしていくというのは難しいということである。
そういう言葉に惑わされて、すべて適当になってしまうよりも、自分の思ったことをやればいいと思う。

Q.受験の先には何があるのですか?

入試とは、合格最低点から10点低いところまでにかなりの数がかたまっている。

受かったときは自分の勉強法や参考書などを絶賛するが、落ちたときは勉強法や使っていた参考書など受験に向けてやってきたことを全否定される。

たった10点とれたかとれないかでその後の考え方に大きな差ができることになってしまう。

だからこれは一つの考え方なのだが、受験に失敗したときには挫折を通した大きな成長があるが、成功したときには油断大敵、むしろ危険が待っていると思ってほしい。

Q.最後に高校生にメッセージをお願いします!

勉強をすることは、君たちの想像力や人を思いやる力を鍛えることに非常に役立つ。
自分の行ったことがどのような結果に結びついていくのか、論理的に考える力を得ることにつながるのだ。

つまり勉強は受験に合格する手段としてだけではなく、推測して自己判断する能力を手にするものでもあるのだ。

最後に

いかがだっただろうか。

竹岡先生の英語の対する、受験に対する熱い想いが伝わってきたのではないだろうか。

これを読んだ受験生をはじめとした学生には、受験だけを見据えた学習ではなく、生涯何かが残るような意味のある学習をして欲しいと思う。

もちろん『ドラゴン桜』もこの際一読することをオススメする。